ねこを好むや、ねこが住みやすい国は世界中で結構見られます。
それは、その国がある場所や環境がねこに適していたり、国の信仰によるものであったりと理由はさまざまです。
今回は、ねこが住みやすい国、住みにくい国と合わせて、国ごとに異なるねこが好む食べ物についてもご紹介します。
さっそく、ねこのことが大好きなで、ねこが住みやすい国についてご紹介してきます。
ロシアは、世界中で最もねこを飼育している国です。
ロシアでは、ねこは英雄として見られています。
まだソビエト連邦であった、第二次世界大戦時に国内で食糧危機に陥ったことがあり、その時は食べ物だけでなく、ねこまでもが、食べられてしまう状況でした。
すると、今までネズミを駆除していたねこがいなくなってしまい、その結果、伝染病が拡大してしまうのです。
そこで、ソビエト連邦(ロシア)の国外から来たねこたちがネズミを駆除し始めて、伝染病は収まり、ロシア人の命が守られたということがありました。
そのため、ロシアではねこは大切に育てられ、人々から愛される存在となっているのです。
トロイの古代遺跡や、カッパドキアの洞窟群など多くの世界遺産や歴史的な建造物があるトルコ。
このような歴史的建造物にも、多くのねこたちが楽しそうにしている様子が、よく見られます。
伸びをしているねこや、日向ぼっこをしているねこなど、さまざまなねこたちの様子が見られ、風景に馴染んでいますよ。
観光でトルコを訪れた際は、きっとねこの多さに驚くと思います。
近年、日本でもねこブームが起きており、ねこが住みやすい国であると言えるでしょう。
ねこは他のペットと違って散歩がいらず、室内で飼うのが基本であるため、体力を消耗させずにお世話できます。
そのため、高齢者でも飼うことができ、幅広い層に親しまれているのが、みなから愛されている要因の1つです。
また、昨今ねこカフェが次々とオープンしてきていることにより、ねこを飼っていない人でも、ねこと触れ合う機会が増えてきているのが、日本でねこが人気になっている要因ですね。
家にねこがいない人でも、ねこカフェに行けば、一気にねこが親しい存在になります。
ねこも住みやすい国であると言えるでしょう。
ねこを愛する地域として外せないのが台湾です。
日本でも数多くある、ねこカフェ発祥の地が台湾になります。
1998年に猫花園という猫カフェが台北でオープンされたのが、世界初のねこカフェと言われます。
この猫花園は現在も小猫花園という名前に変わりながらも、営業していますよ。ねこ好きならば1度は訪れたい場所ですね。
また、台北郊外には猴硐猫村という、世界最大級のねこ村があります。
このねこ村はとにかく、ねこが多くて、街のいたるところで、ねこのエサが売られているような、ねこと人間が共存している村です。
タイは、動物を大切にしようと思っている人が多い国です。
それは、国内に敬虔な仏教徒が多いからだからです。
当然、ねこも国民から可愛がられる対象となっています。
街中でねこを見かけることが多く、人懐っこい野良ねこがたくさんいるのがタイのねこの特徴ですね。
黄金の横たわる涅槃物がいることで、有名なワットポーというバンコクにある寺院は、ねこがたくさんいるため、ねこ寺としても知られています。
また、タイの干支には、なんとねこが入っているのです。ねこは、そのくらい人々と身近な存在なんですよ。
マルタ共和国はイタリアの南にある、カリブ海に浮かぶ小さな島です。
このマルタ共和国には、国内の人口の42万人の倍くらいのねこがいると言われています。
ねこだらけの、ねこ好きにはたまらないのが、マルタ島なんです。
マルタのねこは、街で見かける野良ねこでも、去勢手術をされているねこが多いのが特徴です。
日本でも地域猫として、飼われているねこもいますが、マルタは島全体で、ねこのお世話をし、見守っているのかもしれませんね。
ねこは肉食ですが、住んでいる国ごとで、ねこが好む食べ物が違うということがわかっています。
きっと、その国の国民が長年の経験から、その国のねこが好むものを見つけてきたのでしょう。
実際に日本とイタリア、イギリスの例をご紹介します。
日本人にはねこは、かつお節や魚を好んで食べるというイメージがあると思います。
実際にその通りで、日本のねこは魚をよく食べます。
一説によると古代の日本では、仏教の考えから肉を人前で食べるというのが難しい風潮があったようです。
そのため、人間と一緒に生活する猫も当然、肉は食べられず、魚を食べることが多かったようです。
この昔からの風習や、ねこが魚を食べる様子を見て、日本人の意識の中に、ねこは魚好きであるというイメージがついたのではないかと言われています。
結果的に今日に至るまで、日本で暮らすねこは魚を食べる機会が多く、また好んで食べるのです。
なかなか信じがたいですが、イタリアのねこは、イタリア人と同様にパスタを好んで食べます。
食へのこだわりが強い印象があるイタリアならではという感じがしますよね。
昨今では、他の国と同じようにキャットフードもねこは食べていますが、まだ、キャットフードがそこまで流通していなかった頃は、チーズやトマトソースを使ったパスタを食べていたというから、びっくりです。
ただし、パスタを好んで食べているというよりはチーズのかかったパスタのチーズの部分が、ねこは好きなのではないかという意見もあります。
真相は分かりませんが、とにかく、イタリアのねこはパスタも好んで食べるようですよ。
イギリスのねこは、かつて、うさぎの肉を好んで食べていたようです。
このねこが、うさぎ肉を食べるようになったルーツは16世紀にまで遡ります。
イギリスでは、公職として、ねこにネズミの捕獲をする仕事が与えられていました。
ネズミを捕まえた褒美としてねこにあげられていたのが、なんとうさぎなのです。
うさぎは、当時のイギリスでは、畑を荒らす厄介者でした。
そのうさぎを、ねこが食べることで、ねこは、ネズミとうさぎの両方を駆除していたのです。
昔から国にために働いていたことがきっかけとなり、イギリスのねこは、うさぎ肉が好きだったと言われています。
ねこを好む国がある一方で、ねこをあまりよく思っていない国もあります。簡単にご紹介します。
中国では、一部地域でねこを食べる文化(猫食(びょうしょく)文化)があります。
広東省および広西チワン族自治区では食猫文化があるので、ねこを嫌うというよりかは、食べ物としての認識があるエリアがあります。
ただし、原則中国国内では、食用としてねこ肉を取引することは禁止されています。
韓国では、ねこを飼うという文化があまりありません。
日本にもある言葉ですが、韓国には泥棒ねこという言葉があり、これは野良ねこのことを示します。
そんな泥棒ねこ(=野良ねこ)とは関わるなと子供のころから、言われるため、ねこと人間が他の国ほど親密ではないようです。
インドは宗教上の理由から、ねこが嫌われています。
インドでは、仏教の開祖であるお釈迦様が死亡した原因に、ねこが関わっているとの説があるので、ねこが嫌われています。
また、ヒンドゥー教では、ねこの好物であるネズミは、神聖な生き物として扱われています。
それはmヒンドゥー教の神様ガネーシャが、ネズミに乗っているので、ネズミが神様の乗り物だからです。
ねこはその神聖なネズミを食べてしまう生き物なので、あまり良いイメージを抱かれていないのです。
ねこは、さまざまな国で愛され、ねこにとって住みやすいと感じる国はたくさんあります。
例えば日本や台湾では、ねこカフェがたくさんあり、ねこに触れ合える機会が多いため、良い印象を持っている人が多いです。
また、ロシアやタイでは、昔からの文化や宗教感からねこは大切に扱われています。
ねこ好きにとって、ねこが住みやすい国が多いのはうれしいことですね。