2024.05.05
猫の品種
見た目はヤマネコ!性格は家猫の可愛らしいセレンゲティ

見た目はヤマネコ!性格は家猫の可愛らしいセレンゲティ

大きな耳と長い足、そして筋肉質な体つきを持っているセレンゲティ(Serengeti)。

一見するとヤマネコのような見た目ですが、実はヤマネコの血統が一切入っていない珍しい猫種です。

野生的な外見にも関わらず、セレンゲティの性格はとっても友好的。

そんなセレンゲティの歴史や接し方について詳しくなりましょう。

 

目次

1.セレンゲティってどんなねこ?
∟1-1.セレンゲティはどうやって生まれた?
∟1-2.セレンゲティとサバンナの違い
∟1-3.セレンゲティという名前の由来
2.セレンゲティと仲良くなるために注意したいポイント
∟2-1.セレンゲティの性格とは?
∟2-2.運動能力が高いので広い場所で遊ぼう
∟2-3.高いところが大好きなのはプライドの表れ
3.セレンゲティの健康を守るために!
∟3-1.外耳炎対策は耳を清潔に保つこと
∟3-2.尿路結石に注意
まとめ

 

1.セレンゲティってどんなねこ?

まだ現在も猫種として発展途上であるセレンゲティですが、その人気は世界中でも急上昇しており一緒に住んでいるセレブが多いことで話題になっているねこです。

猫種として繁殖が行われ始めたのもの歴史が浅いため、現在も数を増やしている猫種ということもあり、希少なねこだとも言えます。

そんなセレンゲティはどのように生まれたのか、さらにはその特徴などを見ていきましょう。


 

1-1.セレンゲティはどうやって生まれた?

セレンゲティはアメリカのカリフォルニアで生まれたねこが第一号となります。

ヤマネコのサーバルキャットに似ているねこにしたいという思いから、ベンガルとオリエンタル・ショートヘアを交配させることで生まれました。

この計画が始まったのが1994年であり、1995年には世界中のブリーダーによって繁殖が行われるという、生まれた当初から人気の高い猫種だったのです。

現在はTICAの認可は受けているものの、その他の協会からはまだ猫種として認められておらず、発展途上と言えるねこです。


 

1-2.セレンゲティとサバンナの違い

ヤマネコのサーバルキャットを目指した猫種はセレンゲティ以外にもサバンナという猫種があります。

この二つの猫種の大きな違いは、サバンナは実際にサーバルキャットの血が入っているのに対して、セレンゲティは完全な家猫の血統です。

ヤマネコと家猫のハイブリッドとなると、ロバとシマウマのハイブリッドのゾンキー、ライオンとトラのハイブリッドのライガーのように、実際の動物の種類とは少し変わった特徴を持って生まれてきます。

ヤマネコと暮らしたいと考えている思いがある方にとってはサバンナは魅力的ですが、ヤマネコの外見は好きだが、あくまでもねこと暮らしたいと考えている方にとってはセレンゲティに軍配が上がります。

性格なども違いが現れるため、どちらと一緒に暮らすのが理想かを考えてみるのも良いですね。


 

1-3.セレンゲティという名前の由来

セレンゲティの名前の由来はタンザニアに存在するセレンデティ平野に由来しています。

猫種の名前を見ると出身地や由来ある地域の名前が付けられることが多いのですが、セレンゲティはアメリカ出身なので異なります。

この名前が用いられたのは、セレンデティ平野には様々な動物が生息していることからこの名前が用いられたとされています。

野生的な外見と名前もタンザニアに由来することから出身地を誤りそうになりますが、アメリカ出身であることと、交配によって生まれたねこであることは覚えておきましょう。

 

2.セレンゲティと仲良くなるために注意したいポイント

現在も猫種としては発展途上な面があり、さらに数も少ないため一緒に暮らそうと思ってもなかなか見つからないかもしれませんが、もし運良く一緒に暮らせることになった際には、最も気になるのは性格だと思います。

野生的な外見をしているセレンゲティは家で暮らすことが向いているのかという不安がでてしまいますよね。

さらに、一緒に暮らす際に注意しておくべきことはどんなことがあるのかも気になるところだと思います。

そこで、セレンゲティの性格を知り、注意すべきポイントを見ていきましょう。


 

2-1.セレンゲティの性格とは?

セレンゲティはその見かけによらずとても有効的な性格の持ち主です。

遊ぶことも甘えることも大好きなので、たくさん接することにより仲良くなるために必要な時間は短いでしょう。

これは、完全家猫の血を引いていることが大きく由来します。

何代も前から人間と暮らしてきたという実績があるため、人間に対する抵抗がないということが大きな理由の一つです。

また、遊び好きな性格はベンガルの血を大きく受け継いでいるとも言えます。

筋肉質であり、その長い足から繰り出す運動能力はねこの中でもトップクラスと言えます。


 

2-2.運動能力が高いので広い場所で遊ぼう

セレンゲティと遊ぶ際には、その運動能力を発揮してもらうために広い場所が必要になります。

これは足が長いことも関係していて、一歩が大きいのです。

そのため、狭い場所で遊ぶと一、二歩しか走ることがなく不完全燃焼に終わりかねないのです。

もしどうしても広い場所が確保できない環境にある場合は、キャットタワーやキャットウォークなどをうまく使用して上下運動ができるようにしましょう。

ねこは全身を使って思いっきり跳ぶと運動量も増えるため、上下運動を交えて遊んであげることによってセレンゲティの満足度も上がります。

交配によって生まれたねこであっても狩りは大好きなので、たくさん遊んであげましょう。


 

2-3.高いところが大好きなのはプライドの表れ

ねこの中でも特にセレンゲティはプライドの高いねこだと言われています。

自分に自信たっぷりなセレンゲティは高いところから周囲を見渡したい気持ちでいっぱいです。

高いところが好きというのはねこの特性ですが、そんな中でも特にセレンゲティは高いところが好きで執着心が強いです。

そのため、キャットタワーも高いものを用意したり、キャットウォークを準備するととても喜ぶ猫種と言えます。

高い場所にくつろげるスペースを作ってあげると、セレンゲティの満足度も大きく上がること間違いなしです。

 

3.セレンゲティの健康を守るために!

セレンゲティと一緒に暮らす際には、しっかりと健康面のチェックも行いましょう。

ねこの健康は人間次第なので、もし異変が確認できた際には動物病院へ連れて行ったり、連れていく判断を迷った時に相談することは大切なことです。

素人では大したことないと思うことであっても、ねこにとっては命に関わる重要な病気であるケースもあります。

もし相談できる獣医師がいない場合は、迷ったらすぐに動物病院へ連れていくのが鉄則です。

しかし、ねこの異変は気付きにくいため、日常的に注意するポイントを知っておく必要があります。

それでは、セレンゲティと暮らす際に注意したい病気の症状をご紹介します。


 

3-1.外耳炎対策は耳を清潔に保つこと

セレンゲティの耳は蒸れやすく、その結果として外耳炎を起こしてしまうことがよくあります。

外耳炎と言っても単にかぶれているわけではなく、原因はウイルスや耳ダニ、アレルギーであることから放置していて治るものでもありません。

また、放置することで悪化してしまうと根治まで時間を要したり中耳炎や内耳炎にまで発展することもあるため、病院での受診が必要となります。

外傷によるかさぶたのケースもあるため判断しにくいとは思いますが、どちらか迷った際には受診をお勧めします。

また、外傷であっても外耳炎に発展するケースもあるため、受診して対策を行うことがベストですが、常に耳を綺麗にしておくということも大切です。

ねこの耳は水で洗うなどは絶対に行ってはなりません。もし耳に水が入ると内耳でカビが繁殖してしまう恐ろしい現象が起こります。

ねこ用の綿棒など使用して清潔を保ちましょう。


 

3-2.尿路結石に注意

ねこ全体に多い病気ですが、セレンゲティが起こりやすい病気ナンバーワンが尿路結石です。

人間でも起こる尿路結石ですが、ねこの場合は食べ物に気をつけるというよりも水を多く飲むことが対策になります。

若い頃であれば問題はありませんが、代謝が落ちてくると老廃物が体外に出しきれずに尿路結石が起こってしまいます。

腎臓を健康に保つためにも、水を飲む習慣を身につけさせることが良いです。

水飲み場を複数用意することでたくさん飲んでくれるので、是非試してみてください。

 

まとめ

全くの家猫からヤマネコのような容姿を生み出したことで始まったセレンゲティですが、現在はその価格が高騰しているという例もあります。

通常のねこであれば30万円程度で取引されることが多いのですが、セレンゲティは100万円を超えるとの話もあります。

個体が少ないためなかなか巡り合うことは難しいですが、運良く一緒に住むことができたら、たくさん楽しい時間を過ごしてくださいね。



   
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