2022.10.09
ねこの飼い方
日本では希少なトルコ出身の水遊びが好きなターキッシュバン

日本には少ないトルコ出身の水遊びが好きなターキッシュバン

ターキッシュバン(Turkish Van)は日本であまり知られていない名前の猫種かもしれません。

一部の地域ではメジャーなねこではありますが、あまり日本にも流通しておらず希少なため、その名を知っているのはねこ好きのみとなってしまっているのがな現状です。

そんなターキッシュバンとは一体どんな猫種なのでしょうか。今回の話でターキッシュ・バンを知りましょう。

 

目次

1.ターキッシュバンってどんなねこ?
∟1-1.ターキッシュバンが世界に広まるまで
∟1-2.ターキッシュバンという名前の由来
∟1-3.ターキッシュバンの外見的特徴
2.ターキッシュバンと仲良くなるために性格を知ろう!
∟2-1.ターキッシュバンの性格
∟2-2.ターキッシュバンならお風呂に入れても大丈夫!?
∟2-3.寒さ対策はターキッシュバンの生活クオリティに関わる
3.ターキッシュバンの気をつけたい病気
∟3-1.難聴の兆候が見られたらすぐに受診を
∟3-2.ねこにとって母子の血液型は命に関わる
まとめ

 

1.ターキッシュバンってどんなねこ?

ターキッシュバンはトルコではメジャーなねことしていられていますが、日本にはあまり入ってきていないということもあり、知っている人はあまり多くはありません。

古来からトルコに生息していたターキッシュバンは一体どんなきっかけがあって世界に広まることになったのでしょうか。

また、ターキッシュバンとはどんな特徴のあるねこなのかをご紹介していきます。


 

1-1.ターキッシュバンが世界に広まるまで

ターキッシュバンは世界でも古いねこの部類に入るほど古い歴史を持っています。

ターキッシュバンだと思われるねこが描かれているもので最古のものは、なんと紀元前1200年頃の貴金属に登場しているほど古いねこなのです。

それからというもの、トルコではメジャーなねことされて人々に愛されてきましたが、20世紀に世界に広まるきっかけが訪れます。

イギリスからカメラマンと記者の2人が旅行のため、トルコを訪れていました。

そこでプレゼントされたねこがターキッシュバンだったのです。

トルコでねこと言えばターキッシュバンを指すほどメジャーでしたが、イギリスでは知られていないねこでした。

ターキッシュバンを見て2人が最も驚いたことは、ねこなのに水浴びをして涼んでいることでした。

そんな2人はスイミングキャットとして世間にターキッシュバンを広め、さらにはイギリスへ持ち帰り、その後世界へと広まっていくことになったのです。


 

1-2.ターキッシュバンという名前の由来

ターキッシュバンの名前の由来は「トルコの」という意味のターキッシュと「バン湖」という湖に由来します。

バン湖とはトルコ最大級の湖であり、塩分濃度が高く有名な湖です。

この湖周辺で古くから生息していたのがターキッシュバンだったのです。

1969年にGCCFで猫種として公認を受けることとなり、1982年にはアメリカにも渡りました。

この頃のねこは出身地が名前の由来になることも多かったため、ターキッシュバンも例外なく生息地の名前がついたのです。


 

1-3.ターキッシュバンの外見的特徴

水に入るという特徴を持っているターキッシュバンですが、外見的な特徴を持っています。

それがバン・バイカラーと呼ばれる、頭と尻尾のみに色がつき、それ以外は白であるという独特のカラーリングを持っています。

さらに、白猫に多く見られる特徴でもあるオッド・アイになる確率も高いのが特徴です。

オッド・アイとは、左右の目の色が異なることを指します。

特徴的な色合いを持っており、さらにはオッド・アイの個体も多いことから、見ていると虜になってしまうような魅力を持っているターキッシュバンなのです。

 

2.ターキッシュバンと仲良くなるために性格を知ろう!

日本では希少種とされ、いざ一緒に住網と決心してもなかなか実現しないのがターキッシュバンです。

しかし、運良く一緒に暮らせることになった際に気になるのはどうしたら仲良くなれるのかだと思います。

仲良くなるためには、ターキッシュバンの性格をよく知る必要があります。

性格を知り、接し方に気をつければ、ターキッシュバンと仲良くなれること間違いなしです。


 

2-1.ターキッシュバンの性格

ターキッシュバンの性格を端的に言えば、落ち着いていておおらかではあるものの拘束が嫌いという表現になるでしょう。

体を動かすことは好きですが、1人で物静かに過ごす姿も多く見られます。

さらに、人間はもちろんのこと犬などのねこ以外の動物とも仲良く暮らせるおおらかさを持っていることも特徴です。

しかし、ターキッシュバンにやってはいけないことがあります。それが拘束することです。

抱っこされることを嫌がったり、ゲージやキャリーの中に入ることを極端に嫌がります。

もちろん、動物病院の受診などで仕方なくキャリーに入れることはあるかもしれませんが、必要以上にキャリーに入れることは避けましょう。

抱っこも嫌がることから、どこかから連れてきたり近寄ってきたからと言って抱き抱えるようなことはNGです。


 

2-2.ターキッシュバンならお風呂に入れても大丈夫!?

ターキッシュバンの毛は皮脂で覆われているため水を怖がらないという性格を持っています。

ここで注意しなければならないのは、古い皮脂が溜まってしまうと皮膚病の原因にもなる危険があります。

本来であればねこはブラッシングをこまめに行うことによって皮膚病を回避できますが、水を怖がらずに水浴びすることもあるターキッシュバンに関しては、お風呂に入れることもおすすめです。

定期的にシャンプーを行うことによって古い皮脂が落ちるので、皮膚の健康にはもってこいです。

ただし、ターキッシュバンが必ず水を怖がらないとは言い切れません。

もしお風呂に入れようとして、他の猫種同様に水を嫌がった場合は、極力こまめなブラッシングやシャンプーシートで皮膚トラブルを回避するようにしましょう。


 

2-3.寒さ対策はターキッシュバンの生活クオリティに関わる

暑い国が出身地のターキッシュバンは寒さに注意する必要があります。

日本でも住んでいる地域によって異なりますが、ターキッシュバンの出身地であるトルコの夜はぎりぎり氷点下の気温になる程度です。

その寒さも夜の数時間、さらには12月などの限られた月のため、長く続く寒さに耐える体の構造をしていません。

日本で暮らすことが難しいわけではありませんが、冬の間は火事の心配がなければ暖房をつけっぱなしにしたり、ねこ用の暖房器具を準備するようにしてください。

体が冷えてしまうと体調を崩してしまうため、健康のためにも重要な準備です。

 

3.ターキッシュバンの気をつけたい病気

ねこと暮らすにあたり、仲良くなる重要性以上に大切なことは、ねこの健康に注意することです。

体調不良になった際にねこを助けてあげられるのは人間だけです。

異変を感じたらすぐに動物病院を受診し、いち早く元気になってもらいましょう。

ターキッシュバンは人間による交配で生まれたわけでもなく、あまり近親での繁殖もされていないため他の猫種より病気にかかりにくいとされています。

しかし、白猫がかかりやすい病気というのもありますので、これらの病気も含めて日頃から注意していく必要があります。

それでは、ターキッシュバンの気をつけたい病気に関して見ていきましょう。


 

3-1.難聴の兆候が見られたらすぐに受診を

ターキッシュバンに関わらず、白猫がかかりやすい病気として難聴があります。

ただし、難聴の疑いがあることを発見した際に、素人が判断せずに必ず動物病院を受診するようにしてください。

本当に難聴であるのか、他に原因となる病気があるかもしれないという可能性もありますし、難聴だとしても原因が特定できなければ治療はできません。

懐き具合や気分によって、ねこは名前を呼んでも来るときと来ないときがあります。

しかし、音に反応は見せるので、音に全く反応がない場合などは一度診てもらった方が良いです。


 

3-2.ねこにとって母子の血液型は命に関わる

ターキッシュバンの変わった病気として、新生児溶血があります。

聞きなれない病気かもしれませんが、命に関わる病気です。

通常のねこはA型が多いのですが、ターキッシュバンはB型が多い猫種です。

人間の場合、A型やB型に生まれることはあまり問題にはなりませんが、ねこの場合は大問題なのです。

それは、A型の赤ちゃんがB型の母親の母乳を飲むと、血液中の赤血球が破壊されてしまう恐れがあるのです。

人間と同じく遺伝で血液型が決まるので、もし父親がA型だったり、その一世代前にA型のねこがいた場合、この病気の疑いが出てきます。

そのため、もし繁殖を行う場合やターキッシュバンが妊娠している場合は、生まれてくる子どもの血液型も気にする必要があることは忘れてはいけません。

 

まとめ

トルコではメジャーですが、日本ではまだまだ希少なターキッシュバン。

もしターキッシュバンが気になり、一度会いたいと思ってもなかなか会えないのが難しいところですね。

しかし、日本では少ないながらもブリーダーも存在しますので、惚れ込んでしまった際には、気長に一緒に暮らせるターキッシュバンを待ちましょう。

ねことの出会いは運命です。一緒に住むことが運命で結ばれているターキッシュバンがきっと、あなたの元へやってくることでしょう。

 

 

 

 

   
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