ねこは、なぜ頻繁にケンカをしてしまうのでしょうか。
結構激しいケンカをねこ同士でしているのを見かけることは多いですよね。
今回は、ねこがケンカをする理由を性格や、ケンカの流れと一緒に説明していきます。
街中でも、家の中でも頻繁に見られるイメージのあるねこ同士のケンカ。
そもそもねこはどんな性格をしているのでしょうか。自分が熟知している縄張り内では、相手には強気でケンカをすれば負ける訳がないと思っています。
また野生の場合は縄張り内には邪魔をされたくない寝床や、ご飯が食べられる場所があり負けられないというのもあります。
一方縄張りの外に出ると、弱気になってしまいます。
そんな縄張り内で強気なねこが、ケンカする原因は主に3点です。
少し触れた縄張り争い以外には、メスをめぐる争いと、ただのじゃれ合いです。
ねこは、自分のテリトリーを守るためにケンカをします。
縄張りを守れるかどうかは、今後も安心して自分が勝手知ったるテリトリーで生活できるかに直結します。
だいたいの場合は、外部からきたねこにではなく、先住の今縄張り内で暮らしているねこが勝ちます。
どこに何があるのかを理解できているからです。
また縄張りに関わるねこのケンカは、メス猫より、オス猫の方が多いのが特徴と言えます。
オス猫には、自分の子孫を残そうという本能があります。
そのため、意中のメス猫が被ってしまった場合には、オス猫は他のオス猫とケンカします。
またメス猫は、強いオス猫との子孫を残したいという本能があるため、フェロモンを発しより多くのオスねこを引きよせて戦わせるのです。
そして、1番強かったねこと交尾をします。
ねこの発情期は思いに2月~4月と6月~8月です。この季節には、メス猫をめぐるケンカがあちらこちらで見られるようになりますよ。
実は、ねこがケンカをしているわけではなく、ただじゃれ合っているだけだということもあります。
激しくスキンシップをとりあっていると、傍から見れば冷や冷やしますよね。
ただ、じゃれ合いとケンカとでは、見て分かる違いがいくつかあります。
ねこのケンカの場合は、鳴き声がうなり声になり、毛は逆立っています。
そして首を噛みつこうとしている様子が見られれば、それはケンカです。
さらに、殺気立つ雰囲気がなければ、ただ仲良く遊んでいる状態です。
ねこのケンカは、実際にどのように始まっていくのか解説していきます。
ねこも他の動物と同様に、体格が大きければ大きいほど、ケンカには有利です。
そのためねこがケンカを始める前に、挑んでもよいものなのか、または受けてもよいケンカなのか、よく判断する必要があります。
体格差が大きければ、ケンカはしません。
体格差があると小さいねこは、ほぼ勝てないからケンカにならないのです。
ただ、お互いがケンカをすると決めたときは、にらみ合い威嚇しケンカが始まっていきます。
ねこ同士が睨み、威嚇し合ってもどちらも引かなければ、自然とケンカになっていきます。
お互いに殺し合いのケンカをするところまではいきませんが、ケンカの理由次第では大けがしたり、命を落とす原因になることもあります。
それは、ねこパンチやキックだけでなく、首をめがけて噛みついたり、鋭い爪で引っかいたりするからです。
ただ、決着が着くまでは、どちらかが攻撃をし続けたり、追いかけまわしたりし続けます。
どちらかのねこが、攻撃をやめて、うずくまってしまったり、逃げ出してしまえば、そのねこが降参したことになります。
この時点で決着がついたことになるので、もう一方のねこは、攻撃をやめます。
ねこは必要以上に争いはしません。
その点では、他の動物と比べて、平和的な動物なのかもしれませんね。
また、ケンカの最中に突如グルーミングをし始めるねこもいます。
一旦、停戦するような状況です。
これは一方のねこが、負けそうだという焦る気持ちを落ち着かせるためではないかと言われています。
ねこのケンカを未然に防ぐには、どうすれば良いでしょうか。
どんな理由があれケンカするよりは、ケンカしない方が良いに決まっています。
できるだけ対策を取って、ねこのケンカを防いであげてください。
オス猫ならば、去勢をすれば、攻撃性が弱まります。
子孫を残さなければならないという意識が弱くなるので、他のオスと意中のメス猫をめぐり争うことはなくなるでしょう。
近所の住民を悩ましてしまうもとになり得る、鳴き声も小さくなります。
そして、ケンカの原因の1つである縄張り意識も弱くなるので、けがをするリスクが減ります。
オスとしての本能が弱まるので、性格が穏やかになり、ケンカ自体をほぼしなくなります。
飼いねこは、基本的は室内で飼うことをおすすめします。
外で飼ってしまうと、ほかの野良ねことケンカする可能性が出てきてしまうのは、もちろんのこと、事故や病気にかかってしまうなどのリスクもあります。
実際完全室内飼いのねこと、そうではないねこの寿命は大きく異なります。
家の中で飼えば、さまざまな危険から愛猫を守る事ができるでしょう。
どうしても外に出たそうな様子が見られたら、リードをつけて散歩をするのは大丈夫です。
ストレスが溜まると物にあたってしまったり、不要なケンカが増えてしまいます。
ねこが快適に暮らせるように、例えばトイレは常に清潔にしておく、キャットタワーを室内に複数個用意しておく、避難場所を作るなどの工夫をすると良いです。
どうしても性格が合わないねこ同士の組み合わせはあります。それは去勢をしたからと言ってもお互いが仲良くなることはありません。
相性がよくない2匹は、双方に姿を見えなくすることで、ケンカを起こさせないようにするのが良いです。
それぞれが暮らす部屋を別にしたり、2匹が会えないように間についた仕切りを作るなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
ただし、2匹を引き離そうとして飼い主がケガをしないように気をつけましょう。
取っ組み合いのケンカが始まっても、無理に止めさせずにそのままにしておいてあげるのがベストです。
ねこのケンカは、どちらかが降参をすれば終わります。
また、1度ケンカによってついた勝敗で、その後の優劣が決まるので、お互いが再びケンカをするということはありません。
またねこの社会では、このようにして、関係性を築いていくという側面もあるので、飼い主が、そのケンカに関わってしまうのは良くありません。
争う様子を見ていて、心苦しく感じるかもしれませんが、我慢して見守りましょう。
ねこのケンカは、激しいものでケガをしてしまうねこも結構します。
その場合はどんな手当をしてあげるのが適切なのでしょうか。
ケンカの直後は、ねこは気持ちが高ぶってします。
まず冷静に落ち着いてくれるのを待ちます。その後傷を負った場所をよく確かめます。
このときに直接患部に触れると、痛さや恐怖から、暴れてしまうことがあります。
できるだけ、直接的に触れたら、痛そうな箇所には触らないようにしましょう。
出血している場所があれば、止血や消毒をして対応してあげるのが適切です。
ケガがひどければ、できる限りの処置を施した状態で、動物病院で先生に手当をしてもらいます。
体のことで何か困りごとがあれば、動物病院に行くのが一番です。
ケンカの相手が見ず知らずの野良猫だった場合は、健康診断やワクチン接種はしていないため、感染症にかかってしまうこともあります。
家で飼っているねこは基本的には家の中で飼いましょう。
ねこは、主に縄張り争いとメス猫をめぐる争い、そしてじゃれ合いです。
去勢手術を施し、ストレスのない生活が提供できればケンカの頻度は減るでしょう。
飼い主も飼いねこも、みんなが平和に暮らせる環境が作れると良いですね。