2023.06.11
ねことの生活
安全で楽しいねことの散歩のために準備すべきものとは?

愛猫と散歩に行こう!安全で楽しいねことの散歩のために準備すべきものとは?

町を歩いていると、たまにねこを散歩させている人に出会います。

犬のように堂々と楽しそうに散歩をしているねこを見ると、「うちの子も散歩させてあげたいな」と思うかもしれません。

しかし、ねこに散歩は必要なのでしょうか。ま

た、散歩に行くのであればどのような点に気をつければ良いのでしょうか。

ねこと一緒に楽しい散歩をするためのポイントをご紹介します。

 

目次

1.ねこに散歩は必要?
2.ねこの散歩の効果
3.散歩をする前に準備しておくべきこと
∟3-1.病気対策
∟3-2.迷子対策
∟3-3.散歩グッズの準備
∟3-4.リードやハーネスに慣らしておく
4.散歩をする時に注意すべきこと
∟4-1.決まったペース、時間に散歩をする
∟4-2.ねこの好きなように散歩してもらう
∟4-3.危険からねこを守る
∟4-4.排せつ物の処理をする
まとめ

 

1.ねこに散歩は必要?

犬は散歩が大好きですが、ねこは家でごろごろ寝ているのが大好き。そんなねこを、散歩に連れて行く必要はあるのでしょうか。

結論からいいますと、必ずしも散歩は必要ではありません。

完全室内飼いのねこが、窓から外を眺めているのを見ると、「外に出たいのかな、かわいそう」と思うかもしれませんが、家しか知らないねこは、外を見るだけで満足しています。特に怖がりのねこは、無理に外に連れ出すとストレスを感じてしまうでしょう。

また、野良猫を保護した場合など、外を知っているねこは外に出たがります。外に縄張りがあり、それを確認しに行きたいためです。しかし、そうしたねこでも、完全室内飼いにするのは不可能ではありません。

以上のことから、ねこを無理に外に出す必要はありませんが、以下のようなねこは散歩をさせても良いでしょう。

・好奇心旺盛なねこ

・活発で運動量の多いねこ

・もともと外で暮らしていて、外に興味を持っているねこ

 

要するに、「ねこが楽しむのであればOK」ということです。しかし、放し飼いは事故やご近所のトラブルの原因となりますので、必ずハーネスとリードをつけ、飼い主が付き添うようにしましょう。

 

2.ねこの散歩の効果

基本的にねこには散歩は必要ありませんが、散歩をすることで得られる効果もあります。

まず、室内飼いのねこはどうしても運動量が少なくなります。外に出して散歩をさせることで、肥満を防止し、ストレスを解消できます。

また、現在では、動物本来の暮らしを推奨する「環境エンリッチメント」も重要視されています。ねこの場合は外に出て自然の中でさまざまな刺激を受けることが「本来の暮らし」です。そのため、散歩をさせて外の世界に触れさせた方が良いと考えられることもあります。

このように、散歩にはさまざまなメリットがありますが、もちろん事故や迷子などのデメリットも見逃せません。ねこの性格や飼育環境を充分に考慮したうえで散歩をするかどうかを決め、散歩をする場合はしっかり準備をすることが重要です。

 

3.散歩をする前に準備しておくべきこと

散歩は楽しいものですが、準備をしないとケガや迷子などのさまざまなトラブルに見舞われます。散歩をする前に、以下のことは準備しておきましょう。


 

3-1.病気対策

ねこを外に出す時には、感染症に気をつけましょう。ノミやダニがつくことによりアレルギーや皮膚病を発症したり、他のねこや犬から病気がうつったりする恐れがあります。

ワクチンを打つ、ノミ・ダニの予防をするなど、ねこの健康に気を配ってあげましょう。


 

3-2.迷子対策

たとえハーネスをつけていても、何かの拍子にはずれ、ねこが逃げてしまう場合もあります。決して起こってはならないことですが、もしそのようなトラブルがあっても、ねこを見つけやすくするための準備もしておきましょう。

首輪と迷子札をつけるのはもちろんのこと、現在ではマイクロチップも有効です。もし迷子札が取れてしまってもマイクロチップを装填していれば、動物病院などで飼い主の情報を読み取ることができます。

また、逃げた先で妊娠したり、他のねこを妊娠させたりしないよう、避妊手術、去勢手術もしておきましょう。


 

3-3.散歩グッズの準備

ねこを散歩に連れて行くときには、以下のようなグッズを準備しておきましょう。

・リードとハーネス

ねこの首輪は何かに引っかかった時に外れやすいようにセーフティバックルになっているものが多いため、リードをつけて引っ張ると首輪が外れてしまうことがあります。

首輪とハーネス(胴輪)がセットになったものや、ベスト型のハーネスなど、散歩用に作られた体から抜けにくいものを選びましょう。サイズが合っているかどうかをチェックすることも重要です。

・排泄物処理用のグッズ

基本的にねこは決まった場所をトイレにするため、家にトイレがあればそこで用を足します。しかし、ねこによっては外でトイレをすることを覚えてしまうかもしれません。

うんちを持ち帰るためのスコップやビニール袋、おしっこを流すための水などを準備しておきましょう。

・キャリーバッグ

散歩の途中でパニックになったり、疲れて動かなくなってしまったりした時のために、キャリーバッグを準備しておくと安全にねこを連れて帰れます。プラスチック製の手で持つタイプのキャリーバッグはかさばりますので、リュック型もしくは布製のものが良いでしょう。

・おやつ

ちょっとしたおやつを準備しておくのもおすすめです。ねこが狭い場所に隠れて出てこなくなった時も、おやつを見せれば出てきてくれるかもしれません。また、途中で機嫌が悪くなったり、テンションが落ちてしまったりした時などに、大好きなおやつで気を持ち直させることもできます。


 

3-4.リードやハーネスに慣らしておく

ねこは新しいものに対して強い警戒心を持ちます。急に新しいリードとハーネスをつけ、行ったことのない屋外に連れ出されると、パニックを起こして逃げてしまう恐れもあります。

まずは安全な室内で慣れさせることが重要です。

【1】リード・ハーネスのにおいをかがせる

まずはハーネスの存在に慣れさせることが重要です。リードやハーネスのにおいをかがせたり、触らせたりすると良いでしょう。ねこがリードやハーネスにじゃれて体や首に絡まったりしないよう、飼い主が見ているところで触れさせることが重要です。

【2】ハーネスをつけて遊んだり、おやつをあげたりする

まずはリードなしで、ハーネスだけをつけます。つけている間は遊んだり、おやつをあげたりして気をそらせましょう。「ハーネスをつけると良いことがある」と学習するため、ハーネスを嫌がらなくなる効果も期待できます。

【3】部屋の中で散歩をする

ハーネスをつけることに慣れたら、リードをつないで部屋の中を散歩させます。リードを軽く引っ張って、ねこに行き先を教える訓練もしておくと良いでしょう。上手に散歩ができたら、ごほうびにおやつをあげると散歩に良いイメージを持ってもらえます。

【4】庭や家の近くを散歩する

いよいよ散歩デビューです。まずは庭や家の近くなど、なにかあったらすぐに帰れる場所から始めましょう。

家のそばだけでねこが満足しているのであれば、無理に遠出をする必要はありません。遠くに行きたがる場合は、様子を見ながら少しずつ距離を伸ばしていくようにしましょう。

 

4.散歩をする時に注意すべきこと

最後に、散歩をする際に注意すべき点をいくつかご紹介します。ねこが楽しく安全に散歩ができるよう、また近所の方に迷惑がかからないよう、ルールとマナーをしっかり守りましょう。


 

4-1.決まったペース、時間に散歩をする

一度散歩をすると決めたら、毎日決まった時間に散歩をしましょう。飼い主の気まぐれで散歩に行ったり行かなかったりするとねこが混乱します。

散歩の習慣が理解できれば、ねこも散歩を催促したり、喜んでハーネスをつけさせたりしてくれるため、散歩の準備がスムーズになります。


 

4-2.ねこの好きなように散歩してもらう

犬の場合、散歩は飼い主の指示に従い、足並みをそろえて行動するトレーニングの時間でもあります。しかし、ねこにとっての散歩は純粋な楽しみの時間ですので、散歩をする時間やコースはできるだけねこの好きなようにさせてあげましょう。


 

4-3.危険からねこを守る

小さなねこにとって、外は危険でいっぱいです。自動車、犬やねこ、大きな音、人だかりなど、事故やストレスにつながるものにはなるべく近づけないようにしましょう。

先ほどご紹介したとおり、無理に散歩コースを変えるのもねこのストレスになりますので、さりげなく誘導してあげることが重要です。


 

4-4.排せつ物の処理をする

先ほどご紹介したとおり、ねこは基本的に自分のトイレで用を足しますが、外でトイレをすることを覚えてしまう場合もあります。うんちをしたら必ず持ち帰るようにしましょう。また、ねこは柔らかい土や砂に触れると、掘ってうんちやおしっこをする習性がありますので、人の家の畑や公園の砂場には近づかないよう注意が必要です。

 

まとめ

ねこの散歩についてご紹介しました。散歩は必ずしも必要ではありませんが、外に出て風を感じ、さまざまな音やにおいを感じることは、ねこにとって本能を呼び覚ます、刺激に満ちた体験になることでしょう。

また、飼い主にとっても、家の中とはまた違う愛猫の表情やしぐさが見られる貴重な時間になるはずです。

準備や練習をしっかり行い、愛猫との散歩を楽しみましょう。

 

 

 

   
TOP