2023.02.04
ねことの生活
一緒に暮らすねこにできる大きな音対策

一緒に暮らすねこにできる大きな音対策とは何があるか?

ねこは大きな音が嫌いで、大きな音がするたびに驚いて逃げ出してしまいます。

できる限り大きな音を出さないように生活しようとしていても、どうしても限度はあるものです。

そこで今回は、大きな音を嫌うねこにしてあげられることを考察してみましょう。

ねこにとって過ごしやすい環境づくりが私たちにできることです。

 

目次

1.ねこが大きな音を出して逃げる理由
∟1-1.危険を察知して逃げる
∟1-2.聴力が良すぎるため驚く
∟1-3.空気の振動を感じて驚く
2.大きな音を出さないための工夫
∟2-1.大きな声を出さない
∟2-2.静かな家電を選択し、使うタイミングを変える
∟2-3.住む場所を工夫した防音対策
3.大きな音が出てしまった際の対処法
∟3-1.隠れ家を確保する
∟3-2.隠れ家へは追っていかない
∟3-3.逃げないねこには安心してもらえる行動を取る
まとめ

 

1.ねこが大きな音を出して逃げる理由

大きな音を嫌うというのはねこと暮らしていればわかりますが、ねこはしゃべるわけではないのでどういった心境になっているのかまでは感じることは難しいです。

そこで、なぜねこが大きな音を嫌っているのかを考えてみる必要があります。

大きな音を嫌う理由が見えてくると、どれほどストレスになっているのかも見えてきます。


 

1-1.危険を察知して逃げる

自然界で大きな音を聞く機会は、基本的に身の危険が迫っているときです。

雄叫びをあげている天敵が近くにいるときや、雷や地震などの自然災害が起こったときなどに訪れます。

大きな音を聞いたときは、まずは身を隠す行動を起こせという命令が、ねこの遺伝子に組み込まれているものと考えられます。

人間と一緒に暮らすねこには、もう少し警戒心を解いてほしいと考えがちではありますが、自然界でねこが生き残っていくためにはこの警戒心が必要だったのです。


 

1-2.聴力が良すぎるため驚く

肉食動物であるねこですが、その獲物は虫やネズミなど小さいものが多いです。

そのため、足音や羽音などの微かな音もキャッチできるための聴力が身についています。

ずば抜けた聴力があるが故に、大きな音を聞くと人間以上にその音が脳に大きな音として届いてしまうので、驚いてしまうのです。

何代も前から家猫として生活していたとしても、その聴力は衰えることはありません。

人間は視力を頼りに生活していますが、ねこは聴力と髭などの感覚を頼りに生活していますので、耳から大きな音であるという情報が入ってくると、驚いてしまうのです。


 

1-3.空気の振動を感じて驚く

ねこは空気の振動にも敏感な生き物です。

身体中から生えている髭は、神経が通っているので空気の振動もキャッチすることができます。

音は空気の振動で伝わり、大きな音であればその振動も大きくなります。

大きな音がすると、空気全体が揺れることによって驚いて体が反応してしまうということも言えます。

研ぎ澄まされているねこの感覚ならではの音の感じ方によって、大きな音に驚いてしまうのです。

 

2.大きな音を出さないための工夫

音に対する対策を行うことはねことの関係を良くすることにつながります。

頻繁に大きな音がする場所にいると、いつまでもリラックスできずに緊張状態が続いてしまうので過ごしやすい家だと言えません。

そこで、人間ができる大きな音を出さないための対策を考えてみましょう。


 

2-1.大きな声を出さない

ねこのしつけを行う際に、大きな声を出すことはやめましょう。

しつけと聞くと、大きな声で怒っている様子を思い浮かべることがあるかもしれませんが、ねこに効果はなく、むしろ嫌われてしまうだけなので避けてください。

これは、大きな音を聞いた際に驚いてしまうことと、ねこは何か行動したそばから、どんな行動をしたのかを忘れてしまう傾向があるためです。

ねこが何か悪いことをするのには原因があります。

トイレ以外で用を足してしまう場合はトイレが気に入らなかったり汚れているときですし、壁で爪を研いでしまうときは壁がもっとも爪を研ぎやすい場所であるからです。

環境を変えるなどしてねこが悪いことをしないようにすると、怒る機会もなくなります。

さらには大きな声も出さなくなるため、ねこと仲良くなれるといういいこと尽くめですので、是非とも実践してみましょう。


 

2-2.静かな家電を選択し、使うタイミングを変える

ねこと暮らす中で大きな音が出てしまうのは家電です。

家電が出す音を嫌がるねこは多く、掃除機などは代表的な例です。

そのため、家電を消音のものに変えると、ねこが驚くレベルも下がるためおすすめです。

また、人間の無理のない範囲で家電を使用するタイミングを見計らうことも対策方法の一つです。

掃除機をかける際にはねこがいない部屋からかけてみたり、ねこが活動的になっているときに洗濯してみるという工夫です。

しかし、全てをねこに合わせてしまうと人間がストレスを抱えてしまったり、生活が回らなくなります。

そのため、無理のない範囲で行うことがカギです。

ストレスを抱えてしまうとそれがねこにも伝わってしまい、良い関係が構築されにくいケースもありますので、あくまで無理のない程度に行いましょう。


 

2-3.住む場所を工夫した防音対策

ねこが音に驚くのは、家の中だけではありません。

大型トラックが通る音や、上の階の人の足音などに驚くこともあります。

音対策として今すぐ引っ越しを行うとまでは言えませんが、もし引っ越す予定がある際には、住む場所を検討する際に静かな環境であることも条件に加えても良いかもしれません。

車通りが多い場所でも、窓ガラスが二重になっていたり防音加工がされている部屋もあります。

予算などの関係もありますので難しい部分ではありますが、ねこが驚かない対策としてはおすすめです。

 

3.大きな音が出てしまった際の対処法

大きな音を出さないように工夫していても、どうしても大きな音は出てしまいます。

そこで、大きな音が出てもねこがストレスに感じない環境づくりや対策も必要となります。

これは、ねこが大きな音を聞いた際にどんな行動をとっているのかに注目すると、その対策方法が見えてきます。

大きな音を聞いて驚いたねこにしてあげられることを考えていきましょう。


 

3-1.隠れ家を確保する

まず、大きな音を聞いたねこはその場から逃げます。逃げる先は、自分の隠れ家であることがほとんどです。

ベッドの下や押し入れの奥など、あらかじめ自分で決めたお気に入りの場所に逃げることがほとんどです。

そのため、ねこが逃げることのできる場所を確保してあげることが最優先事項となります。

ねこがそこに居座ってしまうと毛が溜まってしまうという問題もありますが、そこは掃除をこまめに行うことで解消しましょう。

人間も同じですが、ストレスを抱えた際に逃げ場所があるという意識があるだけでストレスが軽減されます。

自分が逃げて安全な場所があるということだけで、大きな音が出てもストレスを受け流せるようになるため、お気に入りの安全な場所を作り、そこを維持しましょう。


 

3-2.隠れ家へは追っていかない

次に私たち人間がねこに対してできることは、落ち着くまで待ってあげることです。

もちろん、地震などが起きて避難しなければならない場合は別ですが、逃げ場所に逃げたねこをそっとしておいてあげましょう。

動物は驚いた際に心拍数が上がり、特にねこはパニック状態になっていることが多いです。

安全な場所にいることで落ち着きが戻ってくるので、それまでは放置して待っていましょう。

ねこによってその時間は様々ですが、必ず出てきます。

逆に無理矢理ねこを出そうとすると、パニック状態になっていることもあり安全な場所が安全ではなくなってしまいます。

ある程度の距離を保つことが大切になるので、そっとしておきましょう。


 

3-3.逃げないねこには安心してもらえる行動を取る

ねことの信頼関係ができている場合、わりと大きな音を聞いたねこがこちらの様子を伺ってくる場面があります。

このときは、信頼できる人がどんな行動を起こすのかをじっと見ている状態です。

不安な感情が前面に出ている状態でもあるため、ここではねこを安心させてあげることが重要になります。

できるだけ高い声で、少し声も小さくして呼びかけてあげましょう。

目が合っているのであれば、ゆっくり瞬きしてあげるのも効果的です。

ねこを安心させることで、大きな音でもストレスを感じなくなるため、是非とも実践してみましょう。

さらにねこからの信頼もアップします。

 

まとめ

大きな音に驚いてしまうのはねこだけではなく、私たち人間も驚くことは多々あります。

できるだけ大きな音を立てないのはもちろんですが、大きな音を聞いた後のことも対策しておくと、それほどストレスにもならず家でリラックスしてくれます。

ねこがリラックスしている姿は人間も癒されます。

是非とも、良い環境を作ってねこにリラックスしてもらいましょう。

 

 

 

   
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