ねこ用食器のぬめりの原因は？おすすめの食器用洗剤とお手入れ方法
「猫の食器って、人間のといっしょに洗っても大丈夫なのかな？」
「ちゃんと洗ってるのにぬめりが残ってる気がする」
こんなふうに感じたことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回は、そんなお悩みを解決するために、猫用食器洗剤と猫用食器のお手入れ方法について紹介します。
目次
１．猫用食器のぬめりの原因と食器洗い洗剤について
∟１－１．猫用食器のぬめりの正体は細菌
∟１－２．ねこの食器洗いには猫用洗剤がおすすめ
∟１－３．人間用の洗剤はねこには危険？
∟１－４．ねこにも大丈夫な人間用洗剤もある
∟１－５．洗剤代わりにクエン酸を使う手もある
２．猫用食器のお手入れについて
∟２－１．ねこの食器を洗うスポンジは？
∟２－２．猫用食器の洗い方
∟２－３．ねこの食器は定期的に消毒をする
３．おすすめの猫用食器洗剤3選
∟① 天然三六五「猫専用食器洗剤 サラピカ」
∟② ワフォナ「【猫用】食器洗剤」
∟③ ヴィジョンズ 「キッチンバブル」
まとめ
１．猫用食器のぬめりの原因と食器洗い洗剤について
猫専用洗剤のメリットは、洗っても取れない厄介なぬめりに強いことです。
また、猫用というだけあって、ねこにとって危険な成分が使用されていないため安全性が高いことです。
ここでは、ねこの食器のぬめるの正体や人間用の洗剤について解説していきます。
１－１．猫用食器のぬめりの正体は細菌
ねこの食器ってなぜか洗っても、洗ってもヌメヌメしていますよね。
「なんでヌメヌメが取れないのかなぁ」とイライラした経験のある飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
そのぬめりの原因は、細菌が生み出す「バイオフィルム」と呼ばれるものです。
ねこの口の中にいる細菌が食事の際に食器に移り、繁殖して自分たちを守るための膜＝バイオフィルムを作ります。
それが、ぬめりとして感じられるのです。
１－２．ねこの食器洗いには猫用洗剤がおすすめ
ねこの唾液は、口内細菌が繁殖しやすいと言われているアルカリ性です。
そのため、ねこの唾液がついた使ったあとの食器は、強いぬめりが残りやすいとされています。
それだけならよいのですが、普通の台所用洗剤は中性のためアルカリ性の汚れに弱いのです。
つまり、ぬめりが取れ難い条件がそろっているのです。
さらに、落としきれずに残ったぬめり（＝食器で繁殖した細菌）が次の食事の際に猫の口に戻ります。
すると、猫の口の中の細菌が増えることになります。
それがまた食器に移る、という繰り返しで、ぬめりがどんどんひどくなってしまうのです。
そのうえ、食器だけではなく猫の口内環境も悪くなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
それを防ぐためには、ぬめりに強い猫用の洗剤が必要になるのです。
１－３．人間用の洗剤はねこには危険？
普通の台所用洗剤は、人間には問題がなくてもねこには有害な成分が使われているものが多くあります。
- ・合成界面活性剤
- ・香料
- ・精油
- ・ハーブ
もちろん、きれいに洗い流せば問題はありません。
ですが、確実に洗い流したかどうかは見た目ではわからないでしょう。
そのため、食器に残っていないとはかぎらないのが怖いところなのです。
合成界面活性剤は、胃腸の粘膜を傷めると言われていますし、香料も有害なものがたくさんあります。
また、ねこにとって中毒症状をおこす可能性が指摘されている精油が入っているものもあります。
そんな成分が食器に残っているかもしれないと思うと、やはり気になってしまいますよね。
ということを考えると、人間用の洗剤は避けたほうが安心かもしれません。
１－４．ねこにも大丈夫な人間用洗剤もある
もちろん、天然成分を使用した安全な洗剤もあるので、すべての人間用の洗剤が危険だというわけではありません。
人間用と猫用の洗剤を別々に用意して使い分けるのが面倒だなという飼い主さんは、共用できる洗剤を使うのもよいでしょう。
たとえば、ミヨシの「無添加 食器洗いせっけん」は天然のなたね油、パーム核油から作られた純石けんです。
香料や着色料、防腐剤などは使われていないため、人間にもねこにも安心だと考えられます。
他にも、ねこに有害な成分が含まれていない洗剤はあるはずなので探してみてくださいね。
１－５．洗剤代わりにクエン酸を使う手もある
上にも書いたとおり、ねこの唾液はアルカリ性で細菌が繁殖しやすい性質を持っています。
そのため、中性洗剤ではぬめりをきれいに落とすことができません。
そこで、おすすめしたいのが、酸性のクエン酸です。
キャットフードの酸化防止剤として使われることもあるぐらいなので安全性は問題なし！
クエン酸は、水に溶かしてスプレーとして使うのがおすすめです。
クエン酸を食器にスプレーをしてスポンジでこすり洗いをします。
頑固なぬめりは、スプレーしてしばらく放置してからこすり洗いをするときれいに落とせます。
クエン酸は水に溶かすと日持ちしなくなるので、フリカケの空き容器に粉を入れて使う人もいます。
２．猫用食器のお手入れについて
猫用の食器だからといってとくに変わった扱いは必要ありませんが、少し注意点があります。
２－１．ねこの食器を洗うスポンジは？
猫用食器に使うスポンジは普通の人間用のものでかまいません。
ただし、硬い素材のスポンジは食器に傷をつける原因になるため避けるようにしましょう。
とくに、金属製や樹脂製の食器は傷つきやすく、傷に入り込んだ雑菌は落とし難いため硬いスポンジはおすすめしません。
また、スポンジは人間用と分けるようにしましょう。
ねこの口の中には、人間にとって危険な雑菌もいます。
また、洗い流せば問題ないと思われますが、ネギなどのねこにとって危険な食材の成分が食器に移ることを気にする飼い主さんもいます。
お互いのためにもスポンジは分けることをおすすめします。
２－２．猫用食器の洗い方
猫用食器も人間の食器と同じく、洗剤を付けたスポンジでこすり洗いをします。
洗ったあとは洗剤をしっかりと洗い流します。
人間用の洗剤を使う場合はとくにしっかりと洗い流すようにしましょう。
洗った食器を拭いたり乾かしたりするのも人間用の食器と同じでかまいません。
できれば、布巾も人間用と猫用とでわけたほうがよいと思います。
乾燥機を使う場合、樹脂製は耐熱性に注意が必要です。
前もって何度まで耐えられるか確認しておくようにしてください。
２－３．ねこの食器は定期的に消毒をする
猫用の食器は週に1〜２回ほど消毒をし清潔に保つようにしましょう。
手っ取り早いのは熱湯消毒です。80度以上のお湯を10秒以上かけます。
沸騰したお湯を器いっぱいに溜めてしばらく放置しておけば効果は十分です。
ただし、除菌効果は煮沸消毒には劣ります。
裏側などもむらなくしっかり消毒をしたければ、煮沸消毒がより効果的です。
沸騰したお湯に食器を入れ、沸騰状態を保てる程度の火加減を保ちながら5分ほど消毒をします。
ただし、陶磁器製の器は急激な温度変化で割れたりする可能性があるので注意してください。
また、プラスチック製のものは耐熱温度を確認するようにしましょう。
市販の漂白剤を使う方法もありますが、使用時の安全管理や手間を考えると積極的にはおすすめしません。
市販の漂白剤を使用する際は、有毒ガスが発生するおそれがあるので、使用時は絶対にねこを近づけないようにし、しっかりと換気をおこなってください。
また、薬液をきちんと洗い流して食器に残さないように注意が必要です。
３．おすすめの猫用食器洗剤3選
しつこいぬめりに強くて安心して使えるおすすめの猫用食器洗剤を３つ紹介します。
いずれもネット通販で手に入ります。
人間用の台所用洗剤に不安を感じている飼い主さんは、試してみてはいかがでしょうか？
① 天然三六五「猫専用食器洗剤 サラピカ」
画像引用：Amazo 天然三六五「猫専用食器洗剤 サラピカ」
オンラインショップ価格：税込み1,210円（ポンプ式・200ml）天然三六五 猫専用食器洗剤 サラピカ
天然の成分で作られた安全性の高い洗剤です。
ねこだけでなく、環境にも配慮されており、自然界のバクテリアによって99.9%以上が分解されます。
猫専用タイプには危険性が指摘されている精油の代わりに除菌成分としてシルバーコロイドを配合。
洗ったあとの食器を清潔に保ってくれます。
お得な詰め替えようもあり経済的です。
なお、似たようなデザインのボトルで「ペット用食器洗剤」もあるので、購入時には間違わないように注意してください。
② ワフォナ「【猫用】食器洗剤」
画像引用：WAFONA／WAFONA【猫用】食器洗剤 500ml／https://www.wafona.com/?pid=156930221
オンラインショップ価格：税込み2,178円（ポンプ式・500ml）
天然の植物由来成分の力でバイオフィルムを分解します。
泡を馴染ませてキッチンペーパーなどで拭き取るだけで、ぬめりをしっかり落とせてすすぎも不要。
災害時など、水が使えないときでも清潔さをキープできるのは心強いです。
もちろん、普通の洗剤と同じようにも使えます。
1本で約半年使えるのでこちらも経済的です。
③ ヴィジョンズ 「キッチンバブル」
画像引用：Amazonヴィジョンズ 「キッチンバブル」
オンラインショップ価格：税込み2,200円（ポンプ式・500ml）VISIONS 猫用 食器用洗剤 キッチンバブル 500ml
100%天然由来の成分だけの洗剤です。
洗浄効果の高いリンゴ酸、クエン酸、パーム油の効果で食器に残ったぬめりを素早く分解します。
抗酸化作用のあるトコフェロール（天然ビタミンE）で手荒れも軽減。
使用後には自然に分解されるので環境にもやさしく安全性も高いのが特徴です。
まとめ
ねこの食器は、口内細菌由来のぬめりが残りやすく、一般的な台所洗剤では、落としきれないことがほとんどです。
また、ねこにとって好ましくない成分が使われているものも多く、使用には注意が必要です。
そのため、ねこの食器洗いには、ねこにとって安全性の高い猫専用の洗剤をおすすめします。
もし、人間用の洗剤を使用するならば、ねこにとって有害な成分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
その場合は、ぬめりに強いクエン酸を併用するのがおすすめです。
どちらにしても、きれいな食器で猫にごはんを食べさせてあげることが大事です。
しっかりと洗って、いつもきれいな食器で食事ができるようにしてあげましょう。
