ねこと言えば、気難しいイメージを持たれているかもしれません。
確かに、眠いときや緊張状態にあるとき下手に手を出してしまうと、噛まれたり引っ掻かれたり、さらには関係性が壊れてしまう可能性があります。
そこで今回は、ねこがかまってほしいときに、どんな行動を見せるのかをご紹介します。
これを知れば、ねことの関係性は飛躍的に向上するでしょう。
じつは基本的に、ねこはかまってほしい生き物です。
とはいえ、犬ほど甘えてこないことも事実なので、もしかするとねこのかまってほしいサインを見逃しているかも知れません。
そんなねこのかまってほしいサインは、少々紛らわしいケースもあります。
そのため、細かいチェックポイントまで知ることが必要になります。
どんな行動を取ったときにどう構えば猫が満足するのかをご紹介していきますので、ねこのかまってほしいサインを身のがさないようになりましょう。
ねこが体や膝の上に乗ってきたときは、甘えたいときや注目してほしいときです。
勘違いしてしまうのは、横に寄り添って座っているときには、甘えたい場合と単純に温まりたい場合の2パターンが存在します。
ある程度信頼関係が構築できている場合は体の上に乗ってきますが、関係性が不十分の場合は横にいても甘えたいケースがあります。
そのため、横にいる場合は軽く指で撫でてみてください。
気持ちよさそうな様子が見られた場合は、完全に甘えたいときなのでたくさん撫でてあげましょう。
しかし、手が出てきたり尻尾を振っている場合はただ横で寝たいだけなので、あまり触らないほうが賢明です。
ねこがこちらをじっと見ているときは、遊んでほしいのかと訴えているのかという判断に困ることがあるかも知れません。
基本的にねこと目が合う場合、多くは喧嘩の前兆です。
一緒に暮らすねこと喧嘩することは稀かもしれませんが、かまってほしいというよりもご飯やトイレ掃除を訴えていることが多いです。
そんなときは、ねこと目があった際にゆっくりまばたきをしてみてください。
ねこにとって、ゆっくりまばたきすることは信頼のサインなのです。
もし、ねこもゆっくりまばたきを返してくれるようなら、甘えたいサインですのでたくさん撫でたり遊んだりしてあげましょう。
逆に、こちらをじっと見てまばたきしないようであればご機嫌ナナメですので、不満の原因を探りましょう。
ねこによって様々ですが、ねこが鳴いた際に甘えたいのか文句があるのかという判断を行うことも重要です。
ねこをよく観察してると鳴き声の違いが聞き分けられるようになるのですが、よくわからない方は軽く指を出してみましょう。
これは体を擦り寄せてきたときも同様で、甘えたいときには指を舐めてきますし、そうではない場合は舐めなかったり噛んできたりします。
少々痛みを伴うことではありますが、繰り返すうちに聞き分けられるようにもなるため、おすすめです。
ねこが100%かまってほしいときというのも存在します。
それは、喉を鳴らしているとき、お尻を見せているとき、甘噛みしてくるときです。
甘噛みに関しては、生まれてすぐに兄弟と離れてしまったねこは力加減がわからずに強く噛んでくるので育ってきた環境によって違いは出てきますが、その他はとてもわかりやすい行動だと思います。
どの場合も、ねこが人間を信頼して行う行動なので、ここで撫でると信頼関係は一気に縮まります。
チャンスを逃さずにねこと仲良くなりましょう。
まず根本的に、ねこはかまってほしいのかという疑問が生まれるかもしません。
ねこによっては、ずっと1人でいても平気である素振りを見せるねこも存在しています。
しかし、子猫の頃を見ると母親に寄り添って寝ている姿をよく見ます。
ではなぜかまわなくても平気なねこがいるのかという疑問は、ねこの性格や生い立ちによるものなのです。
そこで、まずはねこがなぜかまわなくても平気なのかということを理解していきましょう。
これがわかることにより、何が原因であまりかまってほしそうな素振りを見せるのかが見えてきます。
信頼関係が構築できていない場合、ねこが甘えてくることがほぼありません。
私たち人間も、信頼関係を構築できていない人にわがままを言えないのと同じことです。
ねこと暮らす人の中には、しつけを怒ってしまう人などもいるため、そのような状況下に置かれているねこは人間にあまり甘えたりかまってほしいと思えないのです。
そのため、ねこがかまってほしいと言える環境をつくるために、まずはねことの関係性を良好にする必要があります。
猫種の違いや個体差はありますが、ねこは遠慮しがちな生き物です。
そのため、今自分がいる状況で甘えても良いのかというブレーキを踏んでしまうケースがあるのです
こういったねこの場合、撫でる回数を増やしていくとどんどん甘えてきますので、撫でる機会を増やすとねこの性格も変わってきます。
過去にあった話では、一緒に暮らしている人が入院することとなり、代わりに世話をしてくれる人にねこを託したというケースがあります。
入院前は関係性も良好だったため、いざ帰ってきたときに飛んできてくれるかと思いきや、ねこは逃げていったそうです。
しばらくすると戻ってきて甘えてきたそうですが、ここには入院中に面倒を見てくれた人がいるのに、以前一緒に住んでいた人に甘えても良いものかという心情が働きます。
実は、私たちが考えている以上にいろいろなことをねこは考えているのです。
ねこは環境によって態度が変わりやすい生き物です。
リラックスできない環境にいると、甘えるということを滅多にしなくなります。
これは、ねこが緊張しやすい生き物であることに由来します。
リラックスするほど甘えてきたりかまってほしいという素振りを見せますが、緊張状態にある場合は安全を最優先に考えるため、1人で過ごすことを好むのです。
誰も入ってこないリラックスできる空間を用意すると、たまにかまってほしい素振りを見せ始めます。
そこで少しずつ構うことによって、家に危険はないことを周知させてあげることが大切になります。
実際にねこがかまってほしいと、来てくれたさいに関係性を構築するためには引き際が重要です。
ねこによってどの程度かまってほしいかは、異なりますので、「そろそろいいかな?」と、ねこが考え始めたサインも見逃さずに接する必要があります。
このサインはかまってほしいサインより簡単に見抜くことができるので、見逃さずにちょうど良いときにやめましょう。
遊んでいるときのサインは、おもちゃから目を離し始めたらそろそろ飽きているサインです。
ねこを飽きさせないために様々な工夫も必要です。
動きを変えたり、ネズミのおもちゃであそんでいる途中でねこじゃらしに変えてみることも有効です。
しかし、遊ぶことに飽きてきているねこに対しては、その日は遊ぶことを辞めたほうが良いかもしれません。
遊び疲れることはあまりねこにありませんが、ちょうど良いところで止めることで、次回もすぐかまってほしがる傾向にあります。
ねこを撫でているときのそろそろいいというバロメーターは、尻尾に注目すると見えてきます。
尻尾が左右に動き始めたらやめた方が良いサインです。
撫で方が気に入らなかったり、そもそも撫でられ慣れていないとすぐに尻尾が動き始めます。
少しずつ時間を長くすることにより信頼関係を構築し、たくさん撫でられたいねこに育てましょう。
また、気持ち良さそうに目を閉じている時に目が開いた場合や、ねこの手が出てきた時には撫でるのをやめましょう。
これ以上撫でると嫌がるサインです。
ねことの接し方によって関係性は大きく変わってきます。
良好な関係を構築するために、ねこが何を求めているかを知りましょう。
元々野良猫だった場合や、生まれた時からあまり愛情を受けてこなかったねこは、人間にもあまり甘えてきません。
そんな警戒心の強く、愛情をもらえなかったねこでも接し方によっては、甘えるようになりますので是非とも実践してみてください。