2022.10.23
ねこの飼い方
足先真っ白スノーシュー!希少なねこは可愛さいっぱい

 

足先真っ白スノーシュー!希少なねこは可愛さいっぱい!

猫種と聞いた時に、スノーシュー(Snowshoe)と聞いてピンとくる方は日本に少ないのではないでしょうか。

猫種として登録され、現在もブリーダーはいるものの繁殖が難しい希少種とされています。

ねこ好きの中では希少種とされるスノーシューについて、今回はご紹介していきます。

一度惚れ込んでしまうと、その魅力の虜となってしまいそうな猫種です。

 

目次

1.スノーシューはどうやって生まれたの?
∟1-1.劣勢遺伝のスノーシューは猫種登録まで一苦労だった
∟1-2.スノーシューはシャム猫ブリーダーから嫌がられた?
∟1-3.スノーシューの名前の由来は?
2.スノーシューと仲良くなるためにはどう接したらいい?
∟2-1.スノーシューの性格は?
∟2-2.留守番が苦手なスノーシュー
∟2-3.運動を頻繁に行うことでストレスを軽減させる
3.スノーシューと暮らすために気をつけたい病気とは?
∟3-1.肥満は生活習慣で回避
∟3-2.腎臓関連の病気に注意する
まとめ

 

1.スノーシューはどうやって生まれたの?

スノーシューと聞くと、雪山登山などで雪上を歩くために使用するカンジキのようなものを想像する方も少なくないはずです。

インターネットで「スノーシュー」と検索すると、表示されるのは雪の上を歩行するための方です。

実際のところ命名された経緯はそれに近く、さらに世界的にも珍しいねこなので、その名はまだまだあまり知られていません。

このことは歴史を紐解いていくことで、世界で希少と呼ばれる理由がわかってきます。

まず、スノーシューの歴史を知り、どんなねこであるのかを理解しましょう。


 

1-1.劣勢遺伝のスノーシューは猫種登録まで一苦労だった

スノーシューが生まれるきっかけは、1960年代まで遡ります。

アメリカでシャム猫のブリーダーをしていた人物が、生まれてきたシャム猫の中に足先が白いねこがいることに気づきました。

シャム猫と言えば足先が黒く、黒い靴下を履いているような色合いが特徴ですが、白い足先であることは稀で、このブリーダーは一気に惚れ込んでしまいます。

そこで白い足先のねこを繁殖させようと考え、その後はアメリカンショートヘアと交配させることにより、現在のスノーシューが誕生します。

しかし、実際に猫種としてTICAに登録されたのは1980年代の話です。

登録までに20年以上の歳月がかかってしまった原因が、白い足先になる遺伝子が劣性遺伝だったことによります。

劣性遺伝とは、優勢遺伝と比較すると1/4の確率でしかその特性が出ないという難しさがあったのです。

猫種として確立するまでに長い年月を要したスノーシューですが、それだけ時間をかける魅力があったということですね。


 

1-2.スノーシューはシャム猫ブリーダーから嫌がられた?

スノーシューの登録が遅れてしまったことは、劣性遺伝だけが原因ではありませんでした。

スノーシューを誕生させたブリーダーはその特徴に惚れ込みましたが、当時キャットショーで足が白いシャム猫は減点の対象だったのです。

そのため、もし足の白いシャム猫の遺伝子が入ってしまうと、自分が繁殖しているシャム猫にも白い足のシャム猫が増えてしまうのではないかと考えたシャム猫ブリーダーたちは、スノーシューの繁殖を否定します。

結果的に、初めにスノーシューを生み出したブリーダーは手を引くこととなりますが、別のブリーダーにその思いが引き継がれて猫種の登録まで行き着いたのです。

1986年にはイギリスでも繁殖が始まり、世界中にスノーシューが広がっていくわけですが、繁殖の難しさもあって数は少ないままというのが現実です。


 

1-3.スノーシューの名前の由来は?

スノーシューを英語で書くと「snow shoe」です。

直訳すると雪の靴となりますが、やはりスノーシュー最大の特徴である白い足が名前の由来となっています。

白い靴を履いているという意味合いのスノーシューにぴったりの名前となったのです。

イメージとして「スノー」という言葉が名前に入っているために雪に強いのではないかと誤解を受けそうですが、シャム猫の血が混ざっているのでどちらかというと寒さに弱い猫種でもあります。

一緒に暮らす際には、寒さ対策も忘れずに行いたいところですね。

 

 

2.スノーシューと仲良くなるためにはどう接したらいい?

運良くスノーシューと暮らすことが決まった際に、仲良くなるためにはスノーシューの性格を知る必要があります。

人間と同じく、ねこも自分が一緒にいて気分が良い相手に懐きますので、性格を知って対応を考えることはねこに好かれるための必須事項と言えます。

ねこが性格を変えることはまずありません。また、あまり懐いてくれていない状態だと余計にしてはいけないことをしてしまうのもねこの特性です。

人間とねこの双方が嫌な思いをしてしまわないよう、どちらも幸せになるためにはねこに好かれる努力が必要なのです。


 

2-1.スノーシューの性格は?

スノーシューは人間が好きで、たくさん甘えてきます。

そのため、撫でてくれる人を好む傾向にありますので、たくさん構ってあげることで仲良くなれます。

また、ヤンチャであるとうことから、少々イタズラしてしまうこともあるので注意が必要です。

ここで怒るのではなく、そっと抱き抱えてその行為をやめさせたり、環境を変えることでその行為をしなくなります。

ねこがイタズラする理由は、何かしら気に入らない環境であることが多いです。

運動不足のため走り回ったり、爪研ぎが気に入らない場合は壁で爪を研ぐこともあります。

トイレが汚れていたり気に入らなかったら、トイレ以外で用を足してしまうこともありますが、ここで怒るとねこに嫌われてしまうケースがほとんどです。

環境を変えることで落ち着くことが多いので、まずはイタズラをしないように心がけましょう。


 

2-2.留守番が苦手なスノーシュー

人間が好きなスノーシューは、留守番が苦手です。

世間で考えられているねこは、1人でのんびり過ごしているイメージが先行しがちですが、スノーシューは真逆であり、人間と過ごす時間が大好きなのです。

そのため、1人でいることがストレスにつながってしまう危険性もあるため、極力一緒にいてあげるようにしましょう。

一人暮らしでなかなか家を留守にしてしまいがちの場合、多頭飼いを考えてみるのも一つの対策だと言えます。

人間がいると嫉妬の対象になる同居ねこでも、人間がいない時間帯は寄り添って寝ている姿も見られるためどうしても留守が多くなってしまう方にはおすすめです。


 

2-3.運動を頻繁に行うことでストレスを軽減させる

シャム猫とアメリカン・ショートヘアの血を受け継いでいるスノーシューは、運動が大好きな猫種です。

そのため、1日少しでも良いので一緒に遊ぶ時間を設けると、さらに仲良くなれます。

逆にあまり運動する機会がないとストレスを溜め込んでしまったり、イタズラする機会が増えてしまう可能性があります。

また、キャットタワーなどの上下運動ができる環境を用意することも大切です。

高く飛ぶことが全身運動につながり、それだけでかなりのストレス軽減にもなるため、おすすめの環境づくりと言えます。

 

3.スノーシューと暮らすために気をつけたい病気とは?

スノーシューのかかりやすい病気は、日本でもマイナーな猫種であることと、比較的新しい分類に含まれる猫種となるため症例が少なく、これと言って特徴的な病気はありません。

他の猫種のかかりやすい遺伝性の病気と言っても、必ずその猫種が病気にかかるわけではなく、発症する可能性が高いというだけです。

このため、スノーシューがかかりやすい病気と断言できるほどの発症件数がないというのが現状です。

しかし、ねこの健康に気を付けることはねこと暮らす方にとって重要なことです。

そこで、スノーシューと暮らすために注意しておきたいポイントをご紹介します。


 

3-1.肥満は生活習慣で回避

ねこが家で暮らすようになってから最も注意しなければならくなったことは肥満です。

肥満は人間と同様に様々な大きな病気の原因となる他、関節などを痛める原因となります。

日頃から頻繁に運動を行うことはもちろんですが、それ以外にもご飯の量に気を遣ったり、与えるおやつの頻度に気をつけることは必須事項となります。

スノーシューはヘルニアになりやすいため、肥満は大敵です。

また、一度太ってしまうと痩せるのが大変なのは人間と同じです。

生活習慣を見直すことで健康になれますので、注意しながら生活することが大切です。


 

3-2.腎臓関連の病気に注意する

歳をとったねこは腎臓に疾患を持ちやすい傾向にあります。

これは、ねこが元々砂漠出身の生き物であり、少量の水で生命を維持できることが特徴です。

しかし、老廃物を排出するための水の量としては少なく、若い頃は代謝が良く腎臓も元気なため疾患が生まれることは少ないのですが、歳をとるとそのリスクは増えます。

家のいろいろなところに水を置くことで、水を飲む回数が増えて病気リスクを下げることが可能であるため、是非とも実践してみてください。

 

まとめ

最大の特徴である足先の白さに加えて、口の周りも白くなるスノーシュー。

瞳が青く、見つめられると惚れ込んでしまう方も多いはずです。

もし一緒に暮らしたいと考えた際には、直接ブリーダーを探してみるのも一つの方法です。

日本にも様々なねこの協会があり、ブリーダーを紹介してもらえる可能性があります。

多くの時間をねこと過ごし、かけがえのない思い出をたくさん作ってください。

 

 

 

 

   
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