2022.11.20
ねこの飼い方
甘えん坊でカールした毛が特徴のセルカークレックス

 

甘えん坊でカールした毛が特徴のセルカークレックスってどんなねこ?

多くの猫種は自然界で生活している一定の種類の猫であったり、交配によって生まれたねこたちがいます。

猫種の中には、保護猫から登録されたケースも存在します。

そんなシンデレラストーリーのようなルーツを持っているのがセルカークレックス(Selkirk Rex)です。

独特の長毛種であるセルカークレックスは、現在人気急上昇中の猫種です。

 

目次

1.セルカークレックスってどうやって生まれたの?
∟1-1.セルカークレックスの誕生
∟1-2.セルカークレックスの名前の由来
∟1-3.カールしている毛が最大の特徴
2.セルカークレックスってどんな性格?暮らす際の注意点は?
∟2-1.セルカークレックスはおっとりしていて甘えん坊
∟2-2.寂しがり屋なセルカークレックスには留守番対策を
∟2-3.ブラッシングは毎日行うことが基本
3.セルカークレックスのかかりやすい病気は予防できる
∟3-1.暑さに弱いセルカークレックス
∟3-2.脱臼に注意
まとめ

 

1.セルカークレックスってどうやって生まれたの?

セルカークレックスが他の猫種と違う点は、保護猫出身であるということです。

自然界に生息しているねこがベースになった猫種は多く存在しますが、野良猫として生きていて保護されていたねこはあまりいません。

そんなセルカークレックスがどのような経緯で猫種として登録されたのか、また、どんな特徴のあるねこなのかを見ていきましょう。


 

1-1.セルカークレックスの誕生

セルカークレックスが誕生するきっかけとなったねこは、1987年に保護猫として保護されていました。

そこへ1人のブリーダーがやってきて目をつけ、繁殖に乗り出したというわけです。

繁殖すると言っても、セルカークレックスの元になったねこは1匹だけだったので、ペルシャ猫との交配が行われました。

子どもとして生まれてきた中で、セルカークレックスと同じような特徴を持っているねこが6匹中3匹に見られ、そこから現在のセルカークレックスとして繁殖していくのです。

猫種としては、1990年にTICAから経過観察とされ、1992年に公式に猫種として認められました。

さらに、1998年にはCFAから認可を受け、セルカークレックスは猫種として確立したのです。


 

1-2.セルカークレックスの名前の由来

セルカークレックスという名前の由来に関しては、発見された場所が関係しています。

アメリカ北部のモンタナ州でセルカークレックスは発見されましたが、その近くにあるコロンビア山脈の一部であるセルカーク山脈が由来となっています。

また、レックスは王という意味の「rex」なので、セルカークの王という貫禄のある名前が名付けられているのです。

長毛種であることと、ゆったりとした立ち振る舞いにぴったりの名前ですね。


 

1-3.カールしている毛が最大の特徴

セルカークレックスの最大の特徴は毛にあります。

多くが長毛種ですが、短毛種のセルカークレックスも存在します。ただし、短いと言っても短毛種の中では長い部類に含まれます。

毛の長さこそ個体差がありますが、どのセルカークレックスも毛はカールしています。

そのため、実際に生えている毛異常に毛量が多く見えることも特徴です。

日本の北海道とほぼ同じ緯度にあるモンタナ州で暮らしていたセルカールレックスは、寒さから身を守るために独自のカールした毛並みになりました。

このカールしている毛を撫でてみると、予想以上にシルキーであり、いつまでも撫でていたいほどの肌触りです。

しなやかでカールした毛というのが、セルカークレックス最大の特徴です。

 

2.セルカークレックスってどんな性格?暮らす際の注意点は?

セルカークの王と呼ばれているものの、どのような性格なのか気になりますね。

ヒントとなるのは、ペルシャ猫の血を受け継いでいるということです。

しかしながら、元々の保護猫だったセルカークレックスの性格も混ざり、ペルシャ猫とは一味違った性格の持ち主です。

そんなセルカークレックスの性格と、一緒に暮らすために気をつけなければいけないことをご紹介していきます。


 

2-1.セルカークレックスはおっとりしていて甘えん坊

セルカークレックスのの性格は、のんびりしていて穏やかです。

このあたりはペルシャ猫の性格をしっかり受け継いでいると言えるでしょう。

ここで、対人間を見てみるとセルカークレックスはとっても甘えたがりのねこです。

また、甘えたがりの性格に加えて寂しがり屋の一面も持っていますので、常に誰かにいてほしいというねこのイメージとは真逆の性格を持っています。

そのため、ねことたくさん触れ合いたい方が一緒に暮らすと、理想通りのねことの生活を堪能できそうです。


 

2-2.寂しがり屋なセルカークレックスには留守番対策を

1人が嫌いなセルカークレックスは、留守番がとても苦手です。

ただでさえ甘えたがりの性格なのですが、留守から帰宅すると片時も離れないという場面もあるほどです。

そんなセルカークレックスとうまく生活していくために、極力1人にはさせないようにしましょう。

仕事などで家を開ける時間が多い方に関しては、多頭飼いを考えてみることも良いかもしれません。

セルカークレックスは多頭飼いを行ってもストレスに感じることはあまりなく、むしろなかよくやっていける性格を持っています。

ねこが何を考えているのか正確なことはわかりませんが、単純に甘える対象がいないこと以上に1人の時間に不安になってしまう可能性もあります。

こうなってしまうと留守番がストレスに変わってしまい、体調不良になる可能性もあるので、一緒に暮らす際には対策を行いましょう。


 

2-3.ブラッシングは毎日行うことが基本

セルカークレックスと暮らす際に絶対に行わなければいけないことは、こまめにブラッシングする習慣をつけることです。

長毛種の中では抜け毛の量は多くありませんが、セルカークレックスはカールしている毛が毛玉になってしまう可能性もありますので、ブラッシングを行うことは必須事項です。

ねこの習慣として毛繕いを自分で行う姿も見られますが、家で暮らしているねこはそれだけでは抜け毛を取りきれないのです。

古い毛をそのままにしてしまうと、古い角質などが溜まってしまい皮膚トラブルの原因になることもあります。

また、自分の毛を食べ過ぎてしまって消化不良を起こす毛球症の危険もありますので、健康で暮らすためにはブラッシングは必須事項なのです。

ブラッシングが気持ちいいと理解できれば、ブラシを持った瞬間にねこが寄ってくるようにもなります。

早いうちからブラッシングを習慣にして、ねこの健康を保ちましょう。

 

 

3.セルカークレックスのかかりやすい病気は予防できる

猫種によってかかりやすい病気は様々です。

そこで、セルカークレックスのかかりやすい病気について見ていきましょう。

元になったねこが野良猫のためか、あまり遺伝性の病気にかかったという症例はありません。

そのため、日頃の生活で人間が注意することによってセルカークレックスの健康を維持することは可能です。

とはいえ、遺伝性の病気リスクがゼロではありませんのいつもと違った様子が見られた際には必ず動物病院を受診しましょう。

ここでは、セルカークレックスの注意したい病気について見ていきます。

できる限り予防し、健康な状態を維持しましょう。


 

3-1.暑さに弱いセルカークレックス

人間でも夏場は注意しなければいけない熱中症ですが、セルカークレックスはその見た目の通り、体温がこもりやすい構造をしてします。

セルカークレックスの毛は寒い地域でも生き抜けるように寒さには強い構造をしていますが、逆に暑さには弱いのです。

人間のように服装を変えることができず、換毛期によって多少毛質を変えることができますが熱中症にかかりやすいのは変わりません。

そのため、夏に締め切った部屋の中で留守番させたり、日中車内に置き去りにするのは絶対にやめましょう。

防犯上問題がなければ脱走対策を行った上で窓を開けておいたり、エアコンをつけっぱなしにするなどの対策を行いましょう。

体に触っていつもより熱く、さらにフラフラしている様子を見かけた場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

少しの差で命に関わる可能性もあります。

また、尿路結石対策にもなりますので、水を切らさないように至る所に置くことも有効です。


 

3-2.脱臼に注意

セルカークレックスは脱臼しやすい傾向にある猫種です。

何かの拍子で関節が外れてしまうので、いつもと動きがおかしい際には疑うべき症状です。

放置してしまうと痛みと動けないストレスを感じてしまうことももちろんですが、後遺症が残るケースもありますのですぐに治療する必要があります。

また、一度脱臼した箇所が再び外れやすくなる傾向にもありますので、注意が必要です。

対策方法として、日常を観察して高いところからの着地地点にマットを置くことは有効です。

また、体重も関係してくるため肥満には注意しながらご飯をあげたり運動させるようにしましょう。

 

まとめ

猫種としては新しい部類に入るセルカークレックス。

野良猫から人気の猫種になるというシンデレラストーリーを歩んでいるという点も、魅力の一つです。

たくさん甘えてくるねこなので、その分接することのできるねこです。

セルカークレックスとの大切な時間をたくさん過ごしてください。

 

 

 

 

 

   
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