ねこと一緒に生活するにあたり、絶対に行ってはいけない行動があります。
知らずにいると、いつまでもねこと仲良くなれなかったり、場合によってはねこの命を脅かしてしまうものまであります。
そこで今回は、ねこと一緒に暮らす上で絶対に避けたい行動をご紹介します。
人間とねこ、どちらも幸せに過ごすために、最低限押さえておきたいマナーです。
知らず知らずのうちにやってしまっている可能性もありますので、愛猫に嫌われないためにも覚えておいてください。
せっかくねこと一緒に暮らすことになっても、いつまでもねこから好かれない方も少なくありません。
過去には、ねことの接し方があまり浸透しておらず、どうしてもねこに好かれずにねこが嫌いになってしまった方もいたほどです。
ねこも生き物なので、自分の身の回りの世話をしてくれたりかまってくれる人に懐きます。
しかし、嫌なことをされるとすぐに嫌われてしまうのがねこの特徴。
そこで、ねこと接する際に絶対にしてはいけないNG集をご紹介します。
ご飯を食べていたりトイレ中、毛繕いの最中など、ねこが集中しているときにちょっかいをかけることは絶対にやめましょう。
人間と暮らすようになって長い年月が経ったねこですが、人間よりも自然に近い生き物であることが由来です。
ねこが集中しているときは自分が無防備になっているときなので、もしここで襲われてしまうとひとたまりもないという状況です。
無防備な状態のとき、少しでも体に何か触れた際にはすぐに逃げるか応戦しなければいけないという気構えを持っています。
この不安な状況の中で体に触れられたり大きな物音を立てるなどすると、ねこの警戒心は一気に最大限となり、攻撃的になってしまいます。
このことから、ねこが集中しているときは、そっとしておくことがねこに好かれるためには必要だと言えます。
ねこに対して怒るという行為は無意味であり、嫌われるだけなので気をつけましょう。
猫種にもよりますが、基本的にねこは大きな音が嫌いです。
さらに、悪いことをしても悪いことだという認識がありません。
イタズラをして瞬時に怒ることは「この行為をすると大きな音がして嫌だ」という躾になりますが、ここで大きな音を出す原因は人間にあるという認識も同時に植え付けられます。
思春期の子どもを躾けるような相反することのように見えますが、ねこはなぜ大きな音を出しているのかという理由まで考えてくれません。
最もやってはいけないことは、留守中に行われたイタズラ現場を怒る行為です。
イタズラをしたことと怒られていることが結びつかないため、なぜ怒られているのか理解できずに大きな音を出す嫌な人という認識を持ってしまいます。
イタズラの現行犯を見かけたら、無言で近づきやめさせ、留守中のイタズラについてはどうにもならない部分もありますので諦めることも大切です。
意外と見落としてしまうのが、トイレ掃除です。
環境の変化が苦手なねこですが、慣れてしまえばある程度はどんな場所でも生活できるねこです。
しかし、トイレが汚れているのだけは許せないため、掃除をしない人はねこから嫌われてしまいます。
これは、ねこが自分の排泄物に砂をかけて自分の痕跡を消すことに由来します。
排泄物から自分が周囲で生活していることが天敵に知れて、狙われてしまうことを回避するために行なっています。
そのため、汚いトイレだといつまでも自分の臭いが消えずに残ってしまうので「なんとかしろ」というねこからのメッセージなのです。
こまめに掃除をしたり、複数のトイレを設置することでねこの悩みも解消されます。
汚いトイレのままにすると、ねこから嫌われてしまうので注意しましょう。
「ねこは気分屋」と言われますが、実は人間と同じです。
気が進まないときに構われたり必要以上にちょっかいを出されると、理性を持つ人間だってイラッとしてしまうことがあります。
ただし、ねこは人間よりも気分が乗っているかどうか判断しやすい生き物です。
ヒゲや尻尾の様子を見ながら、気分を察知して接するようにしましょう。
気が乗らなかったりやり過ぎてしまうと嫌われる原因となります。
ねこの様子を見て構うようにしましょう。
猫種によってかまって欲しいという頻度は大きく異なりますが、ねこが何をして欲しいのかを理解する必要があります。
何かして欲しい時にはねこが寄ってきます。そこで撫でたり遊んだりするとねことの距離がぐっと縮まるのです。
逆に、1人になりたいときに無理矢理探し出して手を伸ばすなどを行うと、嫌われる原因となります。
ねこは自分の隠れ家を持っていますが、そこまで行って連れ出してしまうと気分を害してしまうケースがほとんどです。
出てこないときはそっとしておくことがベストですね。
ねこが慣れてくると撫でて欲しいときに擦り寄ってきたりしますが、撫ですぎると噛まれたり猫パンチが襲ってきたりします。
これは人間と同様に、度を越してしまうと嫌がられてしまう典型的な例です。
そろそろ満足であるという指標は尻尾に現れます。
尻尾が左右に動き始めると、そろそろ満足して度を越しているというサインです。
速やかに手を引いて再び気分が戻るのを待ちましょう。
また、お腹や肉球などねこが触られたくない場所を触ったり、抱きしめて動けなくするのもNGです。
一発で離れていく原因になりますので、一緒に暮らすねこがどこを触ると嫌がるかを理解し、嫌われることを回避できるようにしてください。
ねこに嫌われるかそうではないか以上に、ねこの命に関わるNG事項もあります。
知らなかったでは済まされないので、ねこと一緒に暮らす際には絶対に避けてください。
ねこの命を守るのも、一緒に暮らしている私たち人間の役割です。
ここでは、ねこと暮らす上で絶対に避けるべき事項をご紹介していきます。
人間にとっては無害でも、ねこにとっては有害なものがたくさんあります。
代表的なものなネギ類の植物です。
その中で、最も多い事故は玉ねぎを誤って食べてしまったケースです。
玉ねぎに含まれる成分がねこの血液中のヘモグロビンを酸化させてしまい、貧血を引き起こしてしまう恐ろしい症状が起こります。
他にもチョコレートや生のイカやタコ、生卵など毒になるものはたくさんあります。
また、人間が食べているものは、ねこにとっては塩分過多になるものが多く、高血圧を引き起こすケースもあります。
人間の食べ物とねこの食べ物を完全に分け、ねこが誤って食べないように配慮する必要があります。
誤って食べてしまった場合はすぐに動物病院を受診してください。
人間が毒を摂取した状態と同じになるので、夜中であっても救急を探して連れていく必要があります。
一緒に暮らすねこの誤飲は多く報告されていますが、本当に些細なものでも食べてしまうのがねこです。
ねこは舐めてどんなものかを判断する習性があるため、誤飲が多くなってしまいます。
小さなものやビニールなど、食べる気はなくても口の中に入ってしまい飲み込んでしまうケースもよくあります。
ねこが誤飲しそうなものは部屋から撤去することが必要となるのは言うまでもありません。
万が一飲み込んでしまった場合、運が良ければ排泄物として出てきますが、内臓を傷つけたり、場合によっては腸閉塞を引き起こしてしまうこともあります。
もし何か飲み込んでしまった場合は、動物病院の判断を頼ることに越したことはありません。
ねこに好かれる人は、ねこに嫌われる行動を絶対にしないことで好かれているのです。
ねこは高い声が好きなため、男性が嫌われてしまう場合はNG行動以外も考えられますが、声が低くてもある程度懐いてくれるのがねこです。
ねこに好かれるための行動をもう一度見直すと、びっくりするほどねことの仲が良くなるかもしれません。
また、ねこの命を守るのも私たち人間の使命です。
誤飲だけではなく、体調不良かもしれないと思ったらすぐに動物病院を受診することも、ねこと暮らすための私たちの役割となります。