キャットフードの原材料や栄養バランスは気にしていても食器には無頓着という飼い主さんも多いのではないでしょうか?
実はそれ、「ちょっと待った!」ですよ。
ねこの中には食器の好みにうるさい子もいるのです。
今回は、そんなこだわり派のねこのために、ねこが満足する食器のポイントを紹介します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
ある日、急にご飯の食いつきが悪くなった。元気はあるし、動物病院で検査したけれど、とくに異常は見当たらない。
こんな食欲不振に悩まされていませんか?
食欲不振にはさまざまな原因が考えられますが、そのひとつに「食器」があります。
ねこは、とっても神経質な動物で食器にも好き嫌いをする子もいます。
飼い主さんから見ればちょっとした違いでも、強い違和感を持つことがあります。
そのストレスから食欲不振におちいるケースがあるのです。
たとえば、次のようなことが原因になります。
思わず「えっ、そこ?」って言いたくなりますよね。
でも、食器を変えたらもとどおりに食べはじめた、なんて話まであるのもねこならでは。
そんな神経質なねこにとって食べやすい食器とはどういったものなのでしょうか。
ねこにとって食べやすい食器かどうかは、大きさやかたち、素材などによって変わります。
また、ねこの体の構造に合っているかどうかも重要です。
ここではねこにぴったりの食器に必要な条件を説明します。
ねこの食器は高さに注意しましょう。食器の高さは食べやすさにも影響しますが、ねこの健康にも深く関わってくるのです。
上半身を立てた状態で食事をする人間の場合、食べたものは自然に胃に落ちていきます。
それに対して、ねこは口から胃までが水平に近いため、どうしても吐き戻ししやすくなります。
また、床にかがんだ状態で食べるとお腹を圧迫するため、これも吐き戻しの原因になります。
吐き戻しを防止するには、首が下がりすぎない高さのある食器がおすすめです。
高さの目安は5〜8cmくらいです。このくらいの高さがあれば、首をあまり下げずに食べられるため、吐き戻し防止に効果的だと言われています。
また、前かがみの姿勢は関節に負担がかかるので、シニア猫や骨格が弱いマンチカンやスコティッシュフォールドなどの猫種は負担になる場合があります。
食器の高さは5〜8cmくらいが目安となりますが、体格や食べるときの姿勢によっても違ってきます。
さまざまなデザイン、高さのものがあるので愛猫に合わせて選んであげましょう。
ねこの食器には深さと広さも重要です。
食器が深すぎたり、狭すぎたりすると、どうしてもヒゲが縁の部分に当たってしまいます。
ご存知のとおり、ねこのヒゲはとても敏感で、食事の際に食器の縁にヒゲが触れつづけることが大きなストレスになってしまいます。
これを「ヒゲ疲れ」と言いますが、このヒゲ疲れのせいで食欲不振におちいることもあるので油断はできません。
ヒゲ疲れを防ぐには、ねこの顔よりもひとまわり大きなサイズで深さが3〜5cm程度の食器を選ぶのがおすすめです。
とくに、ブリティッシュショートヘアーやエキゾチックショートヘアーなどの短頭種は浅めの食器を選ぶようにしましょう。
ねこ用食器に使われるおもな素材はステンレス、プラスチック、陶器の3種類です。
ステンレス製の食器は、軽くて丈夫で扱いやすいというのがメリットです。
一方で、ステンレス特有の金属臭を嫌うねこも多いです。
また、食器が冷たかったり、食べている自分の姿が写り込んだりすることを嫌うねこもいます。
プラスチック製の食器は割れにくくて扱いやすく、しかも安価なのがメリットです。
しかし、ステンレスや陶器に比べると簡単に傷ついてしまい、その傷のせいで雑菌が繁殖しやすかったり、洗剤が残りやすいといったデメリットがあります。
食器で繁殖した雑菌はあごニキビの原因になるとも言われているので注意が必要です。
いちばんおすすめなのが陶器製の食器です。
重い、落としたりぶつけたりすると割れるといったデメリットはありますが、におい移りがなく、傷もつきにくい特性があります。
また、熱湯やアルコールなどを使った消毒にも対応可能なため、長期にわたって衛生的な状態を維持できるメリットは見逃せません。
ステンレスのような金属臭もなく、味覚への影響もありませんし、強い映り込みもありません。
また、重さのおかげでズレにくいのも食べやすさにつながっているようです。
最終的にはねこの好み次第ではありますが、衛生面、食べやすさで陶器製の食器をおすすめします。
ねこ用の食器はシンプルな構造で洗いやすいものがおすすめです。
装飾や部品がついていたり、スポンジが届きにくい構造の食器は不衛生になりがち。
食器は毎日使うものですから、お手入れがしやすく衛生的に使えるものがベストです。
いま使っている食器は高さがないのだけど?という飼い主さんには、給餌用の台をおすすめします。
ねこの体格や好みにあわせて高さが変えられるもの、食べやすい角度に調整できるものなどさまざまな工夫がほどこされた商品が販売されています。
専用品でなくとも、雑誌や箱などに食器を載せて高さを調節してあげる方法もあります。
画像引用:猫壱/猫用 脚付フードボウル レギュラー 猫柄
ねこ用食器はいろいろな大きさやかたちのものが発売されています。
でも、ねこのことをきちんと考えて作られているものはけっして多くはありません。
とくに、価格が高すぎないものを、と考えた結果、見つけ出したのがこちら。
猫壱の「猫用 脚付フードボウル」シリーズです。
人気商品ですのですでにお使いの飼い主さんもいらっしゃると思いますが、適度な高さがあってヒゲが当たりにくい広さと深すぎないかたち。
においが残りにくい陶器製で底の部分まで洗いやすいという条件をすべて満たしている食器です。
画像引用:猫壱/猫用 脚付フードボウル レギュラー 猫柄
ごはんがこぼれにくいように器の縁に「かえし」がつけてあったり、シリコン製のすべり止めが付属していたりなど、猫専門メーカーならではの工夫も盛り込まれています。
しかも、価格もお手ごろなので、うっかり割ってしまったというときでも、買い替えやすいのがいいですよね。
画像引用:猫壱/食器選び方の参考ページフードボウル
平均的なおとなのねこに適した「レギュラー」や小柄なねこ向けの「プチ」のほか、大柄なねこや脚の長いねこ、長毛のねこにも対応できる「ハイタイプ」「浅広口」「斜めタイプ」とバリエーションが豊富です。
また、専用のトレイやおそろいのデザインのウォーターボウルも用意されています。
今回は、ねこ用食器の選び方について紹介しました。
ねこの食器の選び方のポイントは以下の4つです。
食器と一口に言っても、いろんな形状、素材のものがあります。
ねこは食器にもこだわりを持つ動物です。好みにあわないと食欲不振の原因になってしまうこともあるほど。
選び方のポイントを参考に、ぜひ愛猫のお気に入りを見つけてあげてください。