2022.02.02
保護猫活動
家族を迎える!保護猫活動と里親のしくみ

「ペットを買う」から「家族を迎える」へ。保護猫活動と里親のしくみ

いつか、ねこと暮らしたい。ねこ好きで、まだねこと暮らしていない方は、何となく思い描いていた夢ではないでしょうか。

家で過ごす時間が増えるにつれ、想像は膨らむばかりだと思います。

ねこの飼い方のひとつに、保護猫活動があります。

保護猫活動は、飼い主が飼えなくなったねこや、捨てられてしまったねこたちを保護し、新しい飼い主である「里親」とマッチングする活動です。

この記事では、ねこと一緒に暮らしたい人、いつかねこを飼いたいと思っている人に向けて、保護猫活動の取り組みと、里親の仕組みについてご紹介します。


目次

1.保護猫活動とは?
2.保護猫をお迎えする方法は?
∟2-1.保護猫を迎えるには、保健所やNPOへ
∟2-2.里親講習の手続きを経て、猫の里親に
3.保護猫を迎える前に、考えておきたいこと
∟3-1.ねこの飼育に必要な環境
∟3-2.ねこの飼育に必要な費用
∟3-3.最後まで一緒に過ごせますか?
4.家で飼えないけどねこと触れ合いたいときは
∟4-1.保護猫カフェ
∟4-2.保護猫シェルター
∟4-3.保護猫のための寄付やクラウドファンディング
5.命を預かる責任をきちんと持とう

 

1.保護猫活動とは?

保護猫活動とは、飼い主がいないねこや、飼い主が飼育を続けられなくなったねこを保護し、一時飼育や新しい飼い主=里親とのマッチングを行う活動です。

活動の主体はおもに自治体やNPO団体、ボランティアで、活動団体やその仕組みは、地域ごとに異なります。

もともと、野良犬や野良猫、飼えなくなった犬や猫などのペットは、都道府県などが管理する保健所に引き取られていました。

保健所に引き取られた動物は、一定の期間を過ぎてももらい手が現れなかった場合、残酷ですが薬品などによる殺処分が行われてしまいます。

1年間に何匹のねこが保健所に引き取られているか、ご存じでしょうか。

環境省の統計 によると、令和2年度は、年間におよそ45,000匹のねこが保健所に引き取られました。

そのなかで、里親が決まり新しい家に迎えられたねこは、およそ 25,000匹。

残りのおよそ20,000匹のねこは、里親が決まらず殺処分されたり、保護中などに病気や衰弱で死んでしまったそうです。

統計を詳しく確認すると、亡くなったねこのうち、13,000匹ほどは、まだ離乳していない子猫でした。

とても悲しいことです。

保健所に引き取られたら「期限後は殺処分」という、残酷な仕組みからねこたちを、救い出すために行われているのが、NPO団体やボランティアによる保護猫活動です。

 

2.保護猫をお迎えする方法は?

 

里親として保護猫を迎えるには、保健所での引き取りやNPO団体などからの引き取りする方法があります。

保健所やNPO団体などから保護猫を引き取る場合の手続きは、自治体や団体ごとに詳細が異なりますので、確認してみてください。

ほとんどの場合、あらかじめ里親になる人の年齢や経済状況などを確認し、必要な講習を受けた後に引き取りという流れです。

保健所やNPO団体以外にも、個人間のやり取りで里親になる方法がありますが、その場合の里親探しは、知り合いの繋がりやSNS上で行われています。

Twitterやジモティーなどのwebサービスで、「里親募集」のタグが付いた投稿を見かけることがありますね。

個人間のやり取りの場合、引き取り後の飼育方法や飼育環境について明確なルールがない分、双方の間でトラブルになることが多々あります。

そのため、知らない人からの引き取りはなるべく避けるか、信頼できる第三者を通して行う方が、より安心です。

自治体やNPOから保護猫を引き取る場合の手続きについて、詳しくご紹介します。


 

2-1.保護猫を迎えるには、保健所やNPOへ

保護猫を迎えたいと思ったときは、まず保護猫活動を行なっているNPO団体や、自治体の保健所を確認しましょう。

自治体やNPO団体は、里親を待っている保護猫の情報を、インターネット上で紹介しています。

ほとんどの場合、保護猫を迎える手続きする基本的な流れは、以下の通りです。

・事前に自治体やNPO団体に連絡をして、保護猫を見に行く
・保護猫の引き取り手続きについて確認する
・里親の条件を満たしているか確認する
・里親講習を受ける
・引き取り
・引き取り後の状況についてやり取りをする

それぞれの団体の運営方針などにより、引き取りの際の細かい手続きや里親の条件は異なります。

まずは自分が居住するエリアに、保護猫活動をしている団体があるか、活動団体があれば、どんな活動をしているのかを確認しましょう。


2-2.里親講習の手続きを経て、猫の里親に

里親講習では、猫の飼い方やしつけ方、病気の予防方法などを学びます。

さらに講習会の受講は、動物の飼育に関する法律についてなど、ねこと暮らしていくための知識ですので必要です。

里親希望者は、この申請から里親講習を経て、やっと保護猫を迎えることができます。

 

3.保護猫を迎える前に、考えておきたいこと

ねこの平均寿命は、16年前後といわれています。

人間と比べると短いですが、生き物の一生を預かる責任は重大です。

里親になるために、保健所やNPO団体が決めた基準がありますが、ただ基準をクリアすればいいのかというと疑問が残ります。

保護猫を迎える前に、猫の飼育に必要な環境、費用、そして最後まで面倒を見てあげるために必要な準備について、確認してみましょう。


 

3-1.ねこの飼育に必要な環境

ねこを迎える前に、家の中に倒れやすいものや壊れやすいもの、ぶつかって怪我をしそうなものがないか確認します。

危険を感じるアイテムは、片付けるか処分を検討してください。

自宅の床や壁を傷つけたり、必要以上に汚すことがないよう、爪とぎやトイレのしつけ、マットの準備も必要です。

また、近所に動物病院を調べて、かかりつけ候補の獣医を決めておくといいでしょう。

保護猫は、引き取り前に不妊去勢手術やワクチン等の接種を済ませている場合がほとんどですが、未接種の場合は、獣医さんに相談し、必ず必要な処置をとってください。


 

3-2.ねこの飼育に必要な費用

ねこの飼育には、食費のほか、トイレの砂や爪とぎなどの日用品、ケージやキャリーケース、医療費などがかかります。

ペットフードやトイレグッズなどで毎月かかる費用を8,000円とした場合、15年間で必要な金額は120万円。

病気や怪我の治療といった急な出費があれば、必要な金額は150万円を超えてきます。

経済状況が変わったり、急な出費があった場合でも、猫の飼育に必要なお金を確保できるよう、あらかじめ備えておくことが大切です。


3-3.最後まで一緒に過ごせますか?

令和2年に保健所に引き取られた猫のうち、およそ1万頭は、飼い主が手放した猫でした。

その背景には、転勤、病気、高齢といったさまざまな理由がありますが、「やっぱり飼えなかった」というのは、命を預かる側として、あまりにも無責任ではないでしょうか。

保護猫の里親になるには、里親希望者の経済状況や居住環境、家族からの理解があるか?などの細かい条件を満たす必要があります。

しかし、これらの条件をクリアしたとして、保護猫を迎えたあとも、里親本人を取り巻く環境は変わっていきます。

環境が変わったとき、それでも最後まで面倒を見るにはどうすればいいか、保護猫を迎える前にきちんと考えておきたいものです。


 

4.家で飼えないけどねこと触れ合いたいときは

ねこと暮らしたい気持ちがあっても、飼育する環境が整っていなかったり、家族の理解が得られなかったりする場合があるでしょう。

そんなときは無理をせず、猫と触れ合える環境を探したり、保護猫活動を行なっている団体を支援することで、ねことの生活を実現することができます。

保護猫活動の一環として、保護猫カフェ、保護猫シェルターや寄付活動の呼びかけをおこなっている事例をご紹介します。


 

4-1.保護猫カフェ

保護猫カフェは、名前のとおり保護猫と触れ合えるカフェです。

食事代やドリンク代の収益は、お店の保護猫のために使われるため、ねこと過ごす時間を楽しみながら、保護猫たちの暮らしを支えることができます。


 

4-2.保護猫シェルター

保護猫シェルターは、保護猫を一時飼育するための施設です。

シェルターというと堅苦しい響きですが、保護猫が暮らし、里親を待つ触れ合いスペースをイメージすると分かりやすいかもしれません。

シェルターでは、ねことの触れ合いはもちろん、ねこのご飯代を寄付したり、SNSで里親募集の情報を広める手伝いをしたりといった支援ができます。


4-3.保護猫のための寄付やクラウドファンディング

保護猫活動をしているNPO団体のほとんどは、寄付やクラウドファンディングという仕組みを活用し、保護猫活動にかかるお金をまかなっています。

クラウドファンディングとは、目的を決めて出資者をつのる、資金集めの方法です。

例えば、「ねこのご飯代にするので、1,000円出資してくれる人を募集!」という呼びかけを行い、ねこのご飯代を集めています。

近所に保護猫カフェや保護猫シェルターはない、でも、どうにかして保護猫の力になりたい方。

保護猫活動をしている団体に、寄付やクラウドファンディングを受け付けている団体も窓口もあるので、確認してみてください


 

5.命を預かる責任をきちんと持とう

ねこと一緒に暮らしたい、今は飼えないけど、いつかねこを飼いたい。

この記事では、そんな方に向けた、保護猫活動の取り組みと里親の仕組みについてご紹介しました。

ねこの幸せのためにできることが、人間にはたくさんあります。

ペットを「買う」のではなく、一生をともに過ごす家族を「迎える」。

そんな気持ちで、保護猫活動に興味を持ってもらえると嬉しいです。

 

 

 

 

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