2022.02.08
ねこの習性
ねこの鳴き声で気持ちを感知する

 

ねこの鳴き声で気持ちを感知!目指せねことの対話!

ねこの鳴き声は聞くだけで顔がにやけてしまう人もいるほど魅力的です。

そんなねこの鳴き声ですが、鳴き方にいくつか種類があることをご存知でしょうか。

実は、ねこの気持ちによって鳴き方が異なります。

鳴き方に注目することにより、どんな気持ちなのか判断することができます。

鳴き声を理解し、何を訴えているのかわかるようになりましょう。

 

目次

1.積極的に構ったほうが良い鳴き声
∟1-1.短く「二ャッ」はごあいさつ
∟1-2.長めに「ニャーン」は要求があるとき
∟1-3.口は開いているのに鳴き声のしない「サイレントニャー」
2.ねこと距離を置いたほうが良い鳴き声
∟2-1.「カカカッ」は獲物を威嚇している
∟2-2.「シャー」はケンカの際の威嚇
∟2-3.低い声で「ナーオ」は発情のサイン
3.鳴き方で判断する病気のサイン
∟3-1.排泄中に悲鳴のような鳴き声は消化器の不調?
∟3-2.老猫の夜中に「アオーン」は認知症の可能性
∟3-3.環境が変わったときの「ウミャー」は寂しさのサイン
まとめ

 

1.積極的に構ったほうが良い鳴き声

ねこが鳴きながら擦り寄ってきたり、ご飯がないときやトイレが汚れているときには、毎回同じような鳴き声を出していることにお気づきでしょうか。

ねこが甘えモードになっているときや、何かして欲しいときにその要求に応えることができれば、それが信頼につながったり私たちを好きになってくれることは間違いありません。

ねこに大好きになってもらったりねこにとって過ごしやすい環境づくりができるように、鳴き声の違いを覚えておきましょう。


 

1-1.短く「二ャッ」はごあいさつ

朝起きたときや帰宅したとき、ねこが起きて近くに寄ってくるときに短く「二ャッ」という鳴き声はねこがあいさつしているのです。

基本的にねこは信頼した相手にしかあいさつしないため、この鳴き声を聞けたということはねこから見て自分に敵意がないという証でもあるのです。

短く鳴きながら自分に寄ってきた場合、こちらもあいさつをしながら軽く撫でてあげるなどすると、距離がぐっと縮まる可能性があります。


 

1-2.長めに「ニャーン」は要求があるとき

「ニャーン」と鳴くときは、ねこが何かして欲しいと思ったときに出る鳴き声です。

お皿を前にして鳴くとごはんの催促だったり、トイレを前に鳴くとトイレ掃除を催促していたりと、鳴いている場所で何を求めているか判断しましょう。

また、長い鳴き声で擦り寄ってくるときには甘えさせて欲しい、撫でて欲しいという合図です。

おもちゃをしまっている場所で鳴いている場合は遊んで欲しいなど、ねこの要求は様々あります。

ねこの要望に応えることで信頼関係が構築できるため、この鳴き声を聞いた時は、ねことの距離をぐっと縮めるチャンスです。

チャンスを逃さず、良好な関係を築きましょう。


 

1-3.口は開いているのに鳴き声のしない「サイレントニャー」

口が開いているのに鳴き声は聞こえなかったり、かすれた鳴き方は「サイレントニャー」と呼ばれています。

何かが原因で声が出ないのかと、不安になる方もいるかもしれませんが、実は人間に聞き取れない音域の声で鳴いているのです。

サイレントニャーはリラックスしている状態で、信頼できる相手に対して甘えている証なので、この様子を見ることができればねこが良い環境で生活できており、関係も良好と言えます。

もしサイレントニャーを見たときには、お気に入りの場所を撫でるとねこも嬉しいそぶりを見せてくれます。

 

2.ねこと距離を置いたほうが良い鳴き声

ねこが甘えたかったり、何か要求があるときは構ってあげると、良好な関係を築けますが、逆に興奮状態のときなどに構うと関係性が一気に崩れてしまいます。

ねこに敵視されないためにも、どの状態で構うことが良いのかの判断材料となるため、放置しておいたほうが良い状態の鳴き声を覚えておきまさよう。


 

2-1.「カカカッ」は獲物を威嚇している

外を見ているねこが、突然「カカカッ」と鳴くことがあります。

これは狩りをする際に獲物を威嚇しているときに現れる現象です。

外にいる鳥や虫を見つけたときに狩猟本能が目覚め、このように威嚇します。

野生のねこを考えると、狩りが成功しなくては生きていけません。

つまり、狩りに100%集中しており興奮状態にあるのです。

この鳴き声を出しているときに撫でると、外敵から襲われたと勘違いをして今度は人間に襲いかかってくる可能性もあります。

家の中から外の獲物を威嚇している場合、獲物がいなくなるとおさまるのでそのままの状態で放置することをおすすめします。


 

2-2.「シャー」はケンカの際の威嚇

狩りの際の鳴き声とは別に、「シャー」というねこの威嚇があります。

初対面のねこに手を出した際に言われた方もいるかもしれませんが、興奮して威嚇しているので触ることを諦めるのが賢明です。

ねこ同士のケンカでも見られる威嚇ですが、この状態になってしまうと何をしても気持ちが収まることはありません。

しばらく様子を見るとともに、落ち着いた場所へ行って冷静を取り戻すのを待ちましょう。

この状態になると、身をかがめ牙を剥き出しにしていることが多く、すぐにでも飛びかかれる状態です。

下手に手を出すと大怪我にもつながりかねませんので絶対に近寄らないことをおすすめします。


 

2-3.低い声で「ナーオ」は発情のサイン

通常の鳴き声よりも低い声で長めの鳴き声を出しているときには、発情しているサインです。

このときに下手に構うと怪我の恐れもあるため、発情しているねこに対してはなるべく触れないように注意してください。

人間の場合は自然から離れ過ぎてしまったため発情期がなく分かりにくいのですが、動物の発情期は基本的に好戦的になります。

同性のライバルに勝つため、常に興奮状態にあるのです。

発情期を抑えることは難しく、去勢することが唯一回避する方法となります。

感染症予防や精神状態を良く保ち長生きしてもらうために去勢するケースも少なくありません。

もし一緒に暮らすねこが発情期を迎えた場合、あまり触れずに放置気味にしておくことがその後のねことの関係を保つポイントになります。

 

 

3.鳴き方で判断する病気のサイン

一緒に暮らすねこの体調は気になるところですが、なかなか体調不良を訴えてはくれません。

しかし、鳴き声に注目することで病気やメンタルの不調を汲み取ることができるのです。

ねこからの体調不良であるサインを見落とさず、適切な対処ができるように心構えを持ちましょう。


 

3-1.排泄中に悲鳴のような鳴き声は消化器の不調

排泄中に悲鳴のような鳴き声を聞いた場合、消化器の不調がある可能性があるので動物病院に連れて行ってください。

ねこの祖先は砂漠で生活していたため、少量の水でも生活していける体の構造になっています。

しかし、少量の水で生活していると体の老廃物が排出されにくく、尿路結石などの病気になることが多いです。

ねこに「たくさん水を飲みなさい」と言ったところで聞いてくれるわけではないので、いたるところに水を設置するなどの工夫を行うことも大切です。

しかし、それでも病気になっってしまうこともあります。

病気は時間が経って深刻化してしまうと命に関わることもあるため、できる限り早めに動物病院へ連れて行きましょう。


 

3-2.老猫の夜中に「アオーン」は認知症の可能性

ねこにも痴呆症があることに驚く方もいるかもしれません。

しかし、人間と同様に認知症になるねこもいます。

夜中に歩き回り「アオーン」と鳴くねこは、基本的に遊んで欲しいという、ねこの気持ちの表れですが、老猫の場合は、認知症を患っている可能性もあります。

認知症は、トイレの場所以外で排泄を行うなどの症状はありますが、この鳴き声も認知症の症状の一つです。

他にも症状はありますが、原因が認知症であるため怒らずに優しく接してください。


 

3-3.環境が変わったときの「ウミャー」は寂しさのサイン

同居しているねこが亡くなった場合などによく見られる現象です。

他にも、一緒に住む人間が変わったときにも「ウミャー」と鳴くことがあります。

これはねこが寂しさから精神的に落ち込んで来る可能性が高いため、できる限り一緒にいてあげることが大切です。

日常仲が悪く、いつも縄張り争いしていた同居ねこでも、いなくなるととても寂しがるねこもいます。

寂しさから精神が不安定になり病気になることも考えられますので、ねこの心のケアをしてあげましょう。

 

まとめ

自然界のねこは外敵から逃げるために、あまり鳴き声を出すことはありません。

ねこが鳴くということ自体が、命の危険を感じていないという表れでもあります。

安心して生活している中で、私たちに自分の気持ちを表現してくれるのが鳴き声です。

私たちはそのねこの気持ちをキャッチし、行動してあげることが重要ですね。

最近では、ねこの鳴き声でどんな気持ちなのかを、判別してくれるスマホのアプリやグッズもあるため、聞き分けに不安のある方は使用してみるのも良いかもしれませんね。

 

 

 

 

   
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