ねこと暮らしていると、ねこの抜け毛の掃除には本当に苦労します。
カーペットやベッドの下、ソファーなどはもちろん、部屋中いたるところに抜け落ちてしまったねこの毛。
簡単に取り除くことができるの方法はないのでしょうか。
ねこの毛が、へばりついてしまったエアコンや換気扇の掃除に、何か良い方法は何かないか。
など、ねこの毛の掃除を重点的に行う場所や上手な掃除のやり方について、解説していきます。
家の中で飼っているねこは、ほとんどが全身を被毛で覆われていますが、この被毛は、季節によって抜け変わります。
その抜け毛はいつの間にか、チリやゴミと一緒になって、部屋の中に溜まってしまうのです。
ねこは、換毛期に入ると古い毛が抜け落ちて新しい毛に変わります。
この、換毛期には、大量の古い毛が抜け落ちますが、古い毛には、ねこに付着していたフケやダニも含まれているのです。
それが抜け毛と一緒に部屋にまき散らされたら、見た目にも汚いだけでなく、部屋の中が不衛生になってしまいます。
ねこの換毛期には、1日に何回も部屋の掃除をするという飼い主さんもいるでしょう。
しかし、部屋の掃除を繰り返し行うだけでは、抜け落ちたねこの毛を上手に取り除くことは難しいでしょう。
そんな方は、掃除のやり方が間違っているのかもしれません。
抜け落ちたねこの毛には、ダニやそのダニの好物の唾液やフケが含まれていてるので、抜け毛があると部屋の中でダニを増殖させる原因になります。
また、カーテンや家具などに付いてしまったねこの毛を、はたきなどで叩いてしまうと、部屋中に舞うことになってしまうでしょう。
これを飼い猫や飼い主さんが吸い込んでしまうと、くしゃみや鼻水、皮膚炎、ぜんそくなどアレルギー性の症状や病気にかかるリスクとなるので注意が必要です。
抜け落ちたねこの毛は、まめに掃除をしないと部屋の中に溜まってしまいます。
たまりやすいのは次のような場所です。
まず、ねこの抜け毛が溜まりやすいのは、掃除機のヘッドが中々行き届かない、ベッドやソファーの下です。
ベッドやソファーの下には、抜け毛以外にホコリも溜まっているので、ねこの抜け毛にチリやホコリが絡まってしまっている事もあります。
部屋の中で、こまめに掃除ができていない場所にも、ねこの抜け毛が溜まっています。
テレビのコンセントの周りやケーブル類、机やタンスの下などです。
掃除頻度が少ないと、ここにも多くのねこの抜け毛やホコリが溜まってしまっているでしょう。
ねこの抜け毛で見逃せないのが、カーテンやサッシ窓のレールです。
ここもねこの抜け毛の溜まりやすい場所の一つです。
ねこの行動を観察していると、ねこはカーテンに体をすりつけることがあります。
その時にカーテンにねこの抜け毛が付着したり、サッシ窓のレールに落ちたりして、徐々に溜まっていくのです。
エアコンや換気扇もねこの抜け毛のたまりやすい場所です。
特に、換毛期は、多くのねこ毛が抜けますので、小さくて軽い抜け毛は空中に舞いながらエアコンや換気扇に吸い寄せられます。
掃除をしていない場合や、使用頻度が多い場合は、エアコンや換気扇のフィルターに、多くのねこの毛がこびりついているでしょう。
エアコンや換気扇と同じく、扇風機や空気洗浄機もねこの抜け毛がたまりやすい場所です。
空気を吸い込むときにこれらの電気製品にも、空気と一緒に空中に漂っている抜け毛も吸い込んでしまいます。
ねこの抜け毛が、どこに溜まりやすいかをよく観察してみると、そのほとんどは、日頃からこまめに掃除の行き届かない場所が多いということに気付かされます。
そのため掃除の行き届かないところを重点的に掃除ができたら、ねこの抜け毛に悩まされることが少なくなると言えるでしょう。
ねこの抜け毛を上手に掃除するには、次のことに留意しながら行ってください。
掃除はたとえ忙しくても、時間を見つけてこまめに毎日、行うことが鉄則です。
掃除機掛けする時間が無い方は、フロアワイパーを使って掃除してください。
汚れているところだけでなく、いつもは目に留まらないベッドやソファーの下も入念に行いましょう。
ハタキや掃除機を使って掃除をすると、ねこの抜け毛やチリ、ホコリなどが空中に散乱されます。
散乱した抜け毛やホコリは、時間がたつと落ちて来てフロアなど床にたまりますので、風の通り道を考えて窓や扉を開けるなどしてできるだけ換気を行ってください。
風の通り道が出来ない場合は、窓を開けて換気扇をつけるといいでしょう
部屋の掃除を掃除機だけで行っても効果的ではありません。
できるだけ用途にあった掃除用具を使って部屋の隅々まで行いたいものです。
例えば、ベッドやソファーについたねこの毛などは粘着クリーナー(コロコロ)や専用の抜け毛用クリーナーが有効です。
粘着クリーナーや抜け毛用クリーナーは、カーテンや衣服に付いたねこの毛を取るのにも有効ですよ。
ベッドやソファーの下は掃除機で吸い取った後で、フロアワイパーやハンディモップを使ってふき取りましょう。
掃除機で取り切れなかった抜け毛もきれいに掃除ができます。
カーペットの場合は、ゴム手袋してそのまま手でカーペットを撫でるようにすると、簡単に抜け毛が集まります。
掃除機で頑張るより、効果的です。
エアコンや換気扇の内部にまで付着したねこの毛や汚れをとるのは、プロに頼むしかありません。
しかし、フィルターの部位の掃除は出来ますので、こちらは小まめに掃除してください。
フィルターを小まめに掃除していれば、内部まで汚れることはありません。
すでに内部まで汚れている場合は、専門の業者にクリーニングを依頼してください。
ねこの毛を放置して困るのは、何も病気にかかることだけではありません。
恐ろしいのは、ねこの毛やチリ、ホコリが原因で火災につながることです。
特に、テレビの背面の下には、コンセントがあるのが一般的です。テレビの裏の配線やコンセントの電源プラグの差込口周辺は、掃除機が届かず放置しがちな場所でもあります。
そのため、ねこの毛やホコリが大量に付着している場所でもあります。
付着したまま放置しておくと、トラッキング現象が起こり火災の原因になりますから、掃除は放置せず小まめに実施しましょう。
テレビの周りのコンセントだけでなく、電源プラグを差し込みするその他のコンセントの周りもよく注意して掃除してください。
掃除機が入らない場合は、伸縮対応のハンディワイパーがおすすめです。
ねこの抜け毛は自然に発生するものですから止めることはできません。
それでも、飼い主さんの注意でねこの抜け毛を少なくすることは十分に可能です。
そのためには、できるだけ愛猫にブラッシングをしてあげてください。
特に重症な時期は、ほとんどのねこは換毛期に入る春や秋です。
この換毛期が一番に抜け毛の多い時期ですから、嫌がられない範囲で、ブラッシングも手稲に入念に行ってください。
もし、嫌がらなかったらブラッシングとともに、シャンプーをおこなうのも効果的です。
そうすれば、ねこの抜け毛を大幅に少なくすることができますし、ねこの毛の掃除もきっと今よりも楽になるでしょう。
ねこの毛を掃除もしないで、いつまでもほったらかしにしていると部屋が汚くなるだけではありません。
ねこの毛を吸い込んで気管支ぜんそくなどの病気にかかったり、ねこの毛やホコリが原因でトラッキング現象が起こり火災になることもあるので十分に注意しましょう。
そうならないためにも、ポイントを抑えつつ部屋を掃除することは大切です。
掃除を行うときは、適材適所、いろいろな場面で使える掃除用のアイテムを使って効率的に行ってください。