ねこと一緒に暮らしていると、こちらをジッと見つめてくることがあります。
そして、その見つめ方は場面によって様々です。
うまく対応できればスキンシップにもなり、信頼関係の構築にもなりますので見逃すわけにはいきません。
今回は、そんなねこに見つめられた時の対応方法をご紹介します。
ねこが見つめてくる場面は様々ありますが、絶対に逃したくない見つめ方があります。
それは、ねこがこちらをみつめながらゆっくりまばたききする場合です。
自然界のねこは絶対に行わないこのまばたきは、こちらの対応によって信頼関係を構築するためには欠かせないことなのです。
では、ゆっくりまばたきするケースを詳しくご紹介します。
ねこがゆっくりまばたきをする場合、ねこの心情は「信頼しているよ」「大好きだよ」というサインです。
自然界のねこで言うと、ねこ同士で目が合うと喧嘩のサインです。
なんだか中学生の街中での喧嘩のような気もしますが、目が合ったら睨み合い、飛びかかると言うのがねこの行動なのです。
しかし、ゆっくりまばたきをする場合は喧嘩の例とは異なります。
私たち人間もゆっくりまばたきをしてみるとわかりますが、目を閉じる時間が長いため隙が生まれます。
つまり、ねこがゆっくりまばたきをするケースは相手が絶対に襲いかかってこないという安心感から行う行為であり、絶対的な信頼がなければ行わないのです。
もし、ねこがこちらを見つめてゆっくりまばたきしてきた場合、私たちもゆっくりまばだきを返してあげましょう。
ねこにとっても、相手がゆっくりまばたきしている様子を見ると、自分を信頼してくれているんだなと感じることができます。
もちろん、一緒に遊んだり撫でることによりスキンシップを取ることも可能です。
しかし、見つめ合ってゆっくりまばたきをし合うのはお互いに信頼しているという意思疎通が行える貴重なチャンスです。
お互いにまばたきしていると、ねこが寝落ちしてしまうかわいい場面も見られるため、絶対に見逃さずにまばたきを返しましょう。
家に来て少し経ったねこに、目が合った時にこちらからゆっくりまばたきを行ってみると、少し距離が縮まる可能性があります。
来たばかりのねこは緊張状態であることと、信頼関係が構築されていないことからさっき立っているケースが多く見られます。
ねこがゆっくりまばたきすることを待たずとも、こちらからねこに対して「敵意はないんだよ」という合図を送ってみましょう。
最初のうちは緊張状態にあるねこに通じないこともあるかもしれませんが、徐々に敵意がないことが伝わります。
ねこにゆっくりまばたきすることを繰り返すと、自然に信頼関係を構築するよりも早く仲良くなれる可能性が高いです。
信頼関係ができているねこも、人間に対してジッと見つめてくることがあります。
この場合は、何かを訴えていることが多いです。
猫種によっては滅多に鳴かないねこもいますので、目の訴えは重要なサインです。
そこで、具体的にどのような訴えがあるのか、よく見られるケースをご紹介します。
生活に関わる訴えはねことの信頼関係を構築する最も大きなチャンスです。
人間が数人いる中で生活しているねこの場合、遊んでくれる人間にも懐きますが最も懐くのは身の回りの世話をしてくれる人ということは忘れないでください。
このことからわかることが、楽しませてくれる人よりも生活を支えてくれる人のほうがお気に入りだということがわかります。
ごはんがほしかったり、トイレが汚れている場合はいち早く対応してあげることが大切です。
肥満の関係により、ごはんを無限に与えるのはねこによっては避けた方がよいですが、トイレ掃除はいくら行っても問題ありません。
トイレの近くやごはんの器の近くでジッとこっちを見つめている場合は、すぐに対応しましょう。
人間の近くに寄ってきてじっと見つめてくる場合は遊んで欲しかったり撫でて欲しい場合が多いです。
手を出した際に舐めてくると撫でて欲しい場面なのでしっかりと撫でてあげましょう。
撫でた際に気持ち良い仕草をあまりしない場合は遊んで欲しいことが多いので、お気に入りのおもちゃを使って遊んであげてください。
個体差はありますが、ねこは気分が乗っている時にその望みを叶えてくれる人には懐きます。
「自分のことをわかってくれる人」というイメージを持ってくれるので、ねことの距離もグッと縮まりますよ。
このチャンスを逃さずに、ねこ仲良くなりましょう。
人間の居場所が気に入らない時に、ジッとねこが見つめてくることがあります。
お気に入りの場所を取られたというケースや、人間にくっ付きたいときに近くにいないので見つめてくる場合です。
この望みを叶えるとねこ中心の生活になるように見えますが、「ここに座れ」と目で訴えている時にそこに座ると全力で甘えてくることがあります。
ねこが甘えてくる様子を見ると、ねこ好きの方は思わずにっこりしてしまいますので人間、ねこのどちらも幸せになれるチャンスです。
どうしても近くに行けない場合は仕方ないですが、極力ねこが望んでいる場所に行くことをお勧めします。
ねこと目が合ったときに目を逸らしてしまうこともあります。
人間の感覚から考えると嫌われているのかと思ってしまいますが、ねこにとっては「敵意はない」という意思表示なのです。
これは、ねこの喧嘩と密接な関係があるのです。
ねこが目を合わせるということと、なぜ目を逸らすのかを理解することで、ねこが何を考えているのかを知ることができます。
ねこにとって目が合ったら喧嘩の合図というのはご紹介しましたが、このことが原因で目を逸らすのです。
人間が気になってずっと見ていたが、たまたま目が合ってしまったというのがねこの置かれた状況です。
まだ信頼関係が不十分の場合、ねこである自分が見つめ続けることによって喧嘩の合図となってしまう可能性があります。
そのため、急いで目を逸らしてしまうというのがねこの心情です。
ねこが目を逸らしてしまった場合、ねこ側には敵意はないということがわかります。
敵意はないものの、まだ私たち人間と喧嘩にならないという確信がないために目を逸らすという行動しかとれないという状況なのです。
もし一緒に暮らすねこが目を逸らしてしまった場合、名前を呼んであげましょう。
ねこは高い声を聞くと愛情があると思うので、俗に言われる猫撫で声で名前を呼ぶと振り向くことがあります。
もし振り向かなくても、喧嘩を避けたくて目を逸らしているので「こちらには敵意はないよ」という意思表示を伝えることができます。
目を逸らされた際に名前を呼ぶことを繰り返すことで、こちらに敵意はないということが伝わって見つめ合えるようになります。
少しずつ、できることから行うことがねことの信頼関係を構築する方法です。
もしねこが目を逸らさずにこちらを睨みつけている場合は、敵意がないことを伝えましょう。
こちからゆっくりまばたきをしたり、優しく名前を呼ぶことでこちらに敵意がないことが伝わります。
警戒しているねこに対して敵意がないことを伝えても、すぐになかなか伝わらないかもしれません。
続けることによって少しずつ信頼関係が構築されて、ねこと良い関係になれます。
威嚇された場合も、実は関係を作るためのチャンスとなりますので人間側が恐れずに適切な行動をとりましょう。
ねこは視線で意思表示を行うことが多いです。
個体差はありますが、怯えやすく鳴かないねこもいます。しかし、目線のメッセージはどのねこも送ってきます。
ねこの意思表示を見逃さず、適切な行動を行うことによって良い関係が構築される良いチャンスとなります。
普段からねこを見て、何を考えているかを目線を通してキャッチし、ねこと意思疎通ができるようになればさらに楽しいねことの生活が待っています。