2023.03.12
ねこの飼い方
ねこに服を着せてもOK?ねこの服の機能や選び方、着せ方を解説

ねこに服を着せてもOK?ねこの服の機能や選び方、着せ方を解説!

ねこはただいるだけで可愛いですが、ねこドレスを着せたり、コスプレをしてもらったりすると、また違ったかわいらしさが生まれます。

また、普段は服を着せていなくても、病気やケガなどにより、服を着せなければならないケースもあります。

ねこに服を着せる際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。

今回は、ねこの服の選び方や着せ方をご紹介していきます。

 

目次

1.ねこの服は何の役に立つ?
∟1-1.体温調節、乾燥対策
∟1-2.病気やケガの保護
∟1-3.介護用
∟1-4.イベント用
2.ねこに服を着せることで起こる問題
∟2-1.毛づくろいができなくなる
∟2-2.行動を制限される
∟2-3.ストレスになる
∟2-4.安全性の問題
3.ねこの服の選び方
∟3-1.ねこの体に負担のないものにする
∟3-2.サイズが合っているものを選ぶ
∟3-3.飾りがたくさんついているものは避ける
4.ねこの服の着せ方
∟4-1.最初は短時間から慣らす
∟4-2.おやつやオモチャで気をそらす
∟4-3.嫌がったらすぐに脱がせる
まとめ

 

1.ねこの服は何の役に立つ?

ねこは服を着なくても、立派な被毛があり、暑さや寒さ、汚れから身を守っています。

しかし、時にはねこに服を着せなければならない、もしくは着せたい時もあります。

ねこに服を着せるシチュエーションと目的について解説します。


 

1-1.体温調節、乾燥対策

ねこは冬になると寒さに対応するため被毛が厚くなります。

また特に寒い時は体を丸めたり、被毛に空気を入れたりして体を温めます。

しかし、子ねこや年を取ったねこ、病気のねこ、暖かい国が産地となっている外国の猫種などは、そうした体温調節がうまくできないことがあります。

その場合は服を着せると、寒さから身を守れます。

また、冬場に起こりがちな乾燥から皮膚を守る効果も期待できます。


 

1-2.病気やケガの保護

服を着せるシチュエーションとして最も多いのが病気やケガの保護でしょう。

患部が気になり、舐めたり縫合の糸を引っ張ったりしてしまわないよう、術後服を着せるのです。

ねこが患部に触れないようにするだけではなく、傷口が開いたり菌が入ったりしないよう保護する役割もあります。

また、アレルギーや失神等皮膚トラブルがある場合も服が活躍します。

服を着ることで患部の掻き壊しを防げます。


 

1-3.介護用

高齢や病気などが原因でおもらしをするねこに、おむつを着ける際にも服が活躍します。

動いてもおむつやマナーバンドがずれないよう保護してくれます。

病院や電車にねこを連れて行く時のおもらし防止にも役立ちます。


 

1-4.イベント用

上記のように、ねこに服を着せるのは健康や衛生上の理由がメインです。

しかし、そのような機能的な理由だけではなく、単純に服を着たねこの姿を楽しむという場合もあります。

来年の干支のコスプレをしてもらって年賀状の写真を撮ったり、お誕生日にドレスを着せたり、ねこがおしゃれをした姿はまた違ったかわいらしさがあります。

 

2.ねこに服を着せることで起こる問題

上記のように服はさまざまなシーンに役立つものですが、そもそもねこにとって服は「異物」でしかありません。

体に余分な物がつくことで、問題が生じる場合もあります。

ねこに服を着せることで起こりうる問題をいくつかご紹介します。


 

2-1.毛づくろいができなくなる

ねこは常に毛づくろいをして被毛を清潔に保っています。

また、毛づくろいには体温調節や血行促進、皮膚炎の予防などさまざまな効果があり、ねこにとっては大切なセルフケアです。

しかし、服を着ると毛づくろいができなくなるため、思うように自分のケアができません。

そのため、健康に影響が出るだけではなく、ストレスにつながってしまう恐れがあります。


 

2-2.行動を制限される

人間でもサイズの小さい服や重い服、伸縮性のない生地でできた服を着ると体が思うように動かせず、窮屈な思いをします。

まして、ねこはなぜ自分の体が思うように動かせないのか分かりません。

パニックになって暴れたり、うずくまって動けなくなってしまったりします。

危険が迫ってもうまく動けないため事故にあってしまう恐れもあります。


 

2-3.ストレスになる

ねこは感覚が鋭敏な動物です。服が体に触れることで違和感を覚え、ストレスになる場合もあります。

また、ねこはストレスを解消させるために毛づくろいをします。

その毛づくろいもできなくなるため、よりストレスが溜まる原因になります。


 

2-4.安全性の問題

服が体を締め付けたり、足や首に引っかかったりしてねこを危険な目に合わせてしまう場合があります。

また、リボンやボタンなど装飾物が多い服は、ねこがかみちぎって飲み込んでしまう恐れもあります。

 

3.ねこの服の選び方

ねこにとって、服は基本的にストレスです。

そのストレスを少しでも軽減させるためには、ねこにとって心地よく安全な服を選ばなくてはなりません。

ねこの服を選ぶ際には、以下の点に気をつけましょう。


 

3-1.ねこの体に負担のないものにする

ねこの体は小さく敏感です。

ねこに服を着せる時には、柔らかくて伸縮性に富み、肌触りの良いものを選んでください。

ねこの体になるべく負担がないように気をつけてあげましょう。


 

3-2.サイズが合っているものを選ぶ

大き過ぎる服は中途半端に脱げてしまい、ねこの体や周りのものに引っかかってしまうことがあります。

その結果身動きが取れなくなり、ストレスや事故につながるおそれがあります。

逆に小さ過ぎる服は体を締め付けるため、血行不良や服と皮膚がこすれることによる抜け毛が生じることがあります。

快適に服を着てもらうためには、きちんと採寸してねこの体にフィットしたサイズの服を選ぶことが重要です。


 

3-3.飾りがたくさんついているものは避ける

先ほどご紹介したとおり、服についている過剰な飾りは誤飲の原因になりえます。

なるべくシンプルなものを選ぶようにしましょう。

ただ、イベントや誕生日などで、飾りのたくさんついたゴージャスなドレスを着せたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

その時は飾りがしっかり縫いこまれた、安全面に配慮した服を選び、着せている時は目を離さないようにしましょう。

 

4.ねこの服の着せ方

ねこは体に異物がつくのを好みません。

いきなり服を着せると、違和感から暴れたり、ストレスになってしまったりする恐れがあります。

ねこに服を着せる時には、以下の点に気をつけましょう。


 

4-1.最初は短時間から慣らす

まずは服に慣れてもらうところから始めます。

最初は服を置いておくだけにとどめ、ねこが自由に触れられるようにしておきましょう。

ねこが服の存在に慣れたら、まずは数分程度着せて様子を見てみましょう。

嫌がる様子を見せなければ次は10分、30分…と少しずつ服を着せる時間を伸ばすと、ねこに負担をかけずに服に慣れてもらえます。


 

4-2.おやつやオモチャで気をそらす

ねこに服を着せたら、たくさん褒めてあげて、おやつやオモチャをあげましょう。

服への違和感から気をそらすことができますし「服を着ると良いことがある」と覚えることで、ねこの服への抵抗も薄れます。


 

4-3.嫌がったらすぐに脱がせる

ねこにとって服はやはり異物です。

またサイズが合わない、重い、固いなどさまざまな理由で不快に思うこともあります。

ねこに服を着せた時は動きを良く見ましょう。

暴れたり、倒れて動かなくなったりしたら不快に感じている証拠です。

すぐに脱がせて、服に問題がないか点検しましょう。

また、服に問題がなくても、どうしても服を受け付けないねこもいます。

その場合は無理に着せないようにしましょう。

 

まとめ

ねこの服のメリットやデメリット、注意点についてご紹介しました。

ねこは本来自分の被毛で暑さや乾燥、汚れなどから皮膚を守っているため、服は必要ありません。

しかし、体調を崩している時やケガをしている時には服が役立つことがあります。

また、すてきな服でおしゃれをしたねこは、いつもとはまた違ったかわいらしさがあります。

ねこに服を着せる時には、ねこにとって心地よい服を選び、ストレスにならないよう気をつけてあげましょう。

 

 

 

 

 

   
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