猫種は品種登録団体に登録されているもので60種程度、未公認の品種は100~250種類程度いると考えられています。
その中でも特に人気の猫種を、ランキング形式でご紹介します。今回は後半の11位から20位のご紹介です。
前半は定番の猫種が多かったですが、後半はレアな猫種もでてきます。それではさっそく見ていきましょう。
※記載されている猫種の特徴は一般的なものです。毛色や性格、体質などは同じ猫種であっても個体差があります。
前半のtop1-10はこちら
ラガマフィンはラグドールをベースに、ペルシャやヒマラヤンのような長毛種をかけ合わせることで誕生した猫種です。
名前の意味は「いたずらっ子」、「ぼろを着たもの」というちょっとびっくりするようなものです。これはラガマフィンという猫種が誕生する際、ブリーダー同士で確執があったためであるといわれています。
その名前とは裏腹に、ラガマフィンはふわふわもこもこした美しい毛を持っており、テディベアに例えられることもあります。
性格は甘えん坊で、抱っこが大好きです。子供とも仲良くできるため、常に誰かが家にいるようなファミリー世帯に向いているといえるでしょう。
大きな耳とスレンダーな体型が特徴のアビシニアンは、エジプト神話の猫の神「バステト」のモデルになっているといわれるほど歴史の古いねこです。
毛色は「ルディ」と呼ばれるオレンジとブラウンがまじりあったものが多いですが、他にもレッド、ブルー、フォーン(ピンクブラウン)などがあります。複数色の毛が混じり合ったり、1本の毛に縞模様が入っていたりすることが多く、立体感のあるふしぎな輝きを生み出しています。
性格はフレンドリーで、人とコミュニケーションを取るのが大好きです。頭が良く探求心も強いことから、新しいものに興味を示したり、飼い主の動きをまねしたりすることも多いです。
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シャム(サイアミーズ)はタイの旧国名「シャム」に由来した名を持つ、歴史の古い猫種です。毛色はミルクをたっぷり入れたカフェオレのようなクリーム色がベースで、顔や耳、足、しっぽにチョコレートやライラックのポイントが入ります。目の色は澄み切ったサファイアブルーです。
体格は丸みを帯びた「トラッドスタイル」とほっそりした「モダンスタイル」の2種類があります。
とても賢く、その分やや気難しい性格です。人の好き嫌いが激しいですが、好きになった人には高い忠誠心を示します。遊ぶのが大好きで、木登りも得意です。
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ソマリはアビシニアンの長毛種で、光沢のあるふさふさの毛が特徴です。
アビシニアンと同じく、毛色はルディ、レッド、ブルー、フォーンの4種類が一般的で、見る角度によって色が変わって見えます。顔は丸みを帯びたクサビ形で、同じく長毛種で顔の丸いチンチラやラグドールとはまた違った魅力があります。
性格は人懐こくアクティブで、コミュニケーション能力も高いです。一方で警戒心が強いため、環境不測やスキンシップ不足により心身に変調をきたしてしまう場合もあります。
ソマリを飼う際には安心できる環境を整え、たっぷりスキンシップを取ることが重要です。
キンカローは1990年代、アメリカンカールとマンチカンの交配によって生まれた猫種です。
種名は「kinky(縮れた)」と「low legs(短い足)」を組み合わせたもので、名前通りアメリカンカール由来の反った耳とマンチカン由来の短い足を持ち合わせています。日本では「マンチカール」と呼ばれることもあります。
短毛種・長毛種両方が存在し、毛色もさまざまです。足も胴体も短いですがしっぽが長く、アンバランスな感じも面白いです。
その短い足からは想像できないほど運動神経は抜群で活発に動きます。性格は人懐こく、スキンシップが大好きです。
スフィンクスは一度見ると忘れられない外見をしています。何しろ、その体にはねこならではのふわふわした毛が生えておらず、皮膚がむき出しになっています。
しかし、全く毛がないわけではなく、うっすらと産毛が生えており、スエードのような感触です。
性格は好奇心旺盛で人懐こく、運動が大好きです。多頭飼いにも向いた性格ですが、体を守る被毛がなく、けんかをすると大けがをしてしまうため注意が必要です。
気温の変化にも弱いため、他のねこよりも室温の調節をきめ細やかにする必要があります。
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アメリカンカールは1980年代に発見された歴史の浅い猫種です。特徴は何といってもくるんと反り返った耳です。耳の反り返りは厳しく計測され、基準に達したねこだけがアメリカンカールとして認められます。長毛種と短毛種があり、毛の色や模様はバリエーションに富んでいます。毛質は絹のように滑らかで、とても良い手触りです。
性格は活発で好奇心旺盛、甘えん坊の一面もあり、いつまでも子どものようです。そのため、「ねこのピーターパン」と呼ばれることもあります。
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シンガプーラは世界最小といわれる猫種です。名前通りシンガポール発祥で、1980年代に認定されました。
体重は1.8〜2.8㎏程度が平均で、一般的なねこの平均体重3~5㎏と比べると軽いことが分かります。
小さいながらも手足や胴体、しっぽは長く、すらっとした印象です。
短毛種で、毛色は「セピアアグーティ」のみが認められています。これはアイボリーをベースに、一本一本に濃褐色の縞が入った毛(ティッキング)のためです。
性格は活発で甘えん坊、遊ぶのが好きで飼い主の肩に飛び乗ることもあるそうです。
シンガプーラは「小さな妖精」と呼ばれることもあります。小柄な体とくるくる遊びまわる姿は、まさに妖精のようです。
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トンキニーズはシャムとバーミーズから生まれた猫種です。1970年代にカナダ、1980年代にアメリカで正式に認定されました。
特徴はミンクのコートに例えられる柔らかで繊細な被毛です。毛色名にも「ミンク」があり、これは均一な毛色に微妙なコントラストが入っているものです。シャムのようにはっきりしたポイントが入っている毛色もあります。
性格は社交的で天真爛漫、走り回ったり、ジャンプしたりと少々落ち着きがありません。
一般的にねこは環境の変化を好みませんが、トンキニーズは好奇心がとても旺盛で、新しい環境やお客さんを歓迎するねこも多いようです。
また、おしゃべりねこと言われるほど良く鳴くことも特徴です。そのため、マンションやアパートのような集合住宅よりも、のびのびできる一戸建ての方が向いています。
ヒマラヤンはペルシャとシャムの交配から生まれた猫種です。有名な猫種ですが意外と歴史は浅く、1955年にイギリスの猫血統登録団体であるGCCFに登録されました。
ペルシャと同じ短めの太い足とふさふさの長い被毛、シャム譲りのポイントの入った毛色が特徴です。
顔立ちは鼻筋が通ったドールフェイスと、鼻ぺちゃのエクストリームフェイスの2種類があります。
性格は物静かでおっとりしています。人に対して甘えん坊で友好的ですが自立心も持ち合わせており、留守番も得意です。
賑やかな環境や構い過ぎは好みませんので、ヒマラヤンを飼う際にはのんびり過ごせる環境を整えてあげましょう。
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猫種ランキングの後半11位から20位までをご紹介しました。さまざまな毛色や毛の長さ、性格のねこがいますが、どれもとても魅力的です。後半はレアな猫種もでてきましたので、レアなねこを飼いたいと考えている方は、今回の記事を参考にしてご自分の好みや生活に合った猫種を見つけてください。
そして、そのねこの体質や特徴を踏まえて、ねこが安全で快適に過ごせるよう生活環境を整えてあげましょう。