猫ブームの高まりとともに、マンションでもねこと暮らしたいと考えている方も増えてきています。
マンションでねこと暮らすためには、どんなことに注意しなければならないのでしょうか。
今回は、マンションでねこを飼うときの注意点をメインに解説します。
「猫の室内飼いは絶対にやめてください」と言わざるを得ないケースも中には存在します。
併せて、マンションで飼いやすい猫種も紹介しますので、参考にしてください。
目次
ねこは運動能力にすぐれた動物です。
また、他の動物に比べて敏捷性が高く、低い所から高い所まで動き回れる空間をより好みます。
そのため完全室内飼いとなるマンションでは飼いにくい部類に入るでしょう。
しかし、ねこの種類や個体差もあり、一概に飼いにくいとも断定はできません。
また、ねこは寝ている時間が長く、運動量もあまり多くありません。
そのため、住みやすい環境さえ準備してあげれば、マンションのような閉ざされた空間の中でも、十分に育てることは可能です。
自分の所有するマンションなら問題ないのですが、賃貸のマンションでねこを飼うときに、あらかじめ確認しておかなければならない大切なことがあります。
これらをクリアできなければ、マンションでねこを飼うことは難しいでしょう。
これを無視して飼ったら大変なことになってしまうので、猫の室内飼いは絶対にやめてください。
まずは、ペット可の物件であるかどうかです。
賃貸物件の中には、ペットを飼うことを禁止している物件は少なくありません。
特に、ペットの中でも大型犬やねこを飼うことを禁止している物件があるので注意が必要です。
規則を破ると、他の方の健康を害する危険性などがあるので、猫の室内飼いは絶対にやめてください。
あらかじめ、ペットは可であり、ねこでも問題ないことを確認しておきましょう。
ねこを飼うことを契約で認められていても、DIYなどでマンションの内部の変更を、認められていない物件もあります。
例えば、手作りのキャットウォークやキャットタワーなどを設置してもいいか、認められているかなどについて、あらかじめよく確認しておきましょう。
DIYが不可能であれば、市販されているキャットタワーなどのグッズを活用して、快適に暮らせるようにしてください。
ねこを飼うことで一番の問題点は、ねこの爪とぎです。
ねこの爪とぎでマンションの壁紙や扉、柱などがキズだらけになったという話もよく耳にします。
マンション退去時には、賃借人が原状回復の責任を負うことが一般的です。
契約事項をよく確認しておきましょう。
マンションでねこを飼うことになった場合に、注意しなければならないものには次のようなものがあります。
どれも大切なことですからよく注意しましょう。
一般的にマンションは、戸建て物件などに比べて高い建造物です。
いわゆる高所の建造物ですから、ペットを飼う場合はマンションからの落下事故に注意しなければなりません。
ベランダに通じるサッシ窓の施錠はもちろん、ベランダに落下防止用のセフティーネットは必需品です。
高所からの落下防止と同じように、ねこが部屋から飛び出して脱走してしまう危険性もあります。
たとえば外出時や帰宅時、玄関ドアを何気なく開閉したときにねこが急に飛び出して、そのまま脱走してしまうこともあるでしょう。
玄関ドアの開閉には特に注意が必要です。
マンションでねこを飼う場合には、隣人とのトラブルにも注意が必要です。
匂いや鳴き声はもちろんですが、飼い主は、マンション管理組合で取り決めたルールに従ってペットを飼わなければなりません。
ルールに従わないとトラブルの原因になり、最悪退去することになってしまう場合もありえます。
マンションでねこを飼うためには、ねこにも飼い主にもストレスがないことが大切です。
特に、ねこにとってはマンションという限られた空間の中だけで暮らすということに、動物としてのストレスを感じるかもしれません。
そのためにも、ねこが楽しく暮らせるような環境を作り、ストレスを解消してあげましょう。
マンションでのねこの飼い方で心がけたいのは、ねこの体調管理です。
体調が悪くなるとストレスもたまります。
ねこが部屋の中で快適に暮らせるためにも空調管理には注意してください。
猫種によって、得意な温度がありますので、飼っているねこの品種のことを調べてるといいでしょう。
寒さや暑さ、湿度を和らげることもストレスの解消になります。
一つの部屋の中だけでねこを飼うのは止めましょう。
運動不足になるだけでなく、ねこは動き回り運動することでストレスを解消しています。
マンションの場合は部屋全体を使って、ねこがどの部屋にも自由に出入りできるように、開放して上げるなど動線を確保してください。
ねこは平面よりも高低差のある所が大好きです。
特に、キャットウォークやキャットタワーで遊んだり、休んだりするのを好む動物です。
部屋の一角だけでもいいですから、遊び台を作ってあげましょう。
ねこは暮らしの中でたまったストレスを遊びで解消しようと試みます。
ただ自分で遊ぶだけではいずれ飽きてしまいます。
ねこが遊んで欲しいというサインを感じたら、少しの時間でいいですから飼い主さんも一緒になって遊んであげましょう。
遊ぶときには、猫じゃらしやケリぐるみを用いるといいですよ。
ねこは縄張り意識の強い動物ですから、自分のテリトリーを大事にします。
そのために、他のねこともよくケンカをします。
部屋の数が多いマンションなら問題はないですが、部屋数の少ないマンションでねこを飼うときは、多頭飼は避けたほうがいいでしょう。
もしも、複数匹を飼うときには、親子か兄弟など血筋がつながったねこにしてください。
大きなケンカにもなりづらく、ストレスも溜まりにくくなるでしょう。
マンションでねこを飼うときに、おすすめしたいのは性格がおとなしくて、人に懐きやすいねこです。
おとなしくて懐きやすいというだけでも、飼い主のストレスは大幅に改善されますよ。おすすめは次の猫種です。
人懐っこくておとなしく従順なねこです。
ラグドールは、ぬいぐるみという意味を持ち、抱きかかえられることを好みます
鳴き声も小さく、しつけもしやすいねこですから、マンションで飼ったとしてもトラブルになりにくいでしょう。
大きな声でよく鳴くねこは、マンションで飼うにはおすすめできません。
その点ロシアンブルーは。日常の生活の中でも、ほとんど鳴き声をあげることもなくボイスレスキャットとも呼ばれます。
性格もいたって大人しく、飼い主に忠実です。
もし、マンションで多頭飼いをするのであればおすすめしたいねこです。
ペルシャ猫は性格がおとなしい上に甘えん坊です。
また、のんびりと過ごすのが好きなので一匹飼いが向いているかもしれません。
ただ、長い被毛で覆われているので、毎日のブラッシングはかかせないでしょう。
ねこは基本的に飼いやすい動物ですので、マンションで飼うことになっても、管理組合の定めたルールに従って飼えば特に、問題となることはありません。
ただ、高所での建造物で飼うことになる訳ですから、落下事故や逃亡によるトラブルなどの予防には最善を尽くしたいものです。
また、ねこをマンションで飼うときには、ねこの視点にたってマンションの環境がはたしてねこの性格や習性に合っているかについても考えてください。
そうすれば、マンションでも安全に、安心してねこを飼うことができますよ。