2023.09.30
ねこの身体
ねこに野菜や果物をあげてもいいの?

ねこに野菜や果物をあげてもいいの?

うっかり油断していて、飼い猫がキュウリをかじっていたということはありませんか。

ねこは、ときどき、キュウリやメロンといった野菜や果物を食べてしまうことがあります。

しかし、飼い猫がキュウリやメロンなどを食べてしまって大丈夫なのかと心配される飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

結論としては、ねこが食べてもいい野菜や果物、食べてはいけない野菜や果物があります。

ここでは、飼い主さんがねこにあげてもいい野菜や果物とはどんなものか、あげてはいけない野菜や果物を中心に解説し、あげるときに注意するべき点などについて述べていきます。

 

目次

1.ねこに野菜や果物をあげても大丈夫なの?
2.ねこにあげていいものと与えてはいけないもの
∟2-1.あげてもいい野菜とは
∟2-2.あげてもいい果物とは
∟2-3.あげてはいけない野菜とは
∟2-4.あげてはいけない果物
3.野菜や果物をあげるときに注意すべきことは
∟3-1.あげるときは少量で
∟3-2.加工する
∟3-3.おやつやトッピングとしてあげる
∟3-4.味付けしたものはあげない
∟3-5.闘病中のねこにはあげない
4.誤って食べてしまったら
5.ねこの目に触れさせない
まとめ

 

1.ねこに野菜や果物をあげても大丈夫なの?

ねこは本来、肉食動物ですから人間と同じように多くの野菜を摂取する必要はありません。

ただ、野菜や果物にはビタミンや食物繊維が多く含まれているために、ねこが野菜や果物を食することで皮膚病の予防や便秘の予防など健康維持にはつながります。

肉食動物の栄養の補完ということを考えるならば、ねこに野菜や果物を与えることは問題がありません。

しかし、野菜や果物の中には、ねこにあげていいものと、あげてはいけないものがありますので注意が必要です。

 

2.ねこにあげていいものとあげてはいけないもの

ねこが欲しがる野菜だからとか、ねこが興味を示す果物だからとかと言う理由だけで、ねこに野菜や果物をあげるのは絶対に止めましょう。

ねこにあげてもよいもの、またはあげてはいけない野菜や果物は次のようなものです。


 

2-1.あげてもいい野菜とは

水分を多く含むもので低カロリーなもの、また、ナトリウム、カリウムなどの含有率が少ないもので、ねこが食べやく胃腸に負担のないものなど条件をクリアできる野菜は与えてもいいでしょう。

次のような野菜が含まれます。

  • ・キュウリ
  • ・レタス
  • ・キャベツ
  • ・水菜
  • ・小松菜
  • ・ニンジン
  • ・カボチャ
  • ・サツマイモ

などが与えてよい野菜の代表的な物ですが、上記以外にもまだいくつものの野菜があります。


 

2-2.あげてもいい果物とは

ねこに不足になりがちなビタミンCや食物繊維、カルシウム、リンといった栄養素の含まれた果物は、好みに合わせてあげても構いません。

ただ、あげすぎには注意しましょう。

あげていい果物には次のようなものがあります。

  •  ・リンゴ
  •  ・梨(なし)
  •  ・バナナ
  •  ・スイカ
  •  ・メロン
  •  ・桃

などがあげていい代表的な果物です。この他にも、ごく少量ならあげてもいいものにミカンやイチゴもあります。


 

2-3.あげてはいけない野菜とは

私たち人間にとっては、美味しくて栄養価の高いものでもねこにとっては、食しただけで中毒を起こしてしまうような危険な野菜もあります。

最悪の場合は、死に至ることもありますので絶対にあげてはいけません。

次のようなものは、ねこにとっては危険な野菜です。

  • ・ネギ
  • ・玉ネギ
  • ・ニラ
  • ・にんにく

などは、ねこにあげてはいけない野菜です。間違っても絶対にあげてはいけません。


 

2-4.あげてはいけない果物

人間にとっては季節の果物として美味しくて人気の高い果物でも、ねこにとっては危険な果物もありますから注意が必要です。

中には、少量を食するだけでもアレルギー反応や中毒を起こして死に至るものもあります。

ねこに与えてはいけない果物には、次のようなものがあります。

  • ・ブドウ
  • ・マンゴー
  • ・イチジク
  • ・パパイヤ

などは、ねこにとっては危険な果物です。ねこが誤って食することもありますから、これらの果物は、台所やテーブルの上に放置したままにしないでください。

 

3.野菜や果物をあげるときに注意すべきことは

新鮮な野菜や果物は、人間ならそのまま食しても構いませんが、体質や体の作りの違うねこにとっては、野菜や果物をそのままあげることは、胃腸などの健康不良につながりかねません。

野菜や果物をあげるときには、よく考えて、ねこの負担にならないように注意しましょう。


 

3-1.あげるときは少量で

ねこにとっては、野菜や果物は消化ができにくいものです。

多くあげすぎると、下痢や嘔吐の原因にもなります。

また、あげすぎは体の負担になったり、栄養の偏りになったりしますので少量をあげるのが原則です。

あげる場合は、食材を細かく切り刻んだりすりつぶしてしたりして少しずつあげるようにしましょう。


 

3-2.加工する

ねこは本来肉食動物ですから、食べ物を牙でかみちぎることはできても、すりつぶして食することは苦手です。

野菜や果物をあげても食べることのできないものもあります。

そんなときは、あらかじめ食材となる野菜や果物を加熱したり、蒸したり、すりつぶしたりしてねこが食べやすいように加工してあげましょう。


 

3-3.おやつやトッピングとしてあげる

いくらねこに与えてもよいという野菜や果物であっても毎日、決まってあげる必要はありません。

ねこが野菜や果物を欲しがっている様子があったら、おやつや主食のフードのトッピングとしてあげるようにしましょう。

また、なかには野菜や果物を食べてアレルギー反応を起こすねこもいます。

アレルギーを起こすようなことがあったら、すぐにあげるのは止めましょう。


 

3-4.味付けしたものはあげない

人間が食べている横でねこが食べ物を欲しがる場合があります。

いつも食べさせている野菜だといって安心してはうっかりあげてはいけません。

たとえば、その野菜にマヨネーズやドレッシングなどで味付けしたものをあげないようにしましょう。

味付けした野菜は、塩分や油分が含まれているためにねこが誤って食べてしまうとアレルギーを起こしたり、中毒症状を起こしたりする場合もあるので注意しましょう。


 

3-5.闘病中のねこにはあげない

腎臓病や尿結石で闘病中のねこに野菜や果物を与えるのは絶対にやめましょう。食べた物の中には治療中の弊害となる成分が含まれていることも考えられます。

野菜や果物を食べたことで、それまでの症状がさらに悪化する恐れもありますから注意しましょう。

また、治療中で体力が劣っているので、アレルギー反応を起こしやすくなったりストレスなったりすることもあります。

闘病中のねこに野菜や果物をあげたいと考えたら、予め獣医師に相談して、安全を確かめてあげてください。

 

4.誤って食べてしまったら

ねこにとって危険なネギ、玉ネギ、ニラ、にんにくなどの野菜やブドウ、マンゴー、イチジク、バパイヤなどの果物を食べた場合は、見た目には何も変化はなくても体の中で中毒など変調をきたしている恐れもあります。

これらの食べてはいけないものを食べてしまったときには、かかりつけの動物病院で症状の確認とともにと治療もおこなってもらいましょう。

いつ、どのくらいの量を食べたのかも治療での参考になります。ありのままのことを詳しく報告しましょう。

 

5.ねこの目に触れさせない

ねこが食べてもいい野菜や果物でも、飼い主さんが注意しながらあげるのは構いませんが、ねこが勝手に食べてもらっては大変です。

特に、ねこに食べさせては駄目な野菜や果物、または食べてしまうと中毒やアレルギーを起こすものは、ねこの目の届かない場所に保管しておきましょう。

ねこが誤って食べてしまわないためにも野菜や果物は台所やテーブルに置いたままにしないできちんと冷蔵庫などに保管し、ねこの目に触れさせないように注意してください。

 

まとめ

ねこは、肉食ですが野菜も果物も食べられる動物です。

しかし、野菜や果物の中にはねこが食べていいものと食べてはいけないものもあります。

飼い猫が野菜や果物を欲しがるそぶりを見せるとついついあげてしまいがちになりますが、よくよく考えてからあげるようにしましょう。

ねこにもビタミンやカルシウムなどの栄養素も必要ですが、日頃、食事であげているフードの中には、ねこに必要な栄養素が含まれていますから、本来なら、野菜や果物はあげる必要はありません。

ねこの健康を最優先に考えまてからあげましょう。

 

 

 

   
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