カールした毛が特徴的なコーニッシュレックス(Cornish Rex)ですが、歴史も古くファンも多い猫種です。
有名アニメキャラのベースイメージになったこともあるほど、その人気の高さがうかがえます。
今回は、そんなコーニッシュレックスとはどんなねこであるのかをご紹介していきますので、さらに好きになること間違いなしです。
被毛はもちろんのこと、ひげまでカールしているコーニッシュレックスは一体どこからやってきたのか気になっている方も多いと思います。
コーニッシュレックスは猫種の中でも割と古い部類に属し、毛がカールしている猫種の中では割と古い部類に属します。
そんなコーニッシュレックスの歴史や特徴をご紹介していきます。
コーニッシュレックスは1950年に突然変異として生まれました。
今までカールしている被毛のねこがいない場合でも遺伝子の中に巻き毛のねこの遺伝子が入っていることがあり、偶発的にその遺伝子の特徴を持って生まれてくるケースがあるのです。
コーニッシュレックスも同様に、隠れていたカールした毛の遺伝子が突然表に出てきたことによって生まれたのです。
その後はカールした毛が特徴のねこを繁殖させていったのですが、残念なことに1956年には飼育にかかる費用の圧迫により繁殖を断念せざるを得なくなりました。
ただし、コーニッシュレックスのファンも集めることができたため、その後も世界中のブリーダーへと渡ることとなり、1957年には繁殖を復活させることに成功するとともに、世界中にコーニッシュレックスが広まることとなったのです。
コーニッシュレックスのコーニッシュという名前は、出身地であるイギリスのコーンウォール州を指す「コーニッシュ」から取られたものです。
しかしながら、コーニッシュレックスは世界中で繁殖されていたということもあり、その地域によって特徴が異なる猫種です。
出身地であるイギリスでは、その後ブリティッシュショートヘアやバーミーズと交配されたことにより、筋肉質で少し丸い特徴が見られます。
また、アメリカでは細くしなやかなコーニッシュレックスとなるため、一言でコーニッシュレックスと言っても外見が大きく異なるのです。
日本で主流だとされるコーニッシュレックスはアメリカタイプであり、ペットショップなどで見るタイプもアメリカタイプが多くなります。
コーニッシュレックスは人気アニメのモデルとなっていたことはご存じでしょうか。
鳥山明さんの代表作、ドラゴンボールに登場する破壊神ビルスというキャラクターは、コーニッシュレックスがモデルになったとされています。
キャラクターを見る限りアメリカタイプのコーニッシュレックスですが、実は鳥山明さんが一緒に住んでいるねこがコーニッシュレックスなのです。
コーニッシュレックスと聞いてピンとこない方も、中にはドラゴンボールのビルスと言えばイメージがつく方も多いかもしれませんね。
ねことの暮らしを考えた時に、できるだけ仲良くなり懐いてほしいと考えるものです。
そのためには、ねこの性格をよく知っておく必要があります。
ねこは猫種によってその性格が大きく異なるため、どんな性格であるかを知ることが重要であり、その性格によってねことの生活もイメージできてくると思います。
もしコーニッシュレックスと暮らすことを考えている方に関しては、どのような性格なのかを知ることによって、どんなことに注意すべきかが見えてきます。
そこで、コーニッシュレックスの性格と一緒に暮らす際に注意すべき特徴をご紹介していきます。
コーニッシュレックスの性格は遊ぶことが大好きで、遊び始めるといつまでも遊んでいるという特徴があります。
人間にもよく懐きますので、遊ぶことによって信頼関係を構築できる猫種です。
また、鳴き声が小さいため集合住宅などで暮らす際にはとても向いているねこであるとも言えます。
ねこと暮らしたいと考えている方でも、ねこがその空間にいるだけで良いとする方と、たくさん構ってあげたいという方に分かれます。
コーニッシュレックスの場合は、たくさん構ってあげたい方にはうってつけの猫種であると言えますね。
コーニッシュレックスの遊び好きは猫種の中でもトップクラスに入るほどです。
そのため、あまり遊ぶ時間を作れなかった場合は、ストレスを溜め込んでしまうことも多くあります。
ねこにとって遊びは構ってくれるという心理的な安心感があることと、体を動かすことによってストレスを発散するという二つの効果があります。
特に遊ぶことが大好きなコーニッシュレックスにとっては遊ばないことによるストレスの溜まり具合が大きくなってしまうのです。
ねこにとってストレスは大敵であり、様々な病気の引き金になることも多くあります。
ストレスが免疫力を下げてしまい、そのために病気になってしまうというケースも多くありますので、なるべくストレスを溜め込まない生活が望まれます。
通常の遊び好きのねこであれば1日に10分程度遊びの時間を確保することでストレス解消にはなりますが、コーニッシュレックスの場合はそれより長い時間か、もしくは複数回遊ぶことを心がけましょう。
コーニッシュレックスは後ろ足が発達していることもあり、ジャンプ力が通常のねこよりもすごいことも特徴です。
ねこはジャンプする際に全身の筋肉を使うこともあり、飛ぶことが大好きです。
遊びの際に上下運動を取り入れることでねこの満足度も大きくかわりますのでおすすめですが、環境づくりを行う際にコーニッシュレックスの場合は注意が必要です。
通常のキャットタワーなどでは物足りないこともあるため、高さがあるタイプのキャットタワーを準備する必要があります。
また、思いもよらない高いところにジャンプして登ることもあるため、タンスなどが倒れないように対策することも必要になります。
予期せぬねこの怪我を避けるためにも、安全に配慮した環境づくりを心がけましょう。
ねこと暮らすために注意しなければならないのは環境面や接し方だけではなく、県境にも注意しなければなりません。
人間の健康であれば症状によってどんな病気なのかはイメージできますが、ねこの病気はイメージがつきにくいものも多いです。
基本的には自然治癒で改善する病気は少なく、命に関わる危険な病気も多いのが特徴です。
さらに、ねこは体調不良を説明してくれるわけではないので、一緒に暮らす私たち人間が日頃から注意して見る必要があります。
そこで、コーニッシュレックスがかかりやすい病気についてご紹介していきます。
もちろん、全てのコーニッシュレックスがこれらの病気にかかるわけではありませんし、ご紹介する病気以外にも注意は必要なので、体調不良を見つけた際にはすぐに動物病院を受診しましょう。
致死性の高い病気としては、猫伝染性腹膜炎があげられます。
ウイルスによって腹膜炎が起こり、放っておくと死に至る恐ろしい病気です。
原因としては猫腸コロナウイルスと猫伝生成腹膜炎ウイルスの2パターンが存在しますが、どちらも腹膜炎を起こすと元気がなくなったり吐き気、消化不良などの様々な症状が現れます。
一旦発症すると根治が難しい病気となるため、ねこを外に出さない、ねこに触る際には手を洗うなどのウイルスを持ち込まない対策が要求されます。
また、もしかかってしまった場合は進行を遅らせるために抗炎症薬の投与などを行いますので、獣医師と相談の上、しっかりとケアを行いましょう。
部分的に毛が生えてこなくなってしまう病気であり、両親からの遺伝によって引き起こされる病気です。
根治することは現状不可能となるので、病気に向き合った生活が必要となります。
基本的にねこの被毛は寒さから身を守る以外にも、余分な皮脂を吸収するという役割もあるため、発症した場合は清潔を心がけることと、獣医師の指示を仰ぐこととなります。
両親の両方から遺伝子を受け継がなければ発症しない病気であるため、あまり見ることは少ないかもしれませんがコーニッシュレックスの注意したい病気です。
コーニッシュレックスのような外見のねこはあまりおらず、さらに遊ぶことが大好きな猫種でもあるため気に入ってしまった方はコーニッシュレックス以外は考えられないという方も多いです。
もし一緒に暮らすことになった際には、たくさん遊び良い信頼関係を構築していきましょう。