ヤマネコと家猫のハイブリッド種の猫種はいくつか存在しますが、そこからさらに家猫との交配が行わたねこはあまり知られていません。
その中でも希少種とされるブランブルは現在もあまり知られていない猫種です。
現在希少種ではありますが、その見た目からも徐々に人気の高まっている猫種なのです。
今回は、そんなブランブルに注目してきます。
ブランブルを最初に見た時に、ヤマネコやトラをイメージする方も少なくありません。
それは、ブランブルがヤマネコのハイブリッド種であるベンガルの血を引いていることに由来します。
英語で「いばら」という意味を持つブランブルーですが、一体どのようなねこであるのかをご紹介していきます。
ブランブルはアメリカで交配されて生まれたのが始まりです。
ヤマネコの血を引いているベンガルとピーターボルドーを親に持つブランブルは、どことなくヤマネコの風貌を残している可愛らしい猫種です。
ピーターボルドーとは、オリエンタル・ショートヘアとドンズコイを交配させて生まれた猫種であり、毛がほとんど生えていない種類もいることが特徴的です。
ブランブルは個体数も非常に少なく、希少な猫種の登録を専門に行なっているREFRという団体から公認を受けているほどです。
そのため、日本でお目にかかることも少ない非常に珍しいねこだと言えます。
ブランブルは容姿も特徴的ではありますが、ねこには珍しいワイヤータイプの被毛を持っています。
犬にはよく見られる被毛ですが、ねこにはあまり見られません。
非常に剛毛であり密度も濃いことが特徴ですが、このタイプの被毛は抜け毛が少ないことも特徴です。
家でねこが生活していると抜け毛の掃除に手間がかかると考えている方にとってはうってつけの猫種であると言えます。
ただし、剛毛なあまり抜け毛が出ないことで毛の代謝も悪くなってしまうことから、毛のケアに関しては気を使う必要があります。
ブランブルは遊びが大好きな性格をしていますが、通常のねこ以上に小動物に興味を示す傾向にあります。
遊ぶ時の動きがトラに似ているという一面も見せるブランブルですが、一緒に生活する動物に関しては注意が必要です。
他の猫種よりも恐怖心が薄いため、小動物を見ると獲物と考えてしまう傾向にあります。
もしブランブルと一緒に生活したいと考えている方がいらっしゃる場合は、小動物と一緒に生活することは向かないねこであると言えます。
自分より体の大きい動物であれば問題がないかと思いますが、小さな動物とすでに暮らしている方は生活空間を分けるなどの配慮が必要になります。
希少種であるブランブルは一緒に暮らそうと思ってもすぐに見つかる猫種ではありません。
しかし、ブランブルに惚れ込んだ場合はなんとかして一緒に暮らすために探すことで実現することは可能です。
夢が実現するとなった時に、どのようにしてブランブルと接して良いのか困ってしまう方も少なくないはずです。
そこで、ブランブルと暮らす際に注意したいことについてご紹介していきます。
ブランブルの性格は人見知りをせず、運動が大好きな猫種です。
住む環境に慣れてさえしてくれれば一緒に住む人間とすぐに仲良く慣れますし、来客があった際にも気にすることなくマイペースで過ごしてくれます。
少しのことでは動じないブランブルですが、気分によっては1人になりたい時間もあるため見極めは重要です。
基本的には懐いてくれて一緒にいる時間が多いねこではありますが、1人になりたい場合は他の部屋へ行くなどの行動を示します。
もし可能であれば、1人で過ごす際にいつも行く場所を特定し、その近辺にもトイレと水を置いておくとブランブルも快適に生活することができます。
自分の活動場所と居場所のどちらにも生活に必要なものがあると、ブランブルも快適に過ごせること間違いなしです。
ブランブルは普通のねこよりも体が大きく、運動能力も高い部類に含まれます。
そこで問題になるのが、家の中でどれくらい運動を行えるかが生活の質にも関わってきます。
ブランブルはその性格から、外に出ても怯えることがない猫種なのでリードをつけて散歩することも可能です。
家の中で遊ぶ際には広い場所を確保することはもちろんですが、キャットタワーなどは頑丈なものを選びましょう。
体が大きいねこが通常販売されているキャットタワーを利用すると、体の重みから壊れてしまう危険があります。
乗るだけであれば壊れないかもしれませんが、キャットタワーから飛ぶなどを考えた場合は耐久性に心配があります。
いくら適応能力があるねこだからと言っても、突然自分の足元が崩れた場合は対応できずに怪我をしてしまう場合があります。
そのため、環境づくりには配慮が必要なのです。
いくら運動量を増やしても、ごはんをあげずぎてしまうと肥満になってしまいます。
ねこは1日の半数以上を寝て過ごし体を整えるため、1日のあいだのひと時だけ遊んでもそれ以上のカロリーを摂取した場合は体が大きくなってしまいます。
ブランブルの適切な食事量は統計データも少ないため、あまり出回ってはいません。
方法としては、定期的に動物病院を受診して獣医師などから適切な食事量の指導を受けることが適切だと言えます。
生物の構造上痩せるという行為はとても難しいため、肥満になる前に対策を行いましょう。
ブランブルと生活する際の注意点はご紹介してきましたが、健康面、特に医療に関する注意点もあることは忘れてはいけません。
ねこの健康は一緒に暮らす人間によって大きく左右されます。
人間であれば自分の健康のために様々なことができますが、ねこが自分に行えることは限られてしまいます。
さらに動物は、極力エネルギーを消費せず蓄えておこうという意志が本能により働きます。
ブランブルが健康に過ごすためにはどのようなことに注意しなければならないかをあらかじめ把握しておくことが大切です。
ブランブルと暮らす際に、かかりつけの動物病院を作っておくことは大切です。
通常の猫種であれば、前例もあることからあらかじめかかりやすい病気なども分かりますが、希少種であるブランブルは予想外の病気にかかってしまうこともあります。
最も変化に気づきやすいのは一緒に暮らす人間です。
何かいつもと違う様子を発見した際に、気軽に相談できる獣医師を見つけることが大切です。
予防接種や定期検診など、病気になる前に動物病院とのつながりを持っておくことが大切です。
もし散歩などの外に出す機会がある場合は、予防接種を必ず受けましょう。
ワクチンは100%病気を予防してくれるわけではありませんが、ねこのワクチンには命に関わる病気に対するものが多いです。
万が一、そのような病気にかかってしまった場合は寿命も一気に短くなるため、絶対に避けたいことなのです。
ワクチンの効果は一定期間でなくなってしまうため定期的に打つ必要がありますが、感染リスクを効果的に下げる役割があるためねこと暮らす場合は行いたいポイントです。
ブランブルは希少種と言えどねこには変わりありません。
そこで、一緒に暮らす際には水を多く飲む工夫を行いましょう。
ねこは本来砂漠の生き物なので、あまり喉が渇かないことからあまり水を飲みません。
しかし、歳をとると腎臓に疾患が出てしまうケースが多く、ねこの持病とも言える病気です。
そのため、若いうちから水をたくさん飲む習慣を身につけさせましょう。
複数箇所に水飲み場を設置することと、トイレをきれいに保つことで水を多く飲んでくれるようになります。
健康を保つために、是非とも行いたいことです。
希少種であることから、グランブルと暮らすことはかなり難しいと言えます。
しかし、一度気に入ってしまった場合は一緒に暮らすための努力を行うべきです。
海外にはなってしまいますがブリーダーを探すなどを行なっていると、いつかは一緒に住める日が来るはずです。
諦めずに探し続けることが大切ですね。