飼いねこが突然に家を出て行ったまま、帰ってこないということはありませんか。
実は飼いねこが出て行ったまま、帰ってこないという話はよく耳にしますよね。
飼いねこが出て行ったまま、帰ってこなくなってしまったら飼い主は心配になってどうしたらよいのか迷ってしまうでしょう。
今回は飼いねこが出て行ったまま帰ってこなかったときに、飼い主として取るべき行動やその善後策などについて解説します。
飼いねこが出て行ったまま、帰ってこない理由にはいろいろとありますが、ねこの習性や本能からして主に次のような理由が考えられます。
飼いねこがオスで去勢していない場合、家の外で発情期を迎えたメス猫を見つけると、オス猫は本能的にメス猫を追いかけまわします。
室内飼いのオス猫は外の環境に慣れていないので、メス猫を追いかけまわしているうちに道に迷ってしまって帰ってこない可能性があります。
オス猫、メス猫に限らず、ねこは危険な目に合うと本能的に危険を回避します。
たとえば、大きな物音に驚いたとか、車に轢かれそうにそうになったとか、人や犬や猫といった動物に追いかけまわされたりすると危険を回避するために駆け出します。
そのまま遠くまで、逃げ出したために家に帰る道順が分からなくなったのかもしれません
もしかしたら、飼いねこは交通事故にあってケガをしているかねこ同士のケンカで傷を負って動けないのかもしれません。
ケガや傷の状態が思わしくないので、癒えるまでじっと身を隠していて帰れないことも考えられます。
室内で飼われていることが嫌になったのかもしれません。
最初から家で飼われているねこは室内飼いで満足しますが、野良猫になど外で生きてきたねこは、室内飼に満足しないことはよくあります。
すきを見つけて、外に飛び出してしまうと出て行って帰ってこないこともあります。
室内飼いから解放されたかったのかもしれません。
飼いねこが出て行ったまま、帰ってこなくなったのに、じっと帰ってくるのを待つわけにはいきません。
ケガをしていないか、心細いのではないかなど心配で仕方がないでしょう。
もしも飼いねこが帰ってこないで迷子となってしまったときのとるべき行動とはどのようなものでしょうか。
飼いねこが帰ってこないことに気づいたらすぐに行動に移しましょう。
ねこはいなくなってからの時間に比例して、探しにくくなり戻ってくる可能性が低くなります。
飼いねこが帰ってこなくなったときの探し方は、家の近くから探し始めましょう。
よほどの危険な目に合わない限り、飼いねこは近くの物陰や空き地などに潜んでいる確率が高いです。
最初は、家の周りや隣の家など身近なところから探し始めましょう。
近くに公園や空き家、空き地などがあるとそれらの物陰に身を潜めていることがよくあります。
また、隣家の人や知り合いの人に応援をもらって探すのも効率的です。
外出が自由な飼い方をしている場合は、遠くまで足を延ばしている可能性もありますが、何kmも先にまで足を延ばすことはまれです。
そのため、家の近くを念入りに探しましょう
探してもなかなか見つけられないような場合はポスターやチラシを活用しましょう。
迷子になった飼いねこの写真やイラストを使って、ポスターやチラシを作って迷子のねこを探している強調しましょう。
ポスターやチラシは住宅や商店などに置いてもらったり、許可をもらったりして公園やその他の公共施設、町内の掲示板、動物病院の受付などに人目に付きやすいところに掲示するのもおすすめです。
飼いねこといえども迷子になってしまったら気も動転しているはずです。
見つけたからと言って、いきなり手を差し伸べたり、捕獲したりするのは止めましょう。
ねこが落ち着いて、飼い主さんのもとに近づいてきたらゆっくりと保護してください。
大声を出したり、いきなり捕まえようと走りだしたら驚いて逃げ出してしまいます。
また、走って追いかけるなど決してしないようにしましょう。
家の近くまで帰ってきていたら、窓の下にフードを置いて誘ったり、窓を少しだけ開けておいたりして、家の中に飼いねこが入りやすいようにしてあげてください。
飼いねこが出て行って帰ってこなくなってから1週間から2週間も過ぎてしまうと自力で帰ってくる可能性は低くなります。
このように帰ってこない状況が長く続く場合には、関連の行政や施設にも報告や告知をしておきましょう。
家出猫や迷子猫は保護されると、警察や保護センターで一時的に預かられることがあります。
保護されたねこが首輪や迷子札(住所、電話番号付き)を装着していると連絡をもらえる可能性が高くなります。
警察は最寄りの交番だけでなく、警察署にも届け出を済ませておきましょう。
また、保健所や保護センターも同じように届け出はしましょう。
飼い主といえども、あまりペットの習性に詳しくない素人が迷子になったねこを探し出すのは限界があります。
そんなときに大いに役に立つのがペット探しや捕獲を専門とするペット探偵です。もし、近くにペット専門の探偵がいたらたのんでみましょう。
専門家に頼めば、迷子猫をより効果的に的確に探し出し、捕獲までしてくれるはずです。
チラシやポスターなどとともにSNSを活用した迷子のねこを探すにも有効です。
TwitterやFacebook、インスタグラムなどを使って飼い猫の写真や特徴などをアップして情報を拡散して、手がかりをつかむことも早期の発見につながります。
飼いねこが出て行ったまま帰ってこなくなった原因は、飼い主さんの不注意から生じてしまった脱走によるものがほとんどです。
脱走させないためには次のようなことを心がけましょう。
窓のかぎのかけ忘れは、ねこの脱走の機会をつくることになります。しっかりと確認して閉めましょう。
また、忘れがちなのが網戸のままにして窓を閉め忘れることです。
ねこは網戸のままだと簡単に自力で開けて外へと出ていきますので注意しましょう。
飼い主さんの不注意でもっとも多いのが玄関ドアの開閉です。
外に出るとき、外から帰ってきたときに、うっかりとしているとドアを開けた瞬間、飼いねこが急に外へと飛び出すことはよくあることですから要注意です。
ねこは発情期を迎えると外へと出たがります。
これはねこの本能であり習性ですから、外へ出ないように無理に強制するとストレスを抱えてしまいます。
そのためにも、飼い主さんが繁殖を望まないのであれば、飼いねこの去勢、避妊手術は行いましょう。
去勢、避妊手術をすることで脱走の予防、病気の予防、ストレスの軽減にもつながります。
飼い猫が出て行ったまま、帰ってこないなど、もしものときに備えて対策を講じておくことは大切です。
たとえば、もし他の誰かに保護されたときなど、首輪と迷子札があれば帰宅できる確率は高くなります。
また、マイクロチップはねこの個体を識別するために有効な手段だと自治体や動物病院でも推奨しています。
飼い猫がまだならこの機会にマイクロチップの挿入を検討してみたらいかがでしょうか。
これまで飼いねこが出て行ったまま、帰ってこないときの飼い主の取るべき行動や善後策などについて解説してきました。
飼いねこが急にいなくなる可能性は、けっして0ではありません。
そんなときこそ、慌てず焦らず飼い主としてまず何をしなければならないかということを考えてください。
またそのときに備えて、日頃からシミュレーションしておくことが大切です。