2024.01.14
ねことの生活
ねこの臭い対策!一緒に気持ち良く過ごすために必要なこと

ねこの臭い対策!一緒に気持ち良く過ごすために必要なこと

「ねこの臭い」について考えたことはありますか?

きれい好きで良い匂いがするねこですが、実はねこのいる家は結構臭うことがあります。

飼い主は気づいていなくても、お客さんは気にしていることも…。ねこのいる家はなぜ臭うのでしょうか。

また、どのように臭い対策をすれば良いのでしょうか。今回の記事では、ねこの臭い問題と解決法をご紹介します。

 

目次

1.ねこのいる部屋が臭い…その原因は?
∟1-1.トイレの臭い
∟1-2.ベッドや毛布の臭い
∟1-3.フードや食器のにおい
∟1-4.ねこ自身の臭い
2.ねこのいる部屋のにおい対策
∟2-1.トイレに工夫する
∟2-2.洗濯や掃除をする
∟2-3.換気をする
∟2-4.消臭剤や空気清浄機を使う
3.ねこ自身の臭い対策
∟3-1.ねこの体を清潔に保つ
∟3-2.歯のケアをする
∟3-3.獣医師に相談する
4.やってはいけない臭い対策
∟4-1.アロマや芳香剤を使う
∟4-2.犬用の体臭ケア用品を使う
∟4-3.過度にシャンプーをする
まとめ

 

1.ねこのいる部屋が臭い…その原因は?

ねこはグルーミングをこまめにする動物で、体臭はほとんどありません。しかし、ねこを飼っていると部屋が臭ってしまうこともあります。

その主な原因をご紹介しましょう。


 

1-1.トイレの臭い

ねこ飼いさんの部屋が臭う一番の理由は、なんといってもねこのトイレです。

肉食動物であるねこのうんちは強烈な臭いがします。また、ねこは本来砂漠に住む動物で、水分を無駄にしないよう、濃縮されたおしっこをします。

そのためおしっこの臭いはかなりきつめです。

特にオスねこのスプレーは強い臭いがします。しかも壁や家具などにすることもあり、部屋のあちこちから悪臭がする原因になります。

また、細菌性の膀胱炎や腸内環境の乱れなどにより体調を崩すと、うんちやおしっこがさらに臭くなることもあるようです。


 

1-2.ベッドや毛布の臭い

長い間洗濯していないねこのベッドや毛布が臭うこともあります。

ねこは肉球にしか汗腺がなく、汗はほとんどかきません。ただし、ねこの体、特に特にしっぽのつけねや肛門周辺、足の裏、耳の周りなどには分泌腺やアポクリン腺があり、そこから分泌物が出ます。その分泌物が細菌により分解される際、臭いが発生します。

皮膚はねこがグルーミングしてきれいにするためほとんど臭いませんが、分泌物がベッドや毛布につくと悪臭の原因になることがあります。


 

1-3.フードや食器のにおい

意外と見落としがちなのがフードの臭いです。ねこは犬とは違い、少しずつごはんを食べる動物であるため、食べ残しも少なくありません。

食べ残しを放置していると腐ってしまい、臭くなってしまうのです。

また、食べ残しがなくても、食器に残ったフードのかけらやねこの唾液から雑菌が繁殖し、臭いの元になる場合もあります。

吐しゃ物にも注意が必要です。ねこはグルーミングをした際、飲み込んだ抜け毛を毛玉として吐き出しますが、一緒に吐き出されたフードや胃液がしみついて臭う場合があります。


 

1-4.ねこ自身の臭い

ねこには体臭がほとんどありませんが、ねこの体調や体の部位によっては臭う場合があります。特に臭う部分と臭う理由をご紹介します。

【1】口

口内炎や歯周病になると口が臭います。軽度であればあくびをすると臭う、という程度ですが、重度になると同じ部屋にいるだけで臭うこともあるようです。また、口臭のする口でよだれを垂らしたり、グルーミングをしたりすることで、ねこの体やベッドなどに口臭が移ってしまうこともあります。

【2】耳

耳が異臭を放っている場合、外耳炎にかかっている恐れがあります。

外耳炎とは耳の入り口から鼓膜までの外耳に炎症ができる病気で、ミミヒゼンダニやマラセチアなどの菌が原因となって起こります。

他の症状としては耳の内側が赤くなる、耳をかゆがる、耳垢が溜まるなどが挙げられます。

【3】肛門

ねこの肛門の左右には「肛門腺」と呼ばれる分泌腺があります。ねこ同士で挨拶をする時、お尻をかぎ合いますが、実はこの肛門腺のにおいをかいでいるのです。

ねこが恐怖を感じたり、逆に甘えん坊モードになっていたりするなど興奮状態になると、肛門腺から強烈な臭いの物質を分泌することがあります。手や服についてしまうとなかなか落ちない困りものです。

また、長毛種のねこはトイレのあとお尻にうんちをつけていることがあり、臭いの原因になります。

 

2.ねこのいる部屋の臭い対策

ねこのいる部屋が臭う場合、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。特に有効なものをご紹介します。


 

2-1.トイレに工夫する

ねこの臭いの一番の原因であるトイレを工夫することで、臭いをぐっと減らすことができます。トイレの臭い対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  •  ・風通しの良い場所にトイレを置く
  •  ・トイレのそばに空気清浄機を置く
  •  ・消臭効果の高いシステムトイレや猫砂を使う
  •  ・猫砂はこまめに入れ替える
  •  ・トイレは月に一度丸洗いして良く乾燥させる

また、ねこはトイレの居心地が悪いとトイレ以外の場所でうんちやおしっこをしてしまい、部屋中に悪臭が広がる原因になります。

トイレは静かな場所に置き、清潔を保ってねこが気持ち良く使えるようにすることも重要です。


 

2-2.洗濯や掃除をする

ベッドや毛布、おもちゃ、食器など、ねこが使ったものはこまめに洗い、食べ残しはすぐに片付けましょう。

ペット用の消臭スプレーで、壁や床を掃除するのも有効な臭い対策になります。

消臭スプレーがない場合はクエン酸やミョウバンを水に溶かしたものも有効です。

クエン酸やミョウバンは酸性のため、アルカリ性であるアンモニアに対して消臭効果があります。スプレーにして臭いが気になる場所に吹き付けた後、しばらく置いて布巾で拭き取りましょう。


 

2-3.換気をする

部屋の臭いが気になる時は、こまめに換気をしましょう。1日に2回、5分程度換気をすることで、部屋の空気を新鮮に保てます。対角線上にある2ヶ所の窓もしくはドアを開けると効率良く換気できます。


 

2-4.消臭剤や空気清浄機を使う

消臭剤や空気清浄機を使うことで、ねこ由来の部屋の臭いを減らせます。

空気清浄機はペットの毛やほこりを吸って、部屋をきれいにする効果があります。消臭機能付きのものを使えば、臭い成分の除去も可能です。

消臭剤も臭い成分を除去する効果があります。良い香りがついているものもありますが、ねこのいる部屋には無臭のものが向いています。ペットのいる家用の消臭剤であれば安心です。

 

 

3.ねこ自身の臭い対策

ねこは基本的に臭いの少ない動物です。臭いが気になる時はなんらかの問題が隠れていることがありますので、以下のようなケアをしてあげましょう。


 

3-1.ねこの体を清潔に保つ

グルーミング不足でねこの体が臭う時は、飼い主が代わりにケアをしてあげましょう。ブラッシングやシャンプーでねこの体を清潔にすると、体臭を抑えることができます。汚れがひどいけどシャンプーができない、という場合は、濡らしたタオルやシャンプータオルで拭いてあげましょう。


 

3-2.歯のケアをする

口臭を予防するためには、歯のケアも重要です。ねこ用の歯ブラシと歯磨き粉を使い、優しく小刻みにブラッシングしてあげましょう。頻度は2~3日に一度程度で十分です。

歯磨きを嫌がる場合は歯磨きシートで歯を拭いたり、歯磨きガムやおもちゃ、歯をきれいにするフードをあげたりするのも良いでしょう。


 

3-3.獣医師に相談する

先ほどご紹介した通り、ねこの臭いは歯周病や外耳炎、皮膚病などの病気が原因になっている場合があります。ねこの体や口からいつもと違う悪臭がする場合は獣医師に相談しましょう。

 

4.やってはいけない臭い対策

人間が良かれと思って行った臭い対策が、ねこにとってはストレスになったり、健康を害したりする原因になることもあります。以下のようなことは行わないようにしましょう。


 

4-1.アロマや芳香剤を使う

部屋が臭うからといってアロマや芳香剤を使うのはやめましょう。こうした強いにおいは嗅覚の鋭いねこにとって大変なストレスになります。

それだけではなく、アロマや芳香剤に含まれている成分には、ねこにとって有害なものもあります。アロマや芳香剤を長時間吸い込んだり、舐めたりしたねこが死亡した例もあるほどです。部屋の臭いが気になる時は他の臭いで「上書き」するのではなく、消臭剤や空気清浄器などで「消す」ようにしましょう。


 

4-2.犬用の体臭ケア用品を使う

「同じ動物だから」と、犬専用のシャンプーやグルーミングスプレーを使うのはNGです。犬は体臭が強いため、シャンプーやスプレーのにおいも強めです。そのにおいがねこにとって不快になる場合があります。また、犬とねこでは皮膚のpHが異なるため、犬用のケア用品はねこには不向きです。必ずねこ専用のケア用品を積悪ようにしましょう。


 

4-3.過度にシャンプーをする

臭うからといってシャンプーをし過ぎるのもねこの健康に良くありません。必要な皮脂まで洗い流されてしまい、皮膚や毛を傷めてしまう恐れがあるためです。また、シャンプーの後で毛をしっかり乾かさないことでかえって菌が増えてしまうこともあります。その結果皮膚病になり、体臭がさらにきつくなる恐れもあります。

ねこのシャンプーの頻度は猫種や被毛の状態によって変わりますが、短毛種なら3ヶ月~半年、長毛種なら1~2ヶ月に1回程度が目安です。心配な場合は獣医師に相談しましょう。

 

まとめ

ねこは基本的ににおいの少ない動物ですが、うんちやおしっこ、体臭が気になることがあります。

しかし、臭いはねこが生きている証であり、大切なコミュニケーション手段です。

臭いからといって強い匂いの洗剤や芳香剤を使い、ねこの臭いを塗りつぶしてしまうと、ねこにとって大きなストレスになってしまうでしょう。

掃除や洗濯、消臭剤の利用など、ねこの体に負担にならないような対策をして、ねこの臭いと上手に付き合っていってください。


 

 

   
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