寝ていたはずのねこが突然くしゃみをすると、「風邪を引いたのでは?」と体調面が不安になります。
ねこがくしゃみをした際に、まっさきに病気を疑うべきなのか、よくあることなのか判断に困ってしまうのではないでしょうか。
そこで、ねこのくしゃみを聞いた際に病気を疑うべき判断基準と、どんな病気を疑うべきなのかを紹介していきます。
私たちがくしゃみをすると、疑うべきは花粉症、アレルギー、風邪です。
その他にも違う病気であることもありますが、ねこにとってのくしゃみも同様の原因でくしゃみをします。
また、私たちがくしゃみをした際に、全て病院で診てもらうという方は少ないのと同様に、ねこもくしゃみを聞いたらすぐに病院へ連れて行くというわけではありません。
私たちが病院へ行く判断基準は、くしゃみ以外の症状が出てきてから病院で診てもらう方が多いです。
ねこも同様にその他の症状が出てから病院へ連れていきますが、ねこが人間の言葉でその他の症状を訴えてくれるわけではありません。
そこで、どんなくしゃみや症状が病院へ連れて行くシグナルなのかを適切に判断できるよう、ねこのくしゃみについて知る必要があるのです。
ねこがくしゃみを行う理由は、人間と同様に鼻の奥にある鼻腔が刺激されて起こります。
鼻腔にほこりやウイルスなどの何かしら原因となる遺物が入り、それを排除するためにくしゃみをするのです。
鼻腔に異物が混入すると副鼻腔炎を起こしてしまったり、ウイルスが入ることによって感染症を引き起こしてしまう恐れがあります。
くしゃみをするという行為が、体の外にあるいらないものの侵入を拒むという行為であることは押さえておきましょう。
問題なのは鼻腔を刺激しているものが外から入ってきたものが原因なのか、体内にある何かが原因なのかです。
基本的に体内にあるものが刺激している場合は何かしらの病気なので、速やかに動物病院の受診をお勧めします。
ねこのくしゃみを聞いたことがない方にとって、ねこのくしゃみと咳の判断がつかないという方もいらっしゃいます。
しかし、くしゃみと咳では原因が異なるため疑う病気も変わってきます。
くしゃみは鼻の奥の鼻腔が原因であり、咳は喉や肺が原因です。
ねこを動物病院に連れて行った際に獣医さんに正しい説明ができるよう、くしゃみと咳の判断ができるようになる必要があります。
くしゃみは「くしゅん」、咳は「ケーケー」や「フーフー」というようにな音がします。
さらに、咳の場合は首を伸ばす姿が見られることも特徴です。
くしゃみの場合、人間と同様に顔が縦や横に振れることも多いため、ねこの様子を見てくしゃみか咳かを判断することができます。
また、くしゃみや咳ではなく、鼻がつまって異音がする場合もありますので、注意してください
ねこのくしゃみの仕方には個体差があります。これも人間と同様です。
基本的には「くしゃみっぽいな」と判断がつきますが、鼻の中の構造などによってくしゃみと判断がつきにくい場合もあります。
ねこのくしゃみ、たくさん聞いてきた方であれば判断はすぐつきますが、慣れない方にとっては聞き分けるのも一苦労です。
くしゃみは何らかの病気に、かかり始めたシグナルの可能性があります。
「何か変だな?」と感じた際には、動物病院へ相談に行くという選択を考えてください。
ごく稀に出る症状であればあまり気にするほどでもありませんし、受診中に症状が出ない可能性もあります。
しかし、あまり続くようであれば一度受診しましょう。
ねこのくしゃみを聞いた際、動物病院へ連れて行くかという判断を行うのは難しいところです。
人間同様に、くしゃみは病気のシグナルの可能性があるため、あまり放置しておくこともできません。
だからと言って、くしゃみを一度でも聞いたら病院へ連れて行くというのも大変なことです。
そこで、どんなくしゃみをしているときに動物病院を受診すべきかをご紹介いたします。
人間も何か鼻がむずむずしてくしゃみを一度することがあるように、ねこもたまにくしゃみをすることがあります。
この場合のほとんどが外からほこりやウイルスが入ってきた場合に鼻腔が刺激され、異物を出すためにくしゃみをします。
そのため、たまに見るくしゃみに関してはあまり気にする必要がありません。
しかし、1日に何度もくしゃみをしている姿を見る場合は注意が必要です。
これは、外から大量のほこりが鼻腔まで入ってきている場合か、体内にくしゃみの原因があると言うことが考えられます。
ほこりなどのハウスダストが原因であることも考えるため、くしゃみが続くようであれば、まず掃除の周期を増やしてみましょう。
それでも続く場合、他に原因がある可能性が高いため、動物病院を受診してください。
くしゃみ以外にも症状が確認できる場合、すぐに動物病院を受診しましょう。
具体的には、涙が出ていたり目やにが出ている、膿のような鼻水が出ていたり鼻血が出ているケースです。
さらに、ねこは人間より体温が高い動物ですが、いつもより体温が高い場合は、発熱しているかのうせいもあるのでこちらも注目すべき事項です。
くしゃみ以外の症状は、人間であれば言葉で説明できます。
しかし、残念なことにねこは言葉で体調を主張できません。
一緒に暮らしている私たちがねこの様子を見て体調不良を判断する意外に方法はありません。
元気がない、食欲不振であるということも貴重なシグナルとなりますので、見落とさずに確認し、健康維持に努める必要があります。
ねこの風邪を疑う判断基準として、鼻の頭が乾いていたら病気を疑うべきであるという話が出ていることもありました。
確かに、ねこが風邪を引いて脱水症状を起こすと鼻が乾いてしまうのです。
そのため、くしゃみを見かけて鼻の頭が乾燥していると、風邪ではないかと疑う方もいらっしゃいます。
しかし、だからと言って鼻が乾いているから必ずしも風邪というわけではありません。
鼻は部屋の乾燥などによって乾くこともあり、間違いなく風邪や他の病気であるという判断基準にはならないのです。
もし、くしゃみをしていて鼻の頭が乾いていても、あまり判断材料にはならず、むしろくしゃみが続かないかや、ほかの症状がないかを注意して見るように心がけてください。
人間の場合、くしゃみやその他の症状が確認できる場合、寝ていれば治っていることもあります。
しかし、ねこの場合は人間ほど強い体の構造をしているわけではありません。放置していると命に関わることもあります。
人間と異なり、ねこは口で呼吸を行うことができないため、鼻詰まりの苦しさは人間以上です。
とはいえ、動物病院へ連れて行く前にある程度どのような病気の可能性があるのかは気になるところです。
そこで、くしゃみに見られる主な症状についてご紹介します。
人間でも花粉症に悩む方もいらっしゃいますが、ねこにも花粉症があります。
アレルギーの一種ですが、完全に家で暮らすねこも人間が外から帰ってきた際に衣類に付着した花粉がアレルギーを起こすケースがあります。
くしゃみ以外にも、目やにが増えたり目や目の周りが赤くなる、痒みが出て掻いたり体のあちこちを舐めるという症状があります。
放置してしまうと皮膚炎がひどくなり広がる可能性もあるため、早期に受診する必要があります。
人間同様に薬で緩和することができるため、辛いねこを少しでも早く救ってあげましょう。
人間同様、ねこにもアレルギーは存在します。
ねこのアトピー性皮膚炎などもあるほど、ねこのアレルギーは人間に近い症状が出ます。
くしゃみや皮膚の痒みが主な症状です。
アレルギー症状が発症した際、人間のアレルギー対策と同様に、まずは何のアレルギーであるかを調べる必要があります。
そして、アレルギーの原因となるアレルゲンをなるべく避ける生活と症状が出た際に抑える薬を使用することにより、快適な生活を送ることができます。
アレルギーで出る症状は大きなストレスにもなるため、人間ができる限り対策を行いましょう。
くしゃみは病気のシグナルである可能性が高いというのも人間と同様です。
くしゃみ、鼻水、目の充血など、出る症状は病気によって様々です。
多くの症状は、猫風邪や猫カリシウイルス、猫ヘルペス、クリプトコッカス症、猫クラミジア感染症など、様々な可能性があります。
放置してしまうと完治に時間がかかったり、場合によっては命の危険もあるため自己解決せずに動物病院を受診しましょう。
また、猫風邪やその他のウイルスは混合ワクチンで予防できるものもあります。
病気になる前に予防することも大切です。是非ともワクチン接種を行ってください。
くしゃみをしている姿を見たとき、驚いて慌てる方もいらっしゃるかもしれません。
もしくしゃみを見かけたら、いつもよりよくねこの様子を見るように心がけましょう。
くしゃみは病気の重要なシグナルであることが多いです。
ねこの命を守り、ストレスのない生活を送ってもらうためにも、私たち人間が適切な処置を行えるようにしましょう。