2022.03.11
ねことの生活
今すぐ備えよう!ねこを守るための防災対策

日本は災害大国だから今すぐ備えよう!ねこを守るための防災対策

ねこの防災対策していますか?

日本は地震や台風、火山噴火、豪雨など自然災害が多く災害大国です。

愛猫を守るためには事前にしっかりとした防災対策をしておく必要があります。

今回はねこの防災対策として、防災グッズの準備、ねこの躾け、健康管理、室内の防災対策について解説していきます。

自宅の防災対策もぜひこの機会に見直してくださいね。

 

目次

1.ねこの防災グッズを準備しよう
∟1-1.優先順位1:絶対に必要なもの
∟1-2.優先順位2:余裕があれば持ち出したいもの
∟1-3.優先順位3:あると便利なもの、あとから用意したいもの
∟1-4.代用品でなんとかなるものも
2.避難所で困らないためにも躾けをしておこう
∟2-1.リードとハーネスの訓練をしてストレスを軽減
∟2-2.キャリーバックを落ち着ける場所にしよう
∟2-3.ケージで過ごすことを習慣にするのがおすすめ
∟2-4.いろんなキャットフードの味に慣らしておこう
3.ねこの健康管理は防災対策でも重要
∟3-1.予防接種をしておこう
∟3-2.寄生虫対策も忘れずに
∟3-3.発情期のトラブルをさけるためには避妊・去勢手術を
4.ねこが安全に暮らすための室内の防災対策
∟4-1.家具の転倒防止対策は必須
∟4-2.食器が落ちないように対策をしておこう
∟4-3.窓には飛散防止フィルムを貼りましょう
∟4-4.クレセント錠は地震の震動で開く?
∟4-5.ケージの置き場所に注意しよう
∟4-6.日頃からねこが安全に隠れられる場所を用意しておこう
まとめ

 

1.ねこの防災グッズを準備しよう

ねこの防災対策で最初に準備してほしいのが防災グッズです。

災害時はどうしても人間優先になるため、ねこの支援物資が届くのは後回しになるでしょう。

大切なねこのためにもしっかりと準備をしておきたいですね。

準備ができたら、ぜひねこと防災用品を持って避難所までの道のりを歩いてみましょう。

実際に歩くことで気づく危険や改善点があるかもしれません。

ちなみに持ち運べる荷物は、男性15キロ、女性10キロ程度とされています。


 

1-1.優先順位1:絶対に必要なもの

  •  ・キャットフード(最低でも1週間分)
  •  ・飲み水
  •  ・キャリーバッグ(両手が空くタイプ)
  •  ・持病の薬(1ヶ月分が理想)
  •  ・首輪、迷子札
  •  ・ねこの写真
  •  ・健康カード、予防接種証明書

キャットフードは日頃から余裕を持った量をストックし、開けたら買い足すローリングストック法がおすすめです。

これで賞味期限切れを心配する必要がなくなります。

ねこの写真は、ねこの全体や顔がわかるもの、家族といっしょに写っているものの2種類を用意しましょう。

家族といっしょの写真は、愛猫であることの証明にもなります。

健康カードはメモでかまいません。

愛猫の既往歴、飲み薬、かかりつけの病院や健康上の気になることを記入します。

予防接種証明書は写真もあると便利です。


 

1-2.優先順位2:余裕があれば持ち出したいもの

  •  ・リード、ハーネス
  •  ・携帯用のケージ
  •  ・簡易トイレ、猫砂
  •  ・排泄物の処理袋
  •  ・食器
  •  ・シリンジ、スポイト
  •  ・迷いねこのチラシ

ハーネスは必ずねこ用のものを用意してください。

ねこは体がやわらかく、ハーネスをすり抜けてしまうことがあります。

ベストタイプのピッタリサイズのものを選ぶことで、すり抜けのリスクを減らせます。

排泄物の処理袋は、匂いが漏れない専用品を用意しておくと安心です。

クリロン化成の「うんちが臭わない袋」が有名です。


 

1-3.優先順位3:あると便利なもの、あとから用意したいもの

  •  ・ベッド
  •  ・ブラシ
  •  ・おもちゃ
  •  ・エリザベスカラー
  •  ・水のいらないシャンプー
  •  ・ペット用消臭剤、消毒
  •  ・ペット用ウェットティッシュ

あった方が便利ですが、持ち出せる量は限られているので、後から用意しましょう。


 

1-4.代用品でなんとかなるものも

猫用品の中には身近なもので代用できるものがあります。

たとえば、猫砂は新聞紙やチラシを裂いたもの、砂や土でもねこが嫌がらなければ問題ありません。

また、食器は牛乳などのパックやペットボトルを切ったもので代用することができます。

 

2.避難所で困らないためにも躾けをしておこう

ねこの場合はどちらかというと「躾けというよりも慣らしておきましょう」のほうが正しいかもしれませんね。

いざ避難所へ、というときに慌てないためにも日頃から習慣にしておきましょう。


 

2-1.リードとハーネスの訓練をしてストレスを軽減

避難所では基本的に、狭いキャリーバッグやケージの中で過ごすことになります。

たとえケージに慣れているねこでも、相当なストレスになるでしょう。

ハーネスに慣れていれば、少し外に出してあげることができます。

気分転換になるかもしれませんね。

また、テントなどで過ごすさいにも脱走防止になります。

ぜひ、訓練しておいてください。

最初はハーネスを、短時間だけ装着することから始めましょう。

焦りは禁物です。

ゆっくり時間をかけて慣らしていきましょう。


 

2-2.キャリーバックを落ち着ける場所にしよう

避難の際には、ねこをキャリーバッグに入れて移動することになります。

日頃からキャリーバッグに入ることに慣らしておきましょう。

・キャリーバッグに慣らす方法

  1. ① ねこの匂いがついた毛布などを入れて、いつもいる場所に置いて入るのを待つ
  2. ② ①の方法で入るようになったら、中におやつなどの好物を置いて誘導する。入ったら扉を閉め、中で過ごす時間を少しずつ長くしていく
  3. ③ マタタビやおもちゃで誘導し、入ってほしいタイミングで入るようにする

避難用のキャリーバッグはハードタイプのもので、両手が空くストラップ付きのものがおすすめです。

長時間キャリーバッグで過ごすことになるかもしれませんので、少しゆったりしたサイズのものを選びましょう。


 

2-3.ケージで過ごすことを習慣にするのがおすすめ

災害時には長時間ケージで過ごすことになります。

ねこによっては、大きなストレスになってしまうかもしれません。

少しでもストレスを軽減するためには、普段からケージに慣らしておくことです。

・ケージに慣らす方法

  1. ① ケージを設置したらすぐに扉を開け、ねこが自分から中に入るのを待つ
  2. ② ねこが中に入ったらご飯やおやつを与え、扉を閉める。食べ終わったら開ける
  3. ③ 決まった時間にご飯やおやつで誘導し扉を閉め、しばらく中で過ごす
  4. ④ ケージで過ごすことに慣れたら、料理中などに中に入ってもらい終わったらすぐに出す(出してもらえること覚えさせる)

ケージにトイレ、水、ベッドを置き、日常的に過ごすことを習慣にするのがおすすめです。

ねこが気に入れば、いざというときも抵抗することなく入ってくれるでしょう。


 

2-4.いろんなキャットフードの味に慣らしておこう

ねこは、子猫のときに食べたものしか食べなかったり、好みにうるさい子もいます。

災害時にはいつものキャットフードが手に入らない可能性があるため、ドライフード、ウェットフードはもちろん、チキンやラム、ターキーなどいろんな味のキャットフードに慣らしておきましょう。

 

3.ねこの健康管理は防災対策でも重要

避難所にはたくさんのねこがやってきます。

以前、避難中にノミをうつされてトラブルになったケースがありました。

お互いにうつさない、うつされないためにも日頃からしっかりと健康管理をしておきましょう。


 

3-1.予防接種をしておこう

ねこといっしょに避難ができない場合は、動物病院やペットホテルで預かってもらうことになるかもしれません。

その際に、予防接種をしていないと受け入れてもらえない可能性があります。

また避難所では、感染症のリスクがあります。

ストレスで体調を崩しやすくなっていることも考えられますので、いざというときのために予防接種をしておきましょう。

避難時には予防接種証明書もいっしょに持ち出すようにしてください。

スマートフォンで撮影しておくのがおすすめです。


 

3-2.寄生虫対策も忘れずに

ノミダニも含め寄生虫の駆除をおこなっていない場合、動物病院やペットホテルで受け入れを拒否されることがあります。

また、避難所でほかのねこに感染させてしまう危険性もあります。

とくに、外出をするねこは日頃から対策をしておきましょう。

(感染症や寄生虫、事故も心配ですが、最近は虐待も増えています。ねこの安全を考えれば、室内だけで飼うのが望ましいでしょう。)


 

3-3.発情期のトラブルをさけるためには避妊・去勢手術を

発情期のねこは大きな声で鳴いたり、マーキングをしたりとほかの避難者の迷惑になることが考えられます。

また、避難中に脱走され妊娠する、交尾の際に感染症をうつされるといった危険性もあります。

繁殖の予定がないのであれば、ねこの健康面からも避妊・去勢手術を検討しましょう。

 

4.ねこが安全に暮らすための室内の防災対策

部屋の中には想像しているよりもたくさんの危険が潜んでいます。

完璧に対策をすることは難しいと思いますが、いざというときに少しでもリスクを減らすことはできます。


 

4-1.家具の転倒防止対策は必須

地震のさいのケガで多いのが、家具の転倒によるものです。

しっかりと対策をしておきましょう。

家具は突っ張り棒などでしっかりと固定し、ケージはチェーンで壁に固定します。

キャットタワーは天井に突っ張るタイプのものが倒れにくいのでおすすめです。

定期的に緩んでいないかチェックをしてください。

キャスター付きの棚などは、キャスターのロックをかけるか、受け皿を使用して動きにくいように固定します。

また、背の低い家具は耐震用のマットを敷いたり、後ろに傾けて前に倒れにくいようにしましょう。


 

4-2.食器が落ちないように対策をしておこう

落ちた食器が割れて散乱するとケガをするかもしれません。

食器棚は扉が開かないようにロックをつけるなどの対策をしましょう。

揺れを感知してロックがかかるタイプのものもあります。

また、食器を頭上の棚に入れるのはおすすめしません。

地震のさいに上から降ってきた食器でケガをしてしまう危険性があります。


 

4-3.窓には飛散防止フィルムを貼りましょう

窓辺にキャットタワーを置いている、ねこが窓辺で昼寝をしているというご家庭も多いのではないでしょうか。

災害にかかわらず、窓ガラスが割れると大変危険です。

飛散防止フィルムを貼ることをおすすめします。

窓のほかに、食器棚などのガラスにも貼りましょう。


 

4-4.クレセント錠は地震の震動で開く?

クレセント錠とは、サッシ窓についている一般的な鍵です。

以前SNSで、鍵をかけていたのに地震の震動で、クレセント錠が開いて窓からねこが脱走したという投稿が話題になっていました。

幸いその方は、すぐにねこが見つかったようですが、避難したいのに見つからないとなったら大事です。

サッシ窓や網戸に貼り付けるだけでロックができるアイテムがありますので、ぜひ活用しましょう。

100円ショップでも買えます。


 

4-5.ケージの置き場所に注意しよう

ものが倒れてきたり、落ちてきたりする可能性のある場所は避けて設置してください。

ケージの天井にものを載せているひとを見かけますが、地震の揺れで落ちてくると非常に危険です。


 

4-6.日頃からねこが安全に隠れられる場所を用意しておこう

日頃からねこが怖い思いをしたりしたときに隠れられる場所を用意しておくと、いざというときにもすぐに見つかる可能性が高くなります。

ハードタイプのキャリーバッグなど丈夫なものを隠れ家として置いておきましょう。

設置場所は、落ちてくるものや倒れてくる家具がない場所を選んでください。

押し入れに入れられる小型のシェルターや耐震テーブルもありますので、そういったものを利用するのもよいでしょう。

 

まとめ

ねこの防災対策で1番に思いつくのは、防災グッズの準備だと思います。

しかし日頃の躾け、健康管理、室内の防災対策なども大切です。

また、愛猫を守るためには、飼い主であるあなたの防災対策も忘れてはいけません。

この機会にねこと人間の防災対策を見直し、足りないことがあれば少しずつ準備をしておきましょう。

 

 

 

 

   
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