愛猫オリジナルグッズが作成できる!ねこかぞく

ねこのちょっとしたこばなし

2021.1.8

豪徳寺の招き猫が右手をあげている理由

豪徳寺以外のいろんな招き猫を見ていると、左手をあげていたり、右手だったり、はたまた
両手をあげて招いていたりするものもあり、なにか意味があるのだろうか?と思っちゃいました。
一般的に、右手は金運を招き、左手は人を招くと言われています。
両手は、欲張り過ぎで、お手上げ万歳と、逆に縁起が良くないといいます。
へえ!面白い。

それでは豪徳寺の猫はどうでしょう?
豪徳寺の猫はどちらの手をあげている?
豪徳寺の招き猫は、右手をあげて招いています。右手をあげている招き猫は通常小判を持ち、
故に金運を招くと呼ばれています。
豪徳寺の招き猫の場合は、小判を持っていませんでした。
それは、井伊直孝が武士だという事実と関係がありました。

右手をあげている理由
武士にとって、利き腕は基本右手の人が多かったようです。
右手の人は、左側の鞘に収まっている刀を右手で抜き使います。
なので、右手がメインで、重要視されていたのです。
そこから招き猫も右手をあげるようになったと言われています。

小判を持っていない理由は?
それでは小判を持っていない理由は何なのでしょうか?
これには井伊家の家風と深ーいつながりがありました。

豪徳寺では、招き猫は機会、チャンスを与えてくれはしますが、結果(この場合は小判を指します)
を出すのは本人の努力があってこその事、だという意味が込められていました。
なので、招き猫が小判を持っていないのです。
チャンスは猫が招いてくれるが、小判=結果を得るのは自分の手で掴み取れ!というメッセージ
が込められていたのでした。