大人になってもやんちゃな振る舞いは忘れない、とってもかわいいトンキニーズ(Tonkinese)。
たくさんねこと遊びたい方にとっては、絶好の猫種だと言えます。
日本ではメジャーなねことは言えないかもしれませんが、トンキニーズのファンにとってはこれ以上ない猫種です。
そんなトンキニーズについて詳しく知り、一緒に住むことを考えて見ても良いのではないでしょうか。
シャム猫とバーミーズのミックスとされているトンキニーズですが、その出生を見てみるとこの二つの猫種以外の血も入っていることがわかります。
また、トンキニーズという名前の由来は誤解されている方も多いようです。
そこで、どのようにトンキニーズが生まれ、どのように世界に広まっていったかをご紹介していきます。
トンキニーズの始まりは、1930年代にまで遡ります。
1人のアメリカ軍人がミャンマーからねこを持ち帰ったことに由来しているのです。
このねこは、シャム猫の血が濃く出ていましたが、血統書付きというわけではなかったそうです。
このねこがシャム猫と交配することにより、どんどんシャム猫色が強くなっていきましたが、途中でバーミーズと交配することで現在のトンキニーズが生まれました。
とはいえ、単独でトンキニーズの繁殖をしていたわけではなく、カナダとアメリカの両方で繁殖が行われます。
結果的に、カナダでは1970年代に、アメリカでは1980年代に猫種として公認を受けることとなります。
これが、トンキニーズは出身をカナダと言われることが多い理由であり、稀にアメリカが出身地という方もいらっしゃる理由なのです。
トンキニーズの名前の由来ですが、こちらも出身地同様に様々な意見が飛び交っているのが事実です。
実は、トンキニーズが元々命名されていた名前はトンカーズだったのです。
トンカーズとは、ブロードウェイミュージカルで人気を博した南太平洋という作中で、人類の壁を越える島トンカーズというものが出てきます。
ここからトンカーズと最初は呼ばれていたのですが、当時は猫種をつける際に出身地の名前をつけることが多かったので、インドシナ半島のトンキン地方だと勘違いされることが多くありました。
「トンカーズだっけ?」「いや、トンキンじゃなかったか?」と言った具合に、人々の中でこの二つの名前が混ざり合ってしまい、「トンキニーズ」という名前に落ち着いたとのことです。
最近ではあやふやな呼び名が出てきた際にはネットで調べれば性格な呼び名がわかりますが、当時はこのように人々によって変化してしまうこともあったのですね。
トンキニーズの人気の理由として、毛質が非常に滑らかであることもとても大きな要因です。
毛皮の代表格であるミンクのようだという声も多く上がるほどその毛質は滑らかで、猫種の中でもかなり上位にランクインするほど素晴らしい肌触りです。
一緒に暮らすこととなり、甘えてきた時に滑らかな毛を撫でることができるというのも、トンキニーズと一緒に暮らす楽しみの一つになりそうですね。
トンキニーズをどんなねこか人から聞くと、口を揃えて「やんちゃ」という言葉が帰ってきます。
しかし、一言でやんちゃと言ってもねこによってどのようにやんちゃであるかは異なります。
また、やんちゃと聞くと「一緒に暮らしていけるんだろうか」という不安が出てくることもあるかもしれません。
やんちゃと聞くと、どうしても「いたずらするんじゃないだろうか」や「全然言うことをきいてくれないのではないか」と考えるかもしれませんが、接し方によっては全くそんなことはありません。
そこで、トンキニーズがどんなねこであるのか、どう接したらなかよくなれるのかをご紹介していきます。
トンキニーズの性格は、臆病だけど人間が大好きなシャム猫と遊ぶのが大好きなバーミーズの性格のどちらも併せ持っている様子が見られます。
やんちゃと言われている部分はバーミーズの遊びたがりな性格と、人間に注目してほしいと言う気持ちから出てくるやんちゃさなのです。
このため、トンキニーズとなかよくなるためにはまず遊ぶことです。
ねこのいたずらに悩まされる方もいらっしゃいますが、いたずらをやめさせるのは怒るのではなく十分に遊んであげることで大人しくなります。
必ず1日のうちに数十分は遊ぶ時間を確保し、トンキニーズがある程度走り回れる場所を確保してください。
運動することでストレス解消にもなり、人間をもっと好きになってくれるので良いことずくめです。
また、他の猫種は年齢を重ねると徐々に遊ばなくなりますが、トンキニーズは大人になっても激しく遊びますので、生活習慣に取り入れると良いですね。
トンキニーズはおしゃべりができるねこでもあります。
猫種の中ではおしゃべりねこと呼ばれる猫種がいますが、トンキニーズもよく鳴きます。
長く鳴くこともあり、本当に人間と喋っているような感覚になることもしばしばあり、不思議な気分になるのです。
ねこは音のする方向を性格に把握できるため、人間がねこにしゃべりかけるとこっちを向いて鳴くため、本当にねこが喋っている感覚になります。
もちろん鳴く理由は様々あり、「ご飯が欲しい」「トイレ掃除してほしい」「遊んでほしい」などありますが、「甘えさせろ」ということもあるかわいい一面もあります。
慣れてくると何を求めているのかも人間が聞き分けることができるようになるので、本当にもう1人家族が増えた感覚になりますね。
トンキニーズのトレードマークである綺麗な毛並みを維持するために、ブラッシングはこまめに行うようにしましょう。
抜け毛が少なく短毛種のため、そこまでブラッシングはいらないように思えますが、基本的にお風呂に入るわけではないので皮脂が毛についてしまします。
それらの老廃物をブラッシングでこまめに落とすことにより、綺麗な毛並みを維持することができます。
ねこにとってブラッシングや撫でられることは、毛繕いされているのと同じことなので信頼関係の構築にもなります。
より一層仲良くなるためにも、こまめにブラッシングを行いましょう。
トンキニーズと仲良くなることは一緒に暮らす上で大切なことですが、それ以上に健康で暮らすことがねこにとって重要なこととなります。
トンキニーズは猫種の中でも病気に強い部類に入りますが、その中でも体調が悪くなることもあります。
ねこがかかりやすい病気にはもちろん注意することがじゅうようになりますが、トンキニーズに多い病気をピックアップしてご紹介していきます。
糖尿病は人間でも生活習慣病として恐れられる病気です。
インスリンが不足してしまうので注射によってその症状を緩和させる治療となります。
病気の傾向としては、ご飯の量が極端に増減したり、水を飲む量が増減したら一度動物病院を受診してみましょう。
糖尿病は放置しておくと命に関わる病気であり、そうでなくても失明や手足が壊死してしまう恐ろしい病気です。
習慣的に病院に通うことにはなってしまいますが、注射で日常生活は支障なく送れるようになります。
ねこの病気は一緒に暮らしている人間がケアする義務があるため、異変に気づいたらすぐに動物病院へ連れていきましょう。
尿路結石はどの猫種もかかりやすい病気であり、トンキニーズも例外なく注意しなければいけない病気です。
症状としては、血尿が出たりおしっこの際に悲鳴のような鳴き声をあげた場合は最も疑うべき病気です。
初期症状であれば食事療法によって改善できますが、大きいものだと手術が必要になります。
予防方法としては、水をたくさん飲ませることです。
ねこに「飲みなさい」と言っても飲んでくれないため、方法はいろいろな場所に水を用意し、気づいたときに飲んでもらえるようにしましょう。
一緒に暮らしているとまるでもう1人人間がいるような感覚になれるトンキニーズです。
もし一緒に暮らす際には、たくさん遊んでたくさんお話ししてください。
そうして仲良くなるうちに、綺麗なあのトンキニーズの毛を思う存分撫でることができます。
たくさんねこと接したいという方は、是非ともトンキニーズと暮らしてみると良いですね。