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ねこの習性
【猫 ゴロゴロ】ねこがゴロゴロのどを鳴らすのはなぜ?ストレスや病気の時もゴロゴロいう?

【猫 ゴロゴロ】ねこがゴロゴロのどを鳴らすのはなぜ?ストレスや病気の時もゴロゴロいう?

ねこがゴロゴロとのどを鳴らすのは、リラックスしている時や甘えている時が多いです。

しかし、心身の不調を感じてゴロゴロいっている時もあるため注意が必要です。

今回の記事では、ねこがのどをゴロゴロ鳴らす理由やメカニズム、注意しなければならないゴロゴロについて解説します。

もくじ

1.ねこのゴロゴロのメカニズム
2.ねこがゴロゴロのどを鳴らす理由
∟2-1.リラックスしている・甘えている
∟2-2.要求がある
∟2-3.ストレスや痛みを感じている
3.ゴロゴロとのどを鳴らさないねこもいる?
∟3-1.生まれつきゴロゴロいわない
∟3-2.前はゴロゴロいっていたけど、いわなくなった4
.こんなねこのゴロゴロは要注意!
∟4-1.ずっとゴロゴロいっている
∟4-2.ゴロゴロがいつもと違う
∟4-3.体の一部分をなめながらゴロゴロいっている
∟4-4.咳き込みや鼻づまりがある
5.ねこのゴロゴロは人を癒す効果がある
∟5-1.幸せな気持ちになれる
∟5-2.ケガが早く治る効果も?
まとめ

1.ねこのゴロゴロのメカニズム

ねこがゴロゴロのどを鳴らす様子はふしぎです。のどを触ってみると、本当にのどをゴロゴロ震わせているのが分かります。

しかし、このゴロゴロのメカニズムは大変複雑であり、現代でもはっきり解き明かされていません。

有力な説としては以下の4つがあります。

【1】のどの筋肉が振動している

のどの内側にある「内喉頭筋(ないこうとうきん)」が収縮し、声帯が振動することで「ゴロゴロ」と鳴っているという説です。

【2】仮声帯から音が鳴っている

通常の声帯とは別に、1対の「喉頭室皺壁(こうとうしつしゅうへき)」と呼ばれる仮声帯を持っており、その仮声帯を収縮させてゴロゴロ音を出しているという説です。

【3】血液の流れにより音が鳴っている

のどにある大静脈の血流が増えて乱流が生まれ、渦巻いた血液が音を出し、横隔膜によって増幅されて大きく「ゴロゴロ」と聞こえるという説です。

【4】空気がのどを通る時に振動している

ねこの肺に空気が入る際、空気の流れの作用により声帯が振動してゴロゴロ音が鳴っているという説です。

2023年に行われた研究では、病気により安楽死させられたねこから摘出した咽頭に空気を流したところ、「ゴロゴロ」という音が出たそうです。

この研究から、ねこは筋肉の収縮なしにゴロゴロ音を出せる可能性があること、ねこの声帯にあるパッド状の結合組織がゴロゴロ音の周波数を下げる役割を果たしていることが分かりました。

ただし、筋肉の収縮がゴロゴロ音と全く関係ないという結論にはいたりませんでした。

ゴロゴロ音のメカニズムの完全解明にはまだ時間がかかりそうです。

2.ねこがゴロゴロのどを鳴らす理由

ねこがのどをゴロゴロ鳴らすのはリラックスしている時や甘えている時といったご機嫌モードになっていることが多いです。

しかし、時には要求があったり、心身に不調を感じていたりしてゴロゴロ音を出すこともあります。

嬉しい時のゴロゴロと不快な時のゴロゴロは音の高さや大きさも異なります。

ねこがゴロゴロのどを鳴らす主な理由と、理由ごとのゴロゴロの特徴は以下の通りです。

ゴロゴロの理由 ゴロゴロの特徴
リラックスしている・甘えている 中低音
要求がある やや高く、大きい
ストレスを感じている やや低く、大きい
痛みや不快感がある 非常に低く、小さい

以下に詳しくご紹介しましょう。


2-1.リラックスしている・甘えている

リラックスしている時や甘えている時など、良い気分になっている時にねこはゴロゴロのどを鳴らします。

飼い主にすりよったり、ゆったり寝そべっていたりと、見るからに幸せそうにしている時にゴロゴロいっているのであれば、「嬉しい」、「大好き」という意味のゴロゴロであると考えて良いでしょう。

このようにねこが嬉しい時にのどを鳴らすのは、赤ちゃんの時に母ねことゴロゴロ音でコミュニケーションを取るためだと考えられています。

飼いねこはいつまでも飼い主をお母さんと思って甘えるため、嬉しい時にゴロゴロが出るといわれています。

嬉しい気持ちの時のゴロゴロは周波数20~50Hz(中低音)で、音量はそれほど大きくありません。


2-2.要求がある

飼い主になにかしてほしいことがある時にもねこはゴロゴロのどを鳴らします。

「遊んでほしい」、「なでてほしい」、「ごはんがほしい」といった要求を、ゴロゴロで伝えようとしているのです。

じっと見つめてきたり、ごはんのお皿の前で座っていたりする時にゴロゴロいう場合は、要求のゴロゴロと考えてよいでしょう。

要求のゴロゴロはご機嫌な時より高く、大きくなることが多いようです。


2-3.ストレスや痛みを感じている

特に注意が必要なのが、ストレスや痛みを感じている時のゴロゴロです。

低周波数のゴロゴロ音は副交感神経を優位にし、心身の痛みを癒す効果があります。

そのためストレスを感じた時や病気、けがの時にもねこはのどをゴロゴロ鳴らします。

ストレスを感じた時は低音で大きな音、痛みの時はさらに低い音で小さい音である場合が多いようです。

3.ゴロゴロとのどを鳴らさないねこもいる?

ねこといえばゴロゴロとのどを鳴らす、と思われがちですが、実はゴロゴロしないねこも少なくありません。

また、以前はゴロゴロいっていたけど今はいわなくなったというケースもあります。

ねこがのどを鳴らさない理由について解説しましょう。


3-1.生まれつきゴロゴロいわない

生まれつきゴロゴロいわない場合は、以下のような原因が考えられます。

【1】遺伝的要因

遺伝的にゴロゴロ音を出せないねこもいます。

理由ははっきりしていませんが、声帯の筋肉もしくは神経があまり発達していないのかもしれません。健康には問題がないことが多いのですが、心配なら獣医師に相談すると良いでしょう。

【2】環境的要因

人にあまり慣れてない、環境が落ち着かないなど、リラックスできない環境にいるねこはのどをあまり鳴らさないようです。

ねこが安心できる環境を整え、スキンシップを取ることで、のどを鳴らしてくれるようになるかもしれません。

スキンシップをするときは焦らないよう、ねこのペースに合わせましょう。

 

ねこと仲良くなる方法やコツは以下の記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:愛猫と仲良くなりたい!ねこに懐いてもらうには

【3】性格的要因

内向的な性格のねこや、自立心の旺盛なねこは飼い主に甘えることが少ないため、あまりゴロゴロいわないと考えられています。


3-2.前はゴロゴロいっていたけど、いわなくなった

前はゴロゴロいっていたけどいわなくなったという場合は、以下のような理由が考えられます。

【1】避妊や去勢手術をした

避妊・去勢手術をした後、のどをゴロゴロ鳴らさなくなったというねこもいるようです。以前と同じように甘えてくるのにゴロゴロだけいわないというケースもあります。

ホルモンバランスが影響しているという説がありますが、はっきりしたことは分かっていません。

【2】性格や環境が変わった

大人になって落ち着き、飼い主にゴロゴロいって甘えなくなった、環境が変わり落ち着かなくなったなど、自身や周囲の変化によりゴロゴロいわなくなるねこもいます。

【3】老化

シニアになり、のどを鳴らさなくなったというケースもあります。のどを鳴らすメカニズムがはっきりしていないため原因は分かりませんが、声帯が衰えたことによりのどを鳴らせなくなった可能性があります。

4.こんなねこのゴロゴロは要注意!

先ほどご紹介した通り、ねこのゴロゴロはご機嫌な時だけ出るものではありません。体調が悪い時やストレスを感じている時にも、ねこはのどを鳴らします。

特に以下のような場合は、病気になっている危険性があります。

他に不調が出ていないか確認し、動物病院で診察を受けましょう。


4-1.ずっとゴロゴロいっている

特に機嫌が良いわけでもないのにずっと低い音でゴロゴロいっているときは注意が必要です。

体調が悪く、自分を癒すためにゴロゴロいっている可能性があるためです。

食欲や元気はあるか、嘔吐や下痢はしていないかなど、ねこの様子を良く確認しましょう。


4-2.ゴロゴロがいつもと違う

いつもよりゴロゴロの音が低い、音が大きい、もしくは小さいなど、ゴロゴロがいつもと違う場合は不調のゴロゴロかもしれません。

先ほど触れたとおり、ご機嫌なゴロゴロと不調のゴロゴロでは音の高さが違います。

また、いつもと違うタイミングでゴロゴロいう時も、心身に問題が起こっている恐れがあります。

普段から、愛猫がいつ、どのようにゴロゴロのどを鳴らすのかを覚えておくと、不調な時のゴロゴロに気づきやすくなるでしょう。


4-3.体の一部分をなめながらゴロゴロいっている

体の一部分をずっとなめながらゴロゴロいっているときは、その部分に痛みを感じている場合があります。

表情や鳴き声からねこの痛みを知ることは難しいため、ちょっとした動作からねこの痛みを読み取ってあげましょう。


4-4.咳き込みや鼻づまりがある

咳き込みや鼻水、鼻づまりがある時にゴロゴロいっている場合も注意が必要です。呼吸器系の病気になっている恐れがあるためです。

また、ねこの鼻づまり音は呼吸と同じリズムでブーブー、プスプス鳴ることもあり、のどをゴロゴロ鳴らす音と間違えてしまうことがあります。

鼻づまりかゴロゴロか判断するためには、のどのあたりを触ってみましょう。

震えていない場合は鼻づまりを起こしている場合があります。

5.ねこのゴロゴロは人を癒す効果がある

ねこのゴロゴロはねこ自身だけではなく、聞いた人をも癒す効果があります。

実際に、ケガや心の治療にもねこのゴロゴロは活用されています。

ゴロゴロを人の癒しに取り入れた事例をご紹介しましょう。


5-1.幸せな気持ちになれる

ねこのゴロゴロのような低周波の音は副交感神経に働きかけ、人をリラックスさせる作用があると考えられています。

また、血圧低下や免疫力アップ、骨密度を上げるといった効果も期待されています。

フランスでは「ロンロンセラピー」(「ロンロン」はフランス語でのねこの「ゴロゴロ」)といって、ねこのゴロゴロを医療に取り入れる試みがなされています。

単に低周波の音を聞くだけではなく、ねこのかわいらしい姿や柔らかさ、温かさに癒される効果も期待できそうです。

 

ねこのセラピー効果については以下の記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:ねこは優秀なセラピスト!その癒しのパワーをご紹介します

5-2.ケガが早く治る効果も?

ねこは骨折しても他の動物の3倍もの速度で回復するといわれています。

ゴロゴロが骨の新陳代謝を活発にし、骨の形成や強化を促しているためだと考えられています。

このねこのゴロゴロの周波数からヒントを得て開発されたのが「超音波骨折治療法」です。

超音波骨折治療法は微弱な超音波を1日1回、20分間骨折部に当てるという治療法で、患者に痛みや不快感を与えることなく治療を促進できます。

サッカーのベッカム選手や野球の松井秀喜選手が骨折治療に取り入れたことでも話題になりました。

この治療法は日本では2016年から保険適用され、今後、導入する病院が増えるとも期待されています。

ねこのゴロゴロが人を救うと思うと、なんだか嬉しくなりますね。

 

他にも、ねこの人工血液の開発が人の医療に役立つというお話もあります。詳細は以下の記事でご紹介しています。

関連記事:ねこの輸血を学ぼう!~もしもの時のために~

まとめ

ねこのゴロゴロの仕組みやゴロゴロいう理由について解説しました。

ねこがリラックスしている時のゴロゴロは本当に癒されます。幸せそうにつぶった目、のんびり丸まった体の柔らかさやぬくもり、全てに癒されます。

しかし、ねこは体調が悪い時もゴロゴロいう場合があります。普段のゴロゴロの音や鳴らす時のタイミングを知っておき、異常な時のゴロゴロにいち早く気づいてあげましょう。

ねこのゴロゴロはねこからのメッセージであり、癒しのメロディーでもあります。毎日聞いて、ねこも人も健康に、幸せに暮らしましょう。

 

 

 

   
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