ねこの感情は仕草や行動に表れるといわれています。
その中でも、実はねこが飼い主さんや好きな人にしかしない特別な行動もあるのです。
今回はねこが好きな人にしか見せない特別な行動を紹介します。
目の前でこれらの行動をされたら、ねこに好かれていると思って良いでしょう。
もし「ねこに好かれていないかも」と感じたら、ねこに好かれる人の特徴や好意を持ってもらえるための方法をチェックしてくださいね。
ねこが好きな人にしかしない行動には、どんなものがあるのでしょうか?
ねこは何を考えているか分からないと思われていますが、実は
ねこの感情は目やしっぽなど身体の様々なパーツに表れています。
まずはねこの身体のパーツや鳴き声に表れる好意的な行動について見ていきましょう。
ねこと目が合ったと思ったら、瞬きのように目を細めていることがあります。
実はねこが目を細めている行動は、好きな人だけにする行動なのです。
ねこにとって、目を細めたり瞬きをする行動は、相手に対して敵意がないことや相手が大好きであるといった感情を表しています。
逆に、目を開けて見つめ合うことは、ねこにとって敵意があることや喧嘩を売っているという場合があるようです。
もし飼っているねこに瞬きをされたら、瞬きを返してあげると喜んでくれるのでぜひやってみましょう。
また、黒目を大きくして見つめてくるときは飼い主さんを注目しているサインです。
ねこの感情はしっぽにも表れます。
ねこは飼い主さんや好きな人を見つけると、しっぽをピンと立てて傍に寄ってきます。
この行動は子ねこが母ねこを追いかけるときやお尻を舐めて排泄のサポートをしてもらっていたときの名残と考えられているようです。
飼い主さんを親のような存在に感じていて、甘えたいアピールをしているのかもしれません。
ねこが仰向けになり、ねこにとって急所であるお腹を無防備に見せてくるときは、相手に心を許していたり甘えたいアピールをしているといわれています。
仰向けになってくねくねと寝転がっているときは、撫でて欲しいというアピールのようです。
ただ、実際にお腹を撫でられるのは嫌がるねこもいます。
撫でてあげたときに嫌がったらすぐにやめてあげましょう。
ねこの不思議な行動の一つとして、声を出さないで鳴く「サイレントニャー」があります。
サイレントニャーには、母ねこに対する愛情表現や甘えたい気持ちを表す意味があるようです。
人間には鳴き声は聞こえませんが、ねこ同士では伝わる周波数で鳴いています。
サイレントニャーをされたら、ねこからの「大好き」のサインと捉えましょう。
ねこが日常生活で見せる何気ない行動の中にも、飼い主さんに対する好意が隠れています。
この項目で紹介するねこの行動は、好きな人や心を許している人にしか見せないものばかりです。
ねこからの愛情表現に気付いてあげると、ねこと今以上に仲良くなれるでしょう。
ねこが一緒のベッドや飼い主さんの近くで寝ているのは信頼の証です。
どんな動物でも、寝るときはとても無防備になるため危険が迫る確率が高くなります。
そんな状況で人と一緒に寝るねこは、その人を信頼し安心感を持っているのです。
また、寒くなってくると人と寝る方が暖かいのでベッドに入ってこようとします。
それでもねこはその人が好きでないと一緒に寝ようとはしません。
ねこがあなたのベッドに入ってきて一緒に寝ようとしてきたら、あなたを信頼していると考えましょう。
新聞や雑誌を机の上に広げて読もうとすると、ちょうど読みたいところにねこが座ったり寝転んだりする現象があります。
この行動の理由は、好きな人の注意を引きたくて邪魔をしていると考えられています。
どうしても動いてくれないときは、しばらくねこの相手をしてあげましょう。
ねこが足元にやってきてスリスリするときは自分の匂いをつけているといわれています。
ねこは、好きな人に自分の匂いをつけることで他のねこに自分の縄張りだとアピールしているのです。
スリスリする行動には、好きな人を独占して安心したいという気持ちがあるようです。
ねこは自分の身体を舐めて匂いを消すことで敵から身を守ろうとします。
また、好きな人の身体や髪を舐めるときは愛情表現のために毛づくろいをしてあげているつもりのようです。
帰宅した飼い主さんの身体を舐めるのは、飼い主さんに付いた自分以外の匂いを消そうとしているとも考えられています。
外を行き来しているねこが、ネズミや小鳥など「戦利品」を咥えて帰ってくることがあります。
そして飼い主さんにどこか誇らしげに戦利品を見せようとします。
この行動には信頼している飼い主さんにそれを見せてアピールしたい・プレゼントしたいという気持ちが表れているのです。
完全室内飼いのねこの場合は、同じ気持ちから自分のおもちゃを咥えて飼い主さんに持ってくることがあります。
ここまでの内容を読んでみて、「自分にはこんな姿を見せてくれない・・」と落ち込んだ人もいるかもしれません。
実はねこに好かれやすい人・好かれにくい人は存在します。
ねこに好かれにくいという人は、無意識のうちにねこが嫌がるような行動をしているかもしれません。
また、始めはなかなか懐いてくれなくても、月日が経つとねこに信頼されることも多いのです。
ねこが嫌がることはしないように注意しながら、根気よくお世話してあげましょう。
ねこは聴覚や視覚が敏感であるため、物静かで落ち着いた雰囲気の人を好む傾向にあります。
また、ねこは子どもが苦手で、高齢者の人の方が仲良くなりやすいといわれていることも同じ理由からです。
ねこと仲良くなりたいときは大声や大きな音をたてずに、ゆっくりと近づいてあげましょう。
実はねこと仲良くなりやすい人は男性より女性の方が多いとされています。
その理由は、女性の声の方が高く、ねこにとって安心して聞きやすいためであるようです。
ねこは嬉しいときやポジティブな感情を表すときに自然と高い声になるといわれています。
つまり、高い声で話しかけられた方がねこに好印象を持たれやすいのです。
ただし、高い声でも大きく甲高い声ではかえってねこに嫌われてしまいます。ねこに話しかけるときは優しい声を心がけましょう。
ねこも人間と同じように、相手が嫌がることをしないことが仲良くなるためには重要です。
ねこが好きだからといってやっている行動でも、肝心のねこが嫌がっていては逆にねこが離れていってしまいます。
ねこがその気でないのに抱っこしたりおもちゃで遊ばせようとするのは逆効果なのでやめてあげましょう。
ねこは警戒心が強く、感情が読み取れないと思われています。
しかし、ねこは様々な行動によって飼い主さんに愛情表現としているのです。
今回の記事で紹介したようなねこの行動を普段から見ている人は、ねこに好かれているといってもいいでしょう。
また、ねこが好きなのに仲良くなれないという人は、ひょっとしたら好きだからこその行動が逆にねこを遠ざけているかもしれません。
ねこに好かれる人が身近にいるときは、その人の行動を参考にしてみましょう。