2022.06.19
猫の品種
ぬいぐるみが語源の可愛らしいラグドール

ぬいぐるみが語源の可愛らしいラグドール

フサフサの毛に大きな体を持ったラグドール(Ragdoll)は、見ているだけで癒しになる方も多くいらっしゃいます。

そんなファンが多いラグドールをお迎えし、一緒に暮らしたいと思う方も多いはずです。

すでに一緒に暮らしている方もさらにラグドールのことを知れば、ねこにとっても人間にとっても幸せにつながること間違いなしです!

 

目次

1.ラグドールはどうやって世界に広まったの?
∟1-1.ラグドールの誕生
∟1-2.ラグドールは特許を取られていた?
∟1-3.ラグドールの親戚はラガマフィン
2.ラグドールの性格と接し方
∟2-1.ラグドールの性格とは
∟2-2.なるべく甘えさせる
∟2-3.おとなしいねこでも遊ぶことを忘れずに
3.ラグドールの気をつけたい病気
∟3-1.肥大性心筋症は遺伝性の病気
∟3-2.毛球症は日頃のケアで回避
∟3-3.肥満は万病の元
まとめ

 

1.ラグドールはどうやって世界に広まったの?

まず、ラグドールがどのように誕生したのかをご紹介していきます。

ねこは自然発生的に生まれた猫種と、掛け合いによって生まれた猫種に分けることができますが、ラグドールは後者の掛け合いによって生まれました。

しかし、ラグドールが猫種として認められるまで、実はひと騒動あった変わった猫種なのです。


 

1-1.ラグドールの誕生

ラグドールのルーツは1960年にまで遡ります。

当時、アメリカのカリフォルニアでブリーダーを行っていた女性が、ペルシャねことパーマンの掛け合わせに成功します。

しかし、ここでラグドールが生まれたわけではなく、さらにバーミーズなどを掛け合わせることによって、現在のラグドールが生まれました。

祖先になった猫種を見ると、どことなくラグドールに似ている雰囲気が感じられます。

他の猫種であれば、ここから猫種として認定を受けるわけですが、ラグドールに関しては少し変わった経歴を持っているのです。


 

1-2.ラグドールは特許を取られていた?

生まれてきたラグドールを見て、ブリーダーは他の猫種よりも世界的に愛させると言う確信を得たのです。

そこで、本来であれば猫種を登録するところ、なんと自らIRCA(International Ragdoll Cat Association)という組織を立ち上げ、IRCA登録のブリーダーのみがラグドールという名を使用できるという決まりを作ったのです。

しかし、さらに世にラグドールを知ってもらおうと考えた一部の方々が、登録を行わずにラグドールのブリーディングに乗り出します。

この結果、世界中にラグドールの存在が知れ渡ることになりましたが、ラグドールという名前を使用することは禁じられていました。

2005年まで特許としてラグドールという名前が認められていたので、公式にラグドールを名乗れなかったというヘンテコな歴史を持っていた珍しいねこなのです。


 

1-3.ラグドールの親戚はラガマフィン

現在は特許も切れているため、ラグドールと公式に名乗っても問題ありません。

しかし、2005年以前はラグドールをブリーディングしていても名乗れないという、なんとも活動しにくい現状がありました。

さらに、IRCAの決め事が厳密で、ブリーダー達も嫌気がさしていました。

そこで、1994年に一部のブリーダー達がIRCAを脱退し、ラグドールを元に新たな掛け合わせを行うこととなります。

そこで生まれたのがラガマフィンです。

近年まで活動が制限されていたラグドールですが、それがきっかけでラガマフィンが誕生したということですね。


 

2.ラグドールの性格と接し方

ラグドールの語源はぬいぐるみです。

ぬいぐるみのような風格のラグドールの性格は、珍しいほど穏やかなねこです。

「ねこに癒されたい!」と思っている方にはこれ以上ないくらいおすすめできる猫種なのですが、一緒に暮らす際の注意点は押さえておきましょう。

性格を知ることにより、ねこがストレスなく暮らせます。

伸び伸びと暮らすねこの姿を見ると、私たちも落ち着くことができるため、人間とねこ、どちらの幸せにもつながりますね。


 

2-1.ラグドールの性格とは

ラグドールの性格を一言で言えば温厚です。

人懐っこく甘えん坊ですが、落ち着いてのんびりとしていることが多い猫種です。

遊びは好きですが、あまり激しい動きはせずにはしゃぐこともあまりありません。

ねこの懐き方、遊び方は猫種によって様々です。

ラグドールの場合は、膝の上や横で体を寄せてのんびり寝たり、歩いているところに擦り寄ってくるような甘え方です。

遊び方に関しても、食らいつくというよりもは動くものを目で追って手を出す程度です。

猫種によっては飛び回るほど遊ぶねこもいますが、ラグドールはのんびり遊ぶ様子が多く見受けられます。


 

2-2.なるべく甘えさせる

甘えるのが大好きなラグドールの一番の注意点はできるだけそばにいることです。

人に懐きやすいねこにとって、1人でのお留守番が苦手なねこが多く存在します。

1人でいることによる不安が多く、誰かいると安心する傾向にあるため、極力一緒にいられる関係を心がけましょう。

ずっと一緒にいるというのは無理がありますが、1日のうち少しでものんびりねこと接する時間を設けてください。

1人の時間が増えると、ラグドールはそれがストレスになる場合もあります。

はやり人間に構ってもらうということが一番ですが、どうしても仕事などで家を空けることが多い方は多頭飼いも検討指定みるのも良いかもしれません。

縄張り意識の強くない同居猫などがいると、寂しさも少し緩和されます。


 

2-3.おとなしいねこでも遊ぶことを忘れずに

ラグドールはあまり活発的なねこではないため、極力遊ぶことを心がけてください。

遊びにあまり積極的には見えないラグドールですが、手を出すということは興味がある証です。

また、あまり気が乗らない様子の場合は遊び方やおもちゃが気に入らないのかもしれません。

そのため、うまく遊べない場合は遊び方やおもちゃを変えるなどの工夫が必要です。

遊ばなくてもラグドールはそこまでストレスがたまらないかもしれませんが、運動量が少ないため肥満につながる危険があります。

健康のためにも体を動かす必要がありますが、放っておいてはどんどん太っていく一方のラグドールです。

適度に遊び、体を動かすことを心がけましょう。

 

3.ラグドールの気をつけたい病気

ねことの生活は幸せですし、いつまでも一緒にいたいと思うものです。

そこで最も気をつけなければいけないのは病気です。

ねこは自分の体調不良を隠す傾向にあるため、一緒に暮らす人間が気づいて対応しなければ手遅れになることが多々あります。

また、自己判断を行うと重要な病気を見落としてしまう可能性もあるため、動物病院に連れていく習慣もつけておくと良いです。

では、ラグドールの気をつけたい病気をご紹介します。


 

3-1.肥大性心筋症は遺伝性の病気

肥大型心筋症はその名の通り、心臓が大きくなってしまう病気です。

筋肉で構成されている心臓ですが、それが徐々に大きくなってしまう遺伝性の病気です。

全てのねこに起こる可能性がありますが、ラグドールは発症率が高いという統計があります。

もちろん、ラグドールだけではなく他の猫種にも発症率が高いねこもいますが、ラグドールも注意しなければいけない病気です。

症状としては疲れやすくなるなどありますが、最も恐ろしいのは血栓ができて突然死となる可能性もあります。

異常が見られた場合はすぐに動物病院を受診することはもちろんですが、定期検診を受けることによって未然に防ぐことも可能です。

人間にも遺伝性の病気があるように、ねこにも遺伝によって発症率が高くなる病気があるのです。

一緒に暮らす家族なので、少しでも長く健康でいられるように私たちができることを行いましょう。


 

3-2.毛球症は日頃のケアで回避

長毛種が抱えやすい病気として毛球症があります。

ラグドールもその毛の長さや毛量から、毛球症が発症しやすいと言えます。

毛球症とは、毛繕いを行う際に毛を食べてしまい、基本的には便として排出されますが体内に残ってしまう病気です。

食欲不振や便秘が起こりますので、ストレスに感じてしまうことが多々あります。

大切なのは毎日ブラシをかけて抜けた毛を体から取り除くことです。

また、毛玉ケアなどの効果があるご飯を食べさせることによって、毛玉を体外に出すことができます。

命に関わる病気ではありませんが、体調不良の原因ともなるので未然に防ぎたいところですね。


 

3-3.肥満は万病の元

外を歩き回るねこと比較する家で暮らすねこは運動量が著しく低下するため、肥満になりやすいです。

さらにラグドールは活発的に動くねこではないため、どうしても肥満リスクは高くなります。

人間と同様で、肥満は様々な病気を引き起こす原因となったり、関節に負担をかけてしまうので万病の元と言えます。

こまめに体を動かす機会を作ることによって、肥満リスクを抑えていきましょう。

 

まとめ

最初に生まれたラグドールを見た時に、ブリーダーが人々を魅了すると確信したのが頷けるほど可愛らしいねこです。

性格も温厚なため、目の前にラグドールがいるとにやけてしまう方も数多くいるはずです。

もしラグドールをお迎えできた際には、ストレスなく生活できて、健康で暮らせるように私たちがしっかりと配慮して生活していきましょう。

 

 

 

 

 

   
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