ねこを実際に飼うとなると、当然眺めているだけではいけません。
お世話をしていきながら、一緒に暮らしていきます。
今回は、実施にねこを飼う前にどんなことを知っておき、準備するべきなのかをご紹介していきます。
実際にねこを飼う前に、ねこと暮らした時のことをよく想像して、また調べてから飼い始めなければなりません。
そのためには、適切な環境づくりと家族の協力が必要不可欠です。
ねこは、とてもかわいらしく一緒にいると癒されますよね。
ただ、実際一緒に暮らすとなるといつも愛らしい姿を見せてくれるだけではありません。
人間と同じで、機嫌が悪いときや攻撃的なとき、体調が優れない日も当然あります。
そして、毎日お世話をすることになり、これまでの生活から一転してねこ中心の生活に変わっていきます。
愛猫が命を全うするまで、適切に育ててあげることになります。
自分の子どもを育てるのと何ら変わりはありません。
最期の時を迎えるまでねこを育てきるとしっかり覚悟を決めてから、飼うようにしましょう。
飼い主が、家族と暮らしている場合、家族の同意なしでねこは飼えません。
ねこと暮らすことは、部屋に臭いが染みつくことになりますし、壁や柱、扉、床など気をつけていても室内に傷がつくことになります。
またねこアレルギーの人が家族にいれば、飼うことはできません。
事前に家族と話し合ってからねこと一緒に暮らしましょう。
ご飯や給水、排泄物の片付けなど毎日行う事以外にも、歯磨きや、ブラッシング、耳かき、爪切りなど日々行わなければならないお世話があります。
また、予防接種や健康診断など定期的に診てもらうべきこともあります。
愛猫の健康管理は飼い主の義務です。
途中で投げ出すことなく、しっかり見守ってあげましょう。
基本的にねこは、室内で飼うことになります。
外に出なければ、感染症にかかる可能性を減らし、事故に会うことが防げるからです。
扉や窓から外を眺めるねこの姿を見ることは多いかと思います。
ねこも外出したいと思うことは多いはずです。
ただ、外は危険がいっぱいで、完全室内飼育とそうでない場合は、ねこの寿命にも大きく変わってきます。
部屋の中でおもちゃや、キャットタワーで遊ぶことでストレスは軽減されると言われます。
ねこにとっては体を動かせるので、精神的には落ち着くと思います。
一方で飼い主からすると、臭いや抜け毛、家の中の傷などの問題はあります。
抜け毛は季節の変わり目以外にも、荒れた食生活によってはひどく抜けてしまうこともあります。
どの様に対策したとしてもねこ独特の獣臭や、尿や便の匂いは軽減できてもゼロになることはありません。
そのことをよく考慮したうえで飼いましょう。
ねこにしつけをしながら一緒に暮らすことは、なかなか大変です。
飼い主が思った通りにねこは動いてくれません。
例えば、家具や柱、壁を使って爪とぎしてしまったり、物を倒したり、壊してしまうことも頻繁にあります。
特に、家の中に現在置いてあるものと、これから買おうとしているものは、しっかり考えた方が良いです。
我慢しながら、根気よくしつけをしていく必要が出てきます。
ねこを飼いだしてから、慌てて必要なものを購入し始めるようでは、落ち着いた生活は難しいです。
どんなものを購入しておくべきでしょうか。
トイレの場所を整えておいてあげましょう。
ねこは、砂場で排泄をする習性があります。
そのため、四角い容器とその中に入れる砂の2種類が必須です。
容器は人間でいえば、おまるのようなものですね。
猫砂は粒子の大きさによってさまざまな種類があり、迷うかもしれません。
その際は、ペットショップの店員さんに聞いて、おすすめ商品を購入しましょう。
部屋で、放して飼う場合でもケージがあった方が良いです。
事前購入しておくことをおすすめします。
部屋の中が汚れてしまったり、散らかることが防げるというのはもちろんのこと、いきなり広い空間で暮らすとねこは疲れてしまいます。
運動不足になってしまったり、動けずストレスになったり、ゆっくり休むことができないので、ずっとケージに入れておく必要はありません。
飼い主が家にいるときは、開放していて大丈夫です。
事前準備が必要なものは上記になりますが、飼いだした直後からフードや食器の準備が必要です。
フードはどの猫種なのか、何歳ぐらいなのかによって変わってきたり、ねこにも好みのフードもあるので、少量を複数用意するといいでしょう。
キャットフードの選び方は、ねこかぞくブログ「ねこの健康を守るためのキャットフードの選び方」
ねこを飼い始めたら、その日から一緒に暮らしていくための費用がかかってきます。
経済的なゆとりがなければ、飼い主もねこもお互いが健康的に暮らすことは難しいです。では、何にどれだけのお金がかかるのでしょうか。
完全室内飼いの場合は、平均で15年から20年生きると言われます。
一生にかかる費用は猫種や個体による差が大きく、健康状態と病院に行った回数、寿命により開きはありますが、だいたい110~250万円前後は必要です。
日々お金がかかってくる食費と予防接種の費用は調べれば分かり予測がつきますが、不慮の病気やケガにかかる費用はどの程度かかるのかいつお金が必要になるのかは分かりません。
そのため、お金のゆとりを持っておかねばなりません。
ねこの場合、年間でかかる病気やケガの治療費が5万円弱です。
その中でも生後8週目と12週目にワクチン接種をすることになるのですが、それ以降のワクチン接種からは費用がかかり1回6000円かかります。
さらに5歳を超えると半年に1度のペースで健康診断を受けるのが一般的です。
この健康診断には1回あたり5000円がかかります。
加えて、ノミやダニの予防注射を受けるとなると1回2000円かかることになります。
代表的な手術費用であると、去勢手術が15,000円、避妊手術が25,000円程度かかります。
子ねこが増えることでお世話や管理がしきれない、また周辺住民との関係からこれ以上はねこを増やせないという事情ならば、避けられない費用になります。
去勢避妊手術は子ねこが増えないというだけでなく、発情期の鳴き声や異常な行動も抑制することができます。
必要な費用であると、ねこを飼い始めた当初から考えておくべきでしょう。
毎日のご飯代、トイレ用品の費用、おもちゃの費用などは、定期的にかかるお金です。
なかでもご飯にかかる費用は毎日かかるため、支出の大部分を占めます。
だいたい年間で3万円~6万円かかると言われます。
ただし、アレルギー体質のねこや持病を持つねこの場合は、もう少しかかってしまうことがあります。
ねこと暮らした場合、ねこ中心の生活に代わります。
今暮らしている家はどう変化するのか、事前に知っておきましょう。
ねこを飼うのに、自分の持ち家であれば問題ありません。
ただし、賃貸に住んでいる場合はペット可の物件でないとねことは住めません。
今住んでいる家がペットとは暮らせない契約になっている場合は、引っ越さなければなりません。
またペットと暮らせるところでも、ペットを飼っていない住民もいます。
周りに配慮して生活することになります。
ねこは、部屋で走り回ると下の階のお部屋に音が響くことがあります。
フローリングの上にカーペットや防音マットを敷いて、吸音できる状態にしておきましょう。
爪とぎは、ねこの習性です。
柱や壁、また床などその他の場所が傷ついてしまう可能性があることも覚悟しておきましょう。
爪とぎには、マーキングと似た意味合いがあり、そのエリアが自分の縄張りであることを示すための行為です。
そのため、ねこが飼われていても爪とぎをするということは、ごく自然なことなのです。
はじめのうちは、上手くいかないかもしませんが、部屋の中で爪とぎを行っていいエリアを決めて、徐々にその決められた場所でのみ、爪とぎをしてもらうようにしつけていきましょう。
数日家を空ける場合、一緒に連れていくのか、誰かに預けるのか、ペットホテルを利用するのか、その都度考えなければいけません。
単にねこを預けると言っても友人に預けていて、例えば突然体調不良になったらどうするのか、そもそも本当に愛猫の世話をしてくれる人はいるのか、想像してみることが大切です。
ねこが好きだからと言って、果たしてねこを預かってくれるのかと言えば話はまた別です。
また、飼い主が留守にしている間、知らない場所に預けられるということは、それ自体が、そもそもねこにとってはストレスに感じてしまうことも知っておきましょう。
ねこを飼う前に、本当にねこが命を全うするまで、自分は飼育し続けることができるのか、想像してみましょう。
そしてよく考えてみましょう。
そのうえで、家族にねこを迎えるのか、ねこカフェや街で偶然出会うので我慢するのが良いのか、判断することが大切です。