ねこといっても、色んな品種があり、人間と同じように性格も異なります。
個体差もありますが、品種によって大きく性格も変わるのはご存じでしょうか。
そのため、ねこの種類がわからないと、飼育のときにつまずいてしまうかもしれません。
今回は、人気の猫種ランキングTOP10と飼いやすい猫ランキング・飼いにくい猫ランキングについて紹介します。
ねこの品種は、血統書を発行している団体により、登録数が異なります。
大小さまざまな団体があり、少ない団体では40前後の猫種ですが、多い団体となると80種もあります。
同じ品種でも、毛色や柄が違うと、別の品種として区別されることも団体によりまちまちですが、全て合わせると約100種ほどです。
また、新しい品種が年単位で加わり、年々増加しています。
ペットにしたい動物として、犬と同じぐらい人気が高く一般的なのがねこです。
今や、テレビや雑誌で特集が組まれるほど話題のペットと言えるでしょう。
猫種も色んなタイプが存在しますが、中でも人気の高い猫種をランキングとして紹介します。
これから、ねこを家に迎えたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
順位 | 猫種 | 原産国 | 公認団体 | 毛種 | 性格 | 値段 |
1位 | ミックス | 特になし | なし | 短毛・長毛 | 多種多様 | 幅広い |
2位 | スコティッシュフォールド | スコットランド | CFA・TICA | 短毛・長毛 | 穏やかで甘え上手 | 10~20万円 |
3位 | アメリカンショートヘア | アメリカ | CFA・TICA | 短毛 | 賢い | 10~15万円 |
4位 | マンチカン | イギリス | TICA | 短毛 ・ 長毛 | 好奇心旺盛 | 15~20万円 |
5位 | ロシアンブルー | ロシア | CFA・TICA・FIFe | 短毛 | 少し臆病 | 10万円前後 |
6位 | ノルウェージャンフォレスト・キャット | ノルウェー | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 長毛 | 温厚・遊び好き | 8〜15万円 |
7位 | ブリティッシュショートヘア | イギリス | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 短毛 | 穏やかで優しい | 12万円前後 |
8位 | ラグドール | アメリカ | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 長毛 | 愛情深く穏やか | 15万円前後 |
9位 | メインクーン | アメリカ | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 長毛 | お茶目・愛情深い | 27万円~ |
10位 | ベンガル | アメリカ | TICA・FIFe・GCCF | 短毛 | 大人しい | 10~30万円 |
ミックス猫は、雑種の中でも親猫の品種が分かっているねこを指します。
雑種とは、純血種ではない混血種のねこのことです。
親猫の品種がわかっていない場合は、ミックスとは呼ばれません。
たとえば、父猫がアメリカンショートヘアで、母猫がロシアンブルーであれば「アメリカンショートヘア×ロシアンブルー」と表記されます。
ねこの品種として認められていないので、純血種ではなく、混血種です。
しかし、色んな品種のかけ合わせがあるので「ミックス猫」と名づけられています。
スコティッシュフォールドは、垂れ耳が特徴的なねこです。
しかし、すべての猫が垂れているわけではなく、立ち耳を持つスコティッシュフォールドもいます。
また、子猫のときはピンと立ち耳になっているのがほとんどで、成猫になるにつれて、だんだん耳が折れ曲がってくるのが一般的です。
アメリカンショートヘアは、その名のとおり、アメリカを原産国として短毛が特徴的な猫種です。
毛色の種類からさらに分類され、70種類以上もあります。
性格はとても賢く、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きです。
身体能力に優れていることから、運動を好み、環境の変化にも順応力が高く、人や新しい家にすぐ慣れます。
マンチカンは、足が短いといったイメージがありますが、短いタイプは希少なんです。
実際は、足の短いマンチカンは全体の2割程度で、足の長いタイプの方が多くいます。
様々な、ねことの交配により誕生したマンチカンは、毛色など多種多様です。
TICAでは、ほかの純血猫との交配は弱体化を防ぐため禁止されています。
小柄のねこですが、運動神経は優れていて、遊ぶのが大好きな猫種です。
ロシアンブルーは、アッシュブルーの毛色と、グリーンの目の色がとても品を感じる猫種です。
スラッとした細身の体で、クールな印象を与えます。
口角が上がって微笑んでいるような口元は「ロシアンスマイル」とも呼ばれており、チャームポイントです。
被毛は短毛で、細く滑らかな毛質で触り心地がよく、光に反射して光沢のある見た目が優雅に見せてくれるでしょう。
ノルウェージャンフォレストキャットは、長く美しい毛質が特徴です。
全体的に骨格がしっかりしており、筋肉質で胸幅が広く、正三角形の顔をしています。
目はアーモンド形で、成猫になるのに3年から5年と遅く、長い毛は、原産国であるノルウェーの寒い冬でも乗り越えられるような温かい防寒着です。
人懐っこく、玄関にお客様が来ても物おじしません。
好奇心旺盛で、遊び好きな愛くるしい性格の持ち主です。
ブリティッシュショートヘアは、がっしりした体つきをしています。
顔は大きくて丸い目をしていて、愛嬌のある顔がチャームポイントです。
毛の表面がビロードのような毛質をしており、どことなく気品が感じられます。
人が好きで人と一緒にいることが多く、穏やかで優しい性格の持ち主です。
ラグドールは、体格が大きく、美しい毛並みを持っています。
元々体格がよいのですが、セミロングの被毛がより一層立派な体格に見せてくれるでしょう。
また、成長がとてもゆっくりなのも特徴です。誕生から成猫になるまでに、大体4年ほどかかります。
メインクーンは、がっしりした骨格で筋肉質であり、長めの毛に覆われた猫です。
体重が4.5kgから8kgほどあり、しっぽの毛量が多いため、ゴージャスな印象を与えます。
ネズミを追いかけるハンター気質を持っている反面、とても優しい性格で、ペットとして飼いやすい猫種です。
ベンガルは、筋肉質でどことなく野生的な印象を与えます。
それもそのはず、ベンガルは、ヤマネコをルーツに持っているからです。
豹のようなまだら模様に加えて、マーブル模様の猫もいます。
ヤマネコと家猫を交配して誕生した猫種で、野性的な独特の容姿と、大人しい性格のギャップが多くの猫ファンを虜にしているのでしょう。
ねこを飼いたいと思っている人は「本当に世話できるのか」不安に感じている人もいるでしょう。
とくに初めて猫を飼う人や、一人暮らしの人、マンションなどに住んでいる人は、飼いやすさが選ぶポイントになります。
そこで、上記の人気のランキングの猫種以外で飼いやすい猫ランキングを紹介しましょう。
猫種 | 原産国 | 公認団体 | 毛種 | 性格 | 値段 |
シンガプーラ | シンガポール | CFA・TICA・GCCF | 短毛 | 優しい・甘えん坊 | 23万円~ |
バーミーズ | ミャンマー | CFA・TICA | 短毛 | 穏やか | 35万円~ |
ペルシャ猫 | イギリス | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 長毛 | マイペース | 10〜20万円 |
シンガプーラは、あまり鳴かないねこですので、賃貸住宅などでも問題なく飼うことができます。
体型は、小柄で目と耳がとても大きいのが特徴です。
体は小さいですが、筋肉質なので重量があり、短毛でスラットとしたシルエットが、やや野性的な印象を与えます。
その反面、性格は優しくて甘えん坊で人懐っこいところのギャップ感が、口コミなどでも人気です。
バーミーズは、原産国ミャンマーのねこです。
人懐っこく愛嬌があり、飼いやすいねこということもあって人気があります。
ビルマ(現ミャンマー)の寺院で飼われていた茶色い猫と、シャム猫を交配させて誕生したのがバーミーズです。
ブラウンカラーで短毛・光沢のある被毛が特徴ですが、シャンパン・ブルー・プラチナの色を持った種類もいます。
全体的に丸みを帯びている体型が特徴です。
ペルシャ猫は、フサフサの長い毛並みが特徴的です。
足は短めで重量感のある体型がとてもかわいいと定評があり、ほかのペットと仲良くできるので、手間がかかりません。
ムダに吠える心配もないことから、集合住宅でも問題なく飼えるでしょう。
毛色は色んな種類があり、さまざまな呼び名で呼ばれます。
猫種で「チンチラ」と聞き覚えもある方もいるのではないでしょうか。
「チンチラ」はシルバーとゴールデンの毛色のペルシャ猫です。
賃貸アパートやマンションで飼いやすい猫種もいれば、逆に飼いづらい猫種もいます。
ブラッシングが必要だったり、気温の変化に対応できない猫種では、生活を共にするのが少し難しいかもしれません。
そこで、人気の猫種ランキング以外の種類で、飼いにくいとされる猫種を挙げてみましょう。
猫種 | 原産国 | 公認団体 | 毛種 | 性格 | 値段 |
スフィンクス | カナダ | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 短毛 | 人懐っこい | 20~50万円 |
シャム猫 | タイ | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 短毛 | 人懐っこい | 15万円前後 |
アビシニアン | エジプト | CFA・TICA・FIFe・GCCF | 短毛 | 優しい | 10~15万円 |
スフィンクスは、毛がない体が特徴的です。シワシワのまるで宇宙人のような外観が個性的で、好みが分かれます。
まったく毛がないわけではなく、産毛程度の毛が生えていますが、ブラッシングの必要がないことから飼育しやすい印象です。
しかし、皮脂を吸収できる被毛がないことで、毎日体を拭くなどのお手入れをしたり、紫外線の影響を受けやすいため、初心者には飼いにくいかもしれません。
シャム猫は、グルーミングの必要がない・室内室外ともに適している・多頭飼いに最適で飼いやすいです。
しかし、活発的で独占欲が強く、留守番をさせることができません。
とはいっても、気品あふれる姿が美しいと定評があります。
アビシニアンは、筋肉質でスラッとしたシルエットが人気です。
短毛でシルクのような毛触りがより一層上品さを醸し出しています。
しかし、活発・いたずら好きな性格から、賃貸マンションなどでの留守番には適していません。
また、多頭飼いやしつけが難しい猫種で、根気のいるしつけが必要です。
とはいっても、運動好きなねこですので、小さい子供がいる家庭では遊び相手になります。
今回は、人気の猫種についてランキング形式で紹介しました。
世界には色んな猫種が存在し、毛色や体型、性格も違います。
見た目も重要ですが、これから長い付き合いになりますので、ねこを迎える前に、きちんと調べてください。
相性もあるので、快適な猫ライフを楽しむために、手間は惜しまないようにしましょう。