2022.06.04
猫の品種
耳折れが可愛い!スコティッシュフォールド

耳折れが可愛い!人気ランキング上位のスコティッシュフォールド

ねこの耳といえばピンと立っているイメージではないでしょうか。

耳が折れ曲がっている品種であるスコティッシュフォールド(Scottish Fold)はその愛らしい姿から、とても人気があり、常に人気ランキング上位なるほど人気の品種です。

他には見られない特徴ではありますが、一緒に暮らすためにスコティッシュフォールドならではの気をつけなければいけない点もあります。

そんなスコティッシュフォールドの特徴と注意点に迫ります。

 

目次

1.スコティッシュフォールドってどんなねこ?
∟1-1.スコティッシュフォールドの歴史
∟1-2.耳が折れないスコティッシュフォールドも生まれる
∟1-3.遺伝的な病気に注意
2.スコティッシュフォールドの外見や性格
∟2-1.さまざまな外見のスコティッシュフォールド
∟2-2.スコティッシュフォールドは甘えるのが大好き
3.スコティッシュフォールドの気をつけたい病気
∟3-1.折れた耳はケアが必要
∟3-2.肥満に注意!
∟3-3.骨の病気が出やすい
まとめ

 

1.スコティッシュフォールドってどんなねこ?

耳が折れ曲がっている特徴があるスコティッシュフォールド。

日本語に訳すとスコットランドの折り畳まれたものという意味になります。

スコティッシュフォールド同士の子どもであっても耳が立っているケースがあり、この場合は名前の意味合いが変わってしまうので、最近はスコティッシュストレートと呼ぶこともあります。

しかしなぜスコティッシュフォールド同士の子どもでも耳が立っているケースがあるのかというのは、歴史を見ていくとその理由も見えてくるのです。


 

1-1.スコティッシュフォールドの歴史

スコティッシュフォールドの歴史は浅く、発見されたのが1960年頃です。

スコットランドに住む、ウィリアム・ロスという羊飼いが、耳の折れた真っ白なねこを発見します。

スージーと名付けられたこのねこが始まりとなり、ロスが交配を繰り返すことによって現在の耳の折れたスコティッシュフォールドが確立していったのです。

つまり、現在のスコティッシュフォールドはスージーの遺伝子を直接受け継いでいるということになります。

しかし、1971年にスコティッシュフォールドに聴力と骨格の異常が発見されたのです。

このことにより、イギリスでは繁殖を中止することとなります。

しかし、他の品種と交配することによって異常の克服ができるという結論となり、1977年にアメリカへ渡り、アメリカンショートヘアやエキゾチックショートヘアなどと交配し、現在のスコティッシュフォールドとなりました。


 

1-2.耳が折れないスコティッシュフォールドも生まれる

最初のスコティッシュフォールドであるスージーから現在まで、およそ50年ほどしか経っていません。

さらにアメリカンショートヘアなどとの交配により、耳が折れる遺伝子が出る可能性は低いということです。

通常ねこは1度に4匹から5匹の子どもを出産します。通常のねこの出産を見ても、柄がバラバラであることが確認できます。

これは、父と母さらには二代前の遺伝子が優勢、劣勢の割合で遺伝するために見られる現象です。

スコティッシュフォールドの子どもの場合も同様で、同時に生まれたねこの中にも、耳が折れているねことまっすぐなねこが存在します。

歴史が浅いねこであるがゆえ、子どもがスコティッシュフォールドが生まれる確率はさほど高くないといえます。


 

1-3.遺伝的な病気に注意

いくらアメリカンショートヘアなど他の種類との交配が行われたと言っても、スコティッシュフォールド自体の歴史が浅いため近親交配が行われています。

そのため、血が濃くなってしまいどうしても遺伝的な疾患が見られることも特徴としてあります。

スコティッシュフォールドとどうしても一緒に暮らしたいという気持ちと同時に、遺伝的な病気があるかもしれないという覚悟を持たなければいけません。

他の種類でも遺伝的な病気が絶対にないというわけではありませんが、確率が高いということです。

血統書付きのねこは人気ですが、体の特徴が出る遺伝と同時に病気の遺伝も引き継いでいることは忘れてはいけません。

特にスコティッシュフォールドは突然変異で生まれたねこなので、耳以外の遺伝的な病気が出やすい種類です。

一緒に暮らす際には、遺伝的な病気にも目を光らせましょう。

 

2.スコティッシュフォールドの外見や性格

耳の折れた特徴があるスコティッシュフォールドですが、その他の特徴をご紹介します。

スージーというスコティッシュフォールド第一号の遺伝子を受け継いでいますが、他の種類と交配したことによりさまざまなスコティッシュフォールドを確認することができます。

もし、一緒に住みたいと考えている方に関しては、是非とも特徴を押さえておくことが大切です。


 

2-1.さまざまな外見のスコティッシュフォールド

成猫となってからのスコティッシュフォールドは、体長の平均は60cmほどで体重は3~6kg程度と、平均的なねこの大きさです。

外見の特徴としてはやはり耳が折れているという特徴があるのみで、その他の外見は一定ではありません。

長毛、短毛の種類もおり、さらには柄もさまざまです。

これは、どの種類と交配したのかに関わっており、どの遺伝子がその子の外見に出るのかわからない部分があります。

スコティッシュフォールドの最大の特徴である折れた耳ですが、耳が折れた状態で生まれてくるわけではありません。

生後2、3週間で耳が折れ始め、スコティッシュフォールドとしての存在感が出てきます。

しかし、現在のところ耳が折れる可能性は30%で、多くがスコティッシュストレートとなります。

スコティッシュ・フォールド同士の子どもであってもこの確率ですので、耳が折れている個体は珍しい分類です。


 

2-2.スコティッシュ・フォールドは甘えるのが大好き

スコティッシュフォールドの性格は非常に温和で懐きやすい性格です。

男女の差や個体差はありますが、他のねこと比較しても自然界に住むねことは異なり、家で住むことに向いている性格です。

ねこによってはヤンチャな性格や接し方の難しいねこも多い中、甘えがちでおとなしいスコティッシュフォールドは外見異常に性格にも人気が集まっています。

もちろんねこなので、構いすぎたり身を拘束するような行為はねこにストレスを与えてしまいますが、イタズラや人間と距離を置くねこと比較すると、一緒に暮らしやすい種類と言えます。

 

3.スコティッシュフォールドの気をつけたい病気

スコティッシュフォールドは決して強い種類とは言えず、どちらかと言えば体の弱い種類に含まれます。

ねこは体調不良を訴えてくれないので、一緒に住む私たちが気づいて対応する必要があります。

猫風邪や尿路結石などの代表的なねこ全体の病気に気を付ける以外にも、スコティッシュフォールド特有の病気を知ることは必要です。

ねこの病気も早期発見が大切なので、スコティッシュフォールドに起こりやすい病気に注意できるように知識をつける必要があります。


 

3-1.折れた耳はケアが必要

耳が折れていることが特徴のスコティッシュフォールドですが、その特徴から耳の病気が起こりやすい特徴があります。

ねこの耳は立っているため、通気性が良く自然と健康な環境が保たれますが、耳が折れている場合は蒸れてしまい汚れも溜まりやすい傾向です。

このため、外耳炎や中耳炎になりやすい傾向があるので、一緒に住んでいる場合は私たちがこまめに耳掃除を行う必要があります。

耳に異常がないか確認し、異常があればすぐに動物病院へ連れていくなどの対策が必要です。


 

3-2.肥満に注意!

家に住んでいるねこは全体的に体重コントロールが難しいですが、スコティッシュフォールドは特におとなしい性格なので体重を気に掛ける必要があります。

家の中でも活発なねこに関してはある程度カロリーが消費されますが、おとなしいスコティッシュフォールドはあまり動かずにカロリーが消費されません。

食事の量をコントロールしたり、ねこがその気になったときにすかさず遊ぶなどの対策を行うことによって、太り過ぎを回避することができます。

体重が増えると足に負担がかかったり、内臓の病気につながることもあるため体重に注意しましょう。


 

3-3.骨の病気が出やすい

足やしっぽの骨が変形したり、軟骨が増殖してしまいコブになる遺伝性骨変形症と呼ばれる病気になりやすいことも注意しましょう。

実は、耳が折れているのは耳の軟骨が変形していることが原因にあり、耳以外にもこの症状が出ることがあります。

ねこが足を引きずっていたり痛みを訴えるように鳴いている場合、遺伝性骨変形症である可能性が高いです。

適切な処置を行わなければ日常生活を送ることも難しくなるため、獣医さんと相談の上うまく病気と付き合っていきましょう。

 

まとめ

スコティッシュフォールドは非常に人気のある種類であり、希少です。

外見が様々だったり、一緒に暮らしやすいこともありますのでねこと初めて暮らす方でも良い関係を築きやすいねこです。

もしスコティッシュフォールドと暮らすことを決心した方は、病気などの特徴をおさえて健康で幸せな生活を送ってもらいましょう。

 

 

 

 

   
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