丸い目が特徴的でありかわいらしさを持ちつつ、ペルシャ猫ゆずりのフサフサな毛並みを持つミヌエット(Minuet)に虜になる方も多いはずです。
そんな愛らしいミヌエットに一目惚れしてしまい、どんなねこなのか気になってしまっている方も多いのではないでしょうか。
そこで一緒に暮らすねこの中でも大人気のミヌエットの魅力をご紹介します。
ミヌエットの毛並みを見ると、撫でたい衝動や顔を埋めたくなる衝動に駆られることがあると思います。
他のねこであれば嫌がられるかもしれませんが、なんとミヌエットに関しては度を超えなければその要求に応えてくれるのです。
また、愛らしい丸い目と短い足にも心奪われてしまいます。
そこで、ミヌエットとはどんなねこなのか、見た目や性格をご紹介します。
ミヌエットと一言で言っても、様々な容姿が見られます。
最も代表的なミヌエットのイメージは、丸い目に短い足、長毛ではないでしょうか。
しかし、ミヌエットは交配によって生まれた種類なので、どのタイミングでどの遺伝子が出るか予測できないため、見た目の違いは生まれてしまいます。
ねこの容姿には好みが分かれますが、様々な容姿であることにより、幅広く愛されるねこです。
どちらかと言うとねこの中でも大きな瞳を持っていることが多いため、愛くるしい姿はどのミヌエットも持っています。
ミヌエットの性格はとても人懐っこいことでも知られています。
あまりしつこすぎると嫌われてしまいますが、甘えてきたり膝の上に乗ってくれるねこです。
もちろん、嫌われてしまっては甘えてくれることもありませんが、スキンシップの取りやすいねこです。
さらに、好奇心旺盛でもあるので、撫でる以外にも遊ぶスキンシップも取れます。
1人の時間を大切にしたり、人見知りが激しいねこと比較すると、一緒に暮らしやすいねこであると言えます。
そのため、長毛種のミヌエットに顔をうずめることも基本的には可能です。
他のねこであれば顔をうずめられる仲になるにはかなりの時間を必要としますが、ミヌエットの場合は簡単にさせてくれる可能性が高いです。
ミヌエットの外見と性格を知り、一緒に暮らしてみたいという思いが芽生えてきたのではないでしょうか。
ここでもう少しミヌエットについて知りましょう。
どのように生まれ、どのようにメジャーになったのかを知ることにより、もし一緒に住んだ際にも愛情がさらに湧き上がってきます。
また、生い立ちを知ることで後にご紹介する病気に関しても気をつけるポイントがわかってきますので、歴史についても知っておきましょう。
ミヌエットはマンチカンとペルシャ猫の交配から生まれたねこです。
そのため、マンチカンの足の短さが遺伝して、ミヌエットも足が短くなっています。
また、マンチカンは毛が短く、ペルシャ猫は毛が長いために色々な毛並みのミヌエットが生まれるのです。
元々自然界で生きていたねこはあまり毛の種類が異なる種類も少ないため、幅広い層に人気が出る理由にもなっています。
遺伝に関しては確実にどんな種類が生まれるということはありません。
そのため、ミヌエット以外にも交配で生まれたスコティッシュ・フォールドなども様々な種類が存在します。
もしミヌエットと一緒に暮らしたいという方も、自分が一目惚れするようなミヌエットを探し続けていれば、いつか運命の出会いがある可能性が高いねこの種類です。
先ほどもお伝えしましたが、ミヌエットはマンチカンとペルシャ猫の交配により生まれ、以前はナポレオンの名前で知られていました。
誕生は1996年なので、わりと最近生まれたねこなのです。
きっかけは、足の長いマンチカンの行き場がなくなっていたことにあります。
足の短いマンチカンが人気のため、どうしても足が長くなると売れ残ってしまうという問題を抱えていたのです。
そこで、あるブリーダーが足の短いマンチカンしか生まれないように、交配によってどうにか問題を解決しようと動き出します。
生まれたのがミヌエットでしたが、結局足が短いミヌエットだけ生まれるようにはできず断念してしまいます。
しかし、その頃には世界中のブリーダーがミヌエットに着手していたので固定化しました。
長い毛や足が短いことで体調面で気にかけなければならないねこではありますが、その愛らしさと人懐っこい性格から一定数のファンを獲得したのです。
足が短いほうが人気であれば、足が短い種類同士の交配を繰り返せば良いのではないかと思われるかもしれません。
しかし、それは避けた方が良いということは覚えておきましょう。
足が短いということは非常に特徴のある遺伝で、足が短いねこ同士の交配となると遺伝子が似ている状態となります。
遺伝子情報が似ている者同士の交配は、人間でも禁止されていますが遺伝的な病気を抱えやすくなります。
最初にミヌエットを生み出したブリーダーも、断念した理由はそこにあります。
そのため、ミヌエットの中には片方がマンチカンだったりペルシャ猫、もしくはアメリカンカールだったりと、様々な血が混じっている場合があります。
これらの交配もミヌエットだと認められていますし、血が混ざることで遺伝的な病気リスクを軽減していることも覚えておきましょう。
現在は研究が進み、遺伝的な病気のリスクも初期の頃と比較すると徐々に低下してきました。
しかし、どうしてもねこによっては遺伝的な病気が出てしまいます。
もちろんミヌエットに必ず起こるわけでもありませんし、他の猫種や雑種にも遺伝的な病気が発症する可能性があります。
大切なのは、その病気を早期発見することによって、少しでも長生きできたり苦しみを緩和させることができることは忘れてはいけません。
ミヌエットと暮らすにあたり、最も注意が必要な遺伝子疾患は肥大型心筋症です。
心臓の筋肉が大きくなる病気で、体への負担が大きくなる病気です。
症状が悪化すると日頃の生活が送りにくくなることはもちろんですが、命に関わることもあります。
日常生活で、すぐ疲れたりぐったりしている様子が見られるようになったら肥大型心筋症の疑いがありますので検査を受けることをお勧めします。
人間と同様に、早期発見、早期治療を行うことでリスクを最小限に抑えましょう。
また、その他の遺伝子疾患に関しても、遺伝子検査を行うことで日頃から注意しながら生活を送ることが可能です。
検査を受けることで病気を発見しやすくなります。
人間とは異なり、体調が悪い場合にもねこは隠して生活を送ることが多いです。
病気の早期発見で、少しでも長くねこと一緒に暮らしましょう。
ペルシャ系のねこに多い流涙症ですが、その血を受けついでいるミヌエットも注意が必要です。
涙は目に溜まると鼻に流れていきますが、うまく排出できなかったり涙が過剰に分泌されることで起こる病気です。
命に関わる病気ではないものの、瞳が傷ついてしまったり他の目の病気が原因で涙が過剰に分泌されている可能性もあります。
涙によって目の下の毛が変色してしまったり、涙を流す姿を見ると流涙症を疑います。
単純に流涙症であれば目薬で完治可能ですし、他の病気が原因の場合も早期発見に繋がるため、動物病院を受診しましょう。
ねこによってはお風呂に入らなくても良い猫種類がいますが、長毛種のミヌエットの場合定期的にお風呂に入ることが必要です。
ねこは自分で毛繕いを行いますが、抜けた毛を自分で食べてしまい体内に溜まるということもありますが、ミヌエットの場合は皮膚の代謝により、古い角質が出やすいねこです。
古い角質が貯まると、皮膚病のリスクが高まってしまいます。
その予防のために、定期的にシャンプーを行いましょう。
シャンプーを嫌がる場合は、こまめにブラッシングを行うことと、シャンプーシートで体を拭くことで皮膚病リスクを少し下げることが可能です。
ミヌエットは愛らしい姿だけではなく、人懐っこい性格がさらに魅力を引き立ててくれます。
もし一目惚れをした際に一緒に暮らすことになったとしても、性格の不一致による後悔が起こる可能性は極めて低いねこです。
しかし、どうしても病気リスクが気になってしまいます。
病気に関しては、一緒に暮らす家族が病気になったという捉え方をし、早期発見に努めることでリスクを最小限に抑えることが可能です。
ミヌエットが家族となった際には、健康に気をつけながら末長く一緒に暮らせるように行動できれば、何も問題ではありません。