ねこの感情って読めないと思っていませんか?
犬は表情や表現が豊かです。
ねこは無表情で自分本位だから感情が読めないし、読ませようとしないなどと思っている人は多のではないでしょうか。
特にねこが苦手だという人は、なかなか懐かないし、表情の変化もほとんどなくて、冷たそうで怖いと感じている路思います?
表情が豊かだから犬派だという人にも、ねこをもっと知ってもらいたいのです。
ねこも表情や表現が犬と同様に豊かで、実は愛情深いので、ねこの表情の変化が分かれば怖くなくなります。
触りたいけど怖くて触れないという人にも打ってつけの、ねこの感情を紹介します。
ねこの「喜」は、気持ちよさそうな表情、目を細めて眠そうに見える表情です。
さらに喉をゴロゴロ鳴らすのもねこの感情で「喜」を感じる目安になります。
そして「怒」は口を大きく開いて歯を見せ、眉間にしわを寄せる表情です。
さらに、ねこが「シャー」と鳴くのを聞いたことがありませんか?
その様に鳴いているときは威嚇、「怒」の状態となります。
分かりにくいのが「哀と楽」です。
長年一緒にいるねこであれば分かると思いますが、よく知らない人には難しく、こちらは顔よりも身体全体を見て感情を知るのが一番です。
「楽」の感情は、目を見開き耳をピクピクさせている時です。
目は黒目がちという言葉が、ピッタリ合うくらい黒目が大きくなります。
普段からよく観察していると、わかるようになってきます。
そして「哀」ですが、実は動物には「哀」という感情がないと言われているのです。
そんなことはない!と思われる人も多いかと思いますが、それは「哀」の感情ではないのかもしれません。
例えば食事が終わって悲しそうな鳴き声を出したり、飼い主さんが傍を離れると「行かないで」と鳴いたりします。
ですがそれは「哀」の感情ではなく、要求の鳴き声になるそうです。
人が悲しいと思う場面だから猫も同じ感情でそんな鳴き声を出しているように聞こえますが、動物には「哀」という感情はありません。
なので少し寂しい話ですが、ない感情は読むことはできないのです
顔だけで分かりやすい表情ももちろんありますが、一番分かりやすい表情は「しっぽ」です。
ただしねこにもいろいろな種類がいます。
しっぽが短いねこもいて分かりにくいこともありますが、短くてもちゃんと動きます。
なので「しっぽ」を目安にして感情を知るのも良いでしょう。
これは友好的な証拠です。
機嫌が良いときもしっぽを立てているので、触るのが怖いという人はこのタイミングで触れてみるのをおすすめします。
これは落ち着いている、穏やかな状態です。
機嫌も普通なので危険のない家猫にはよく見られる状態になります。
これは不安だったり警戒している状態になります。
この状態のねこに近づくのはやめましょう。
威嚇をして怒っているような感情になります。
威嚇になるので、毛を膨らませるような感じで身体を大きく見せようとしているのです。
気になるものを見つけたときに見せる感情です。
おもちゃを見つけて遊ぼうとするときに見られます。
犬は機嫌が良いときにしっぽを振りますが、ねこは逆です。
機嫌が悪くイライラしているときにしっぽを強く振ります。
どちらかというとイライラしている姿は人間に近いのかもしれませんね。
しっぽが長いねこも短いねこもいますが、短くてもちゃんと感情の変化によって動きます。
短いしっぽを観察してみるのも面白いですよ。
実はしっぽがないねこもいるので、しっぽで感情が読めない場合もありますが、そんなねこでも耳はちゃんとあります。
そしてねこの耳は、身体の中で一番表情豊かで、感情が分かりやすい場所です。
基本の耳は「ピンと真っ直ぐ立っている状態」となります。
この状態は、恐怖を感じています。
委縮しているというと分かりやすいかもしれませんね。
この耳をしている時は威嚇の状態です。
毛を逆立て「シャー」と鳴いている姿は多くの人が想像つくと思います。
しっぽがピンと立って毛が逆立っているイメージかと思いますが、耳をよく見ると後方に反らせています。
もし見かけたらあまり近づかないで観察してください。
情報収集中している時の状態です。
ねこは耳が良く、視力があまり良くないので、情報を得るために耳をいろいろな方向に向けます。
この状態はリラックス状態です。
眠そうになっているときこの状態になることが多いので、分かりやすいでしょう。
最初に通常は「耳を立たせた状態」だと書きましたが、ビックリしたときや何かに気付いたときなども耳を立たせます。
ただしビックリしたときは目を見開くがポイントです。
耳もねこの表情が分かる大切な場所です。いろいろな動きに注目してみると面白いでしょう。
ねこはクール。一般的にはそう思われています。
基本的には表情に大袈裟な変化はありませんが、中にはクールとは言い難い表情をする猫も多くいるのです。
特にビックリしたときは、身体全体を使って表現します。
すごい飛び跳ねて毛を逆立てたり、白目をむくほど目を見開いたりする猫もいます。
そんな表情を見たら、ねこはクールとは程遠い生き物だと分かるでしょう。
甘えるときは、表情が豊かだと言われる犬と同様に身体をこすり付けてくっついてきます。
撫でられると気持ちよさそうにするのも犬と変わりません。
そしてねこはそう思っていないかもしれませんが、変顔をする猫もいます。
加工されたのかと感じるくらいの変顔になるのです。
遊びに夢中になりすぎて必死な表情になったり、眠いのを我慢したりして変な顔になってしまうのです。
人間同様どんなに元々が可愛い顔をしていても変な顔にはなります。まさに百面相です。
変顔なのでこの変顔はどんな感情を表しているなど、とは言えません。
ですが表情が豊かだからこそ変顔ができるのではないでしょうか?
よく感情には代表的なものとして5つあると言われています。
先ほど紹介した喜怒楽、そして「愛と憎」です。
まずは「愛」。
ねこは基本的に自分勝手な性格です。
ですが他者に対して愛情がないわけではありません。
ねこも好きな相手にはリラックスした表情で甘えますし、愛情表現もします。
すり寄ってきたり舐憎めたりといろいろと愛情を見せてくれます。
そして「憎」。
ねこは3年飼っても、恩は3日で忘れるというのを聞いたことがありませんか
記憶力があまりよくないかと思いきや、恩は3日で忘れても恨み、つまり憎しみは一生覚えているようです。
これは嫌なことや危険なことを覚えていないと危機回避ができないからではないかと言われているためです。
鋭い眼差しで唸るような鳴き声を出す表現が「憎」の表情になります。
人間と違い動物には、あまり顔の表情の変化はありませんが一緒にいるとだんだんと気持ちが分かってきます。
ねこはこういう生き物だと決めつけるのは簡単です。
しかし、当然ねこにも個性や性格の違いがあります。
活発だったり大人しかったり、甘えん坊だったり神経質だったりといろいろなねこがいるのです。
本当にクールであれば表情はあまり変わらないですし、驚くほど感情が豊かなねこも存在します。
決めつける前に、今はどんな感情なのかどういう状態なのかを見極めてみてください。
感情を見極めるために、ずっと見ているときっとねこが苦手な人も、少しずつねこが好きになってくるでしょう。