時代を問わず、常に様々な言動で、人間を虜にしてきたねこちゃん。
中にはよく分からない、仕草や飼い主への挨拶がありますよね。
機嫌が良さそうだなと思って、触りに行くと急に怒り出すことがあるのではないでしょうか。
今回は、ねこの挨拶には、どんな種類があり、何を表しているのかについてご紹介していきます。
ねこは鼻を使った挨拶を好んでします。
みなさんもよく目にしたことがあるのではないでしょうか。
例えば猫同士や、ねこと人間の鼻と鼻をくっつける挨拶は、「鼻チュー」や「鼻キス」などといわれ、良く知られていますよね。
あのかわいらしいスキンシップにも意味があります。
では、鼻を使った挨拶には、どんなタイプのものがあり、どんな時にするのでしょうか。
鼻チューをねこがしてくるときは、安心したときと、甘えたいときです。
ねこは好意がある相手にしか鼻を近づけません。
「おはよう」や「こんにちは」と同じくらいの挨拶という感覚でしているねこもいれば、頭をなでて欲しくて近づいてくるねこや、餌が欲しくて鼻を近づけてくるねこもいます。
そのときの雰囲気によって、いろいろな意味があります。
ねこは、飼い主に何か求めている時に、鼻を近づけてきます。
猫の目の前に指を近づけると、鼻チューしてくれるときがあります。
これもその人に対して好意がある、安心できると思っているという表れです。
猫は鼻がとても効く生き物で、記憶したにおいで、飼い主かどうか判断します。
また、ねこはものの先端が好きな生き物で、人間の指やひじを好みます。
これは、この鼻先に形が似ているためであると言われています。
全く関心がない相手には、なんの反応も示してくれません。
一方のねこが、もう一方のねこのお尻をかぐという仕草です。
これは、年上のねこが、年下のねこにすることがほとんどです。
鼻チュー同様に、お尻のにおいをかぐことで、相手がどんなねこなのかを知るのです。
ただし、人間にはやってはこないので、ご安心を。
ただ、お尻をかがれたねこの方は、不快に感じ、喧嘩に発展することもあります。
猫は、しっぽを巧みに使って相手に挨拶をして、そのときの気持ちを表しています。
あなたの飼いねこが、良く見せる仕草は、どんな気持ちを表しているのでしょうか。
「お腹が減ったよ」と甘えたい気持ちを表している挨拶です。
ねこは、ご飯が食べたいときにしっぽを使って、おねだりしてきます。
飼い猫がしっぽをピンと立てて近づいてきたら、ご飯を上げてみてください。
飼い主に対して、しっぽを立てる動きは、大好きな気持ちを表現する挨拶でもあるので、たくさん撫でてあげましょうね。
このしっぽをピンと立てる仕草は、子猫がお母さんに自分の居場所を伝えるための合図として、していた仕草のなごりであると言われています。
これは、見たままの状態を表していて「私は怒っているぞ」と興奮状態を表現している挨拶です。
勢いよくしっぽをバタつかせている時は、他の猫や飼い主にイライラ状態を伝えたいのです。
大好きなご飯が目の前にあるのに、食べれない状況のときや病院に行ったときによくみられる行動です。
このようなときは、むやみに撫でたり、かまったりせず、落ち着くのを待ちましょう。
とても機嫌がよくリラックスしている状況をです。
のんびりしながら、何かをゆっくり考えています。
何かを見つけて、ジーと見ているときにも、この仕草は見られます。
しっぽが大きくゆっくり動いているときは、人間で言えば自分の部屋でリラックスしているのと同じ状況ですので、干渉せずにそっとしておいてあげましょう。
ねこは、機嫌が良いときほどしっぽがゆっくり動き、イライラしているときほど早く動かす傾向があります。
しっぽに関してはねこかぞくブログ「ねこのしっぽは、魔法のしっぽ」でも紹介しています。
よかったら、覗いてください。
ねこが自分の体をスリスリしてくる姿は、とても可愛らしく癒やされますよね。
飼い主からしても、ねこから愛されているというのが伝わり嬉しくなります。
この挨拶にはどんな意味があるのでしょうか。
仕草の意味が分かると、よりねこと仲良くなれるかもしれませんよ。
ねこは、仲良しのねこや人に、おでこ・あご等の顔周りをこすりつけるようにスリスリします。
これは、マーキングのようなもので、自分のにおいを付けることで、そのねこ(人)は自分のものだぞと主張するためです。
それと同時に相手に対しての尊敬の気持ちや安心している気持ちの表れでもあります。
ねこには臭腺という、フェロモンを分泌する場所があり、顔周りに多くあります。
そのため、顔を仲良しの相手に、よくこすりつけるのです。
またねこが体をこすりつける部位は、フェロモンを分泌するだけでなく、撫でてもらえると気持ちよく感じる場所です。
顔周り、しっぽ、脇などをいっぱいなでてあげてください。
身持ち良さそうな表情をしてくれ、より、飼い主さんになついてくれるようになりますよ。
ねこは、信頼している相手に、自分のにおいをつける習性があります。
ねこは、においに敏感です。
そのため飼い主が、香水や、匂いのきついシャンプーを使い始めると、ねこは驚いてしまいます。
すると、そのにおいを消すために、再び自分のにおいをつけようと、いつも以上にすりすりしてきてます。
普段、体験しない強いにおいは、ねこにとっては不快に感じてしまうので、注意してあげましょう。
挨拶として鳴くのは、基本的には、おねだりしたい時と求愛している時です。
おねだりは、泣くこと以外にも様々な表現の仕方があるので、ちょっと分かりにくいかも知れませんね。
求愛行動の場合は、「アオーン」と鳴き、春や夏に多く聞くことができます。
発情している時とは、声の大きさが明らかに異なるため、おねだりしているときとの違いが、はっきりと分かるでしょう。
ただあまり泣かないねlpちゃんも中にはいます。鳴き声にはどんな種類があるのでしょうか。
代表的な2つをご紹介します。
ねこの鳴き声に関しては、「ねこの鳴き声で気持ちを感知」でも紹介しています。
かまって欲しい、一緒に遊ぼうよと訴えかける鳴き声です。
こんなふうにねこに挨拶されたら、もうメロメロですよね。
おうちから外を眺めて「ニャーン」と言っていたら、外に出かけたいのかもしれません。
また、排泄の後に、このように鳴くことがあり、その場合は、トイレ掃除お願いしますという表現になります。
すぐにきれいにしてあげてください。
空腹時にも「ニャーン」と泣くことがあり、ねこの求めることがわかりにくい鳴き声ではあります。
総じて「かまって」ってという意味合いの泣き方なので、まずは、話かけてあげてください。
「ニャーン」と泣く時と、基本的には同じです。
かまって欲しい時にねこは鳴きます。
名前を呼ばれた時、返事をする際に使うのがこの「ニャッニャッ」という鳴き声です。
ねこからすると気軽な感じで「やあ」というような挨拶に近いので、仲良しの相手にする挨拶になります。
この鳴き声が、聞けるということは、猫に信頼されている証拠です。
また、撫でられたり、触られたりして、少し嫌だった時もこの鳴き声を使います。
ねこの挨拶の仕方には「鼻を使った挨拶」「体をスリスリしてくる」「鳴き声」があります。
どの挨拶も基本的には「相手をしてほしい」というのを表しています。
今回ご紹介したのが基本的な意味合いです。
飼い猫の場合は、飼い主と一緒に過ごす時間が長くなるほど、何を言いたいのかが、だんだん分かるようになっていきますよ。