ドラゴンリー(Dragon Li)は世界でも珍しい中国出身のねこです。
中国では古くから馴染みのあるねこだったものの、その存在を世界が知ったのは最近になってからのことです。
ヤマネコのようなその容姿から、気になっている方も多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ドラゴンリーとは一体どのようなねこであるのかをご紹介します。
中国では古来からドラゴンリーは存在していましたが、猫種としての登録は最近だったために世界でも最近知られ始めた猫種です。
また、現在調査段階にあることも多いことから、謎を多く持っているねこだとも言えます。
そんなドラゴンリーというねこは、どのようなねこであるのかを現在わかっていることをご紹介していきます。
ドラゴンリーは4000年前からその存在が知られていた歴史あるねこです。
中国の山奥で暮らしていたドラゴンリーのルーツは、古来から中国に住んでいるハイイロネコというヤマネコの亜種であるとされています。
しかしながら科学的根拠がないために、実際はヤマネコとは関連性がないのではないかという声も上がっています。
ドラゴンリーを世界が知るきっかけは、2003年から2004年に開催されたキャットショーで実験的品種として紹介されたことに始まります。
猫種の登録は本登録の前に実験的品種として登録されてその様子を見られますが、実験的品種の段階でキャットショーに出演しました。
そこでは非常に多くの話題を集め、翌年に中国の品種登録団体CAAが開催するキャットショーでチャンピオンを獲得するなどの功績を残し、2010年にCFAから認定を受けることで猫種として登録されることになったのです。
ドラゴンリーという名前は世界に出た際に呼ばれる名前であり、現地では「リー・ハウ・マオ」と呼ばれています。
その漢字は「狸花猫」と書き、花というのはトラを表す言葉として使用されているのです。
日本でよく見るキジトラに容姿こそ似ていますが、そのトラ柄の被毛から「花」という名前が付けられて呼ばれているのですね。
外見は日本でもよく見るキジトラよりも少し丸みを帯びており、その容姿から「狸」という名前が付けられています。
狸花猫という名前は、その外見をしっかりと表している名前なのです。
世界でねこに関する言い伝えは多く、日本では商売繁盛の証とされたり、カギ尻尾を持ったねこは幸せを運んでくるとされています。
ドラゴンリーにも言い伝えがあり、「幸せを運んできてくれるねこ」として古来から重宝されていました。
また、ねこがネズミ退治に有効であることも世界中でねこが重宝される元となっており、この話はドラゴンリーも例外ではありません。
古来から食料を食い荒らすネズミを退治するためにドラゴンリーと一緒に暮らし、愛されてきた猫種なのです。
ドラゴンリーは中国ではメジャーなねこですが、世界ではまだ認知度は低いねこと言えます。
しかし、なんとも言えない愛らしい容姿を気に入って一緒に暮らすことを決意する方もいらっしゃいます。
そこで、もしドラゴンリーと住む際にはどのようなことに注意すれば良いのかをご紹介していきます。
ねこと信頼関係を構築するためにはねこの性格を知り、それに合わせた接し方を行うことが一番です。
それでは、ドラゴンリーの性格と注意すべきポイントをご紹介していきます。
ドラゴンリーは賢く、それでいて遊びが好きで人間が好きなねこです。
最も愛されるポイントは、甘えてくるもののしつこすぎない点もポイントです。
ねこはあまり人間に懐かないイメージがあるかもしれませんが、一度信頼関係を構築できれば起きている間はずっと甘えてくるねこがほとんどです。
しかし、ドラゴンリーの場合は適度に甘えてくるため、もし仕事などであまり構えない時などは1人の時間を過ごすという賢さを持っています。
また、我慢強い性格を持っているため子どもとも遊べる希少なねこなのです。
猫種の中でも稀に存在しますが、遠慮しがちな性格のねこは注意が必要です。
ドラゴンリーもこの性格に該当し、人間が忙しくて自分のことを構ってくれないようであればその時間は離れていく場面が見られます。
しかし、これはねこが我慢していることを忘れてはいけません。
本当はもっと遊びたい、構ってほしいという気持ちを抑えている状態なので、手が空いたときにはたくさん構ってあげる必要があります。
構わなくてもそこまでしつこくこないことから、ついつい放置してしまうケースも多くあります。
ここでドラゴンリーは我慢している状態にあるので、手が空いた際にはたくさん愛情を注いであげましょう。
ドラゴンリーは遊ぶことが大好きなので、たくさん遊んであげることで信頼関係が構築できるねこです。
ヤマネコの亜種とされていますが、体重も5kg程度と他のヤマネコのハイブリッド種などと比較しても通常のサイズなので、環境面において特段注意する必要はありません。
思いっきり遊ぶことを考えると広い遊び場があったほうが、よりたくさん遊べますので工夫してみるのも良いでしょう。
上下運動を行うことでねこは運動量も増えるため、キャットタワーなどを設置して遊ぶ際に上下運動を意識して移動させると、ねこの満足度も飛躍的に向上します。
ねこと一緒に暮らす際にはねこの健康もケアすることは義務です。
体調が悪くなってもねこは訴えてくれませんし、自分で調子の悪い原因を治すことはできません。
日頃から健康に留意し、何かあった際にはすぐに動物病院を受診することが必須事項となります。
そこで、ドラゴンリーと暮らすために健康面で注意したいポイントをご紹介していきます。
生活の改善が健康に直結するので、意識して生活を送るようにしましょう。
ドラゴンリーは遠慮しがちなねこということもあり、ストレスを溜め込みやすい猫種です。
ねこと自由に意思疎通が取れれば遠慮していても我慢させないことは可能ですが、残念なことにねこに言葉はあまり通じません。
そこで、できる限り構ってあげることはもちろんですが、毎日しっかり遊んであげるように心がけてください。
ねこができるストレス解消は運動なのです。
もちろん、構ってくれるということからストレスが軽減されることもありますが、運動すること自体にもストレス解消の効果があります。
ストレスを溜め込み過ぎてしまうと様々な病気にもつながりやすくなるため、しっかりと遊ぶ時間を確保することを心がけましょう。
ドラゴンリーの被毛はシングルコートです。そのため、冬の寒さに弱いことも特徴です。
冬などは気温が下がり過ぎてしまうと猫風邪などの病気に感染しやすくなるため、温度管理には注意してください。
暖房をつけっぱなしで留守にすることは火事の危険もあるため避けたいところですが、火事の危険性のない暖房を用意することで、快適に生活することができます。
ねこ用のヒーターなどもありますので、冬の間に温まれる場所を用意することが健康に暮らすための対策となります。
寒さ対策を行っても完全に病気にならないとは言い切れません。
そこで、予防接種を受けることで感染リスクを下げることができますので極力接種するようにしましょう。
ワクチンを打ったから病気に100%かからないわけではありませんが、感染リスクを下げることには効果的です。
毎年受けることとなりますが、ねこに辛い思いをさせないためにも、接種を前向きに考えてみるのもねこのためには良いです。
中国に古来から存在していたドラゴンリーは、これから人気が出そうなねことして注目を集めています。
人間のような性格から、一緒に暮らすとかけがえのない思い出を作れることは間違いありません。
最大の弱点である寒さ対策をしっかりと行い、住みやすい環境を作ることが大切です。
日本でドラゴンリーを探すことは難しいかもしれませんが、一緒に住むことは可能なので気になった方はドラゴンリーを探してみても良いかもしれませんね。