2022.03.21
ねことの生活
猫吸いって何?猫吸いのやり方や注意点

猫吸いって何?猫吸いのやり方や注意点

ねこを飼っている方なら、一度は耳にしたことのある「猫吸い」。

実際に猫吸いをやっている方も多いのではないでしょうか。

逆にねこを飼っていない人からすると「猫って吸うものなの?」「猫吸いって何?」と困惑するでしょう。

猫吸いとは簡単に言えば、ねこの体を自分の顔にうずめたり口でパクつく行為のことを言います。

今回は、猫吸いとは何かについて詳しく説明していきます。

 

目次

1.猫吸いという言葉の由来
2.猫吸いってなぜしたくなるの?
∟2-1.世話をすることで幸せになるから
∟2-2.猫吸いでイライラが減り、幸福感が得られるから
∟2-3.猫吸いはいい香りがするから
3.猫吸いのやりすぎに注意
∟3-1.猫のストレスにならないように気を付ける
∟3-2.飲食後の猫吸いは控える
∟3-3.猫吸いによる感染症に気を付けよう
まとめ

 

1.猫吸いという言葉の由来

この猫吸いという言葉は、坂本美雨さんによって生まれ、広まったと言われています。

坂本美雨さんは坂本龍一さんと、矢野顕子さんの娘さんでミュージシャンの方です。

坂本美雨さんが、ねこが大好きで大好きすぎるがあまりに、吸ってしまうと発言したことにより「猫吸い」という言葉は知られるようになりました。

愛猫のサバ美ちゃんを実際に吸っているところが、テレビで放映されたことがあります。

猫吸い好きが高じて2014年には「ネコの吸い方」という本まで出しているから、驚きですね。

坂元美雨さんだけでなく、坂本一家で猫を飼っていたことから、家族のみんなが猫好きのようです。

猫吸いに関しては、大の動物好きでお馴染みの中川翔子さんも共感しているみたいですね。

 

2.猫吸いってなぜしたくなるの?

猫吸いしたくなるのは、なぜなのでしょうか。

見ているだけでも癒やされる、ねこの魅力とともに猫吸いを解説していきます。


 

2-1.世話をすることで幸せになるから

そもそもねこの世話をすること事態に、癒やしの効果があると言われています。

人間は、自分より小さくて、か弱く、さらに自分がお世話しないと上手に生きられないだろうなと感じる小動物のお世話をすると、心身が癒やされる生き物です。

それは、ねこも例外ではありません。

ねこは小動物の中でも、手のかからない動物なので、一緒にいてストレスに感じることが少ないです。

加えて、ねこが喉から出す鳴き声が、人間がリラックスできると感じる周波数に合うのも、幸せを感じられる要因です。

あの「ゴロゴロ」という喉を鳴らした音を収録したCDが、販売されているほど、人間にマッチします。


 

2-2.猫吸いにより、イライラが減り、幸福感が得られるから

猫吸いは、イライラを軽減し幸福感を与えてくれます。

ストレスが溜まり、感情が爆発しそうな時に猫吸いをすると、気持ちが収まるという方も多くいます。

それは、猫を顔にうずめた時の感覚や温もりからかもしれません。

ねこの匂いを思いっきり嗅ぐことで、家庭内のケンカが収まったり、家族内に幸せな雰囲気が流れるなど、猫吸いは、人間を落ち着かせ幸福感を与える効果があると言われています。


 

2-3.猫吸いはいい香りがするから

飼い主の中には、部屋の中でアロマを炊いたり、普段から香水を使用している人は多いと思います。

それはその良い香りを感じることで、癒やされたり、疲労が取れるからではないでしょうか。

同様にねこからも、甘い匂いや太陽の匂いなどなどとても良い匂いがしますよね。

その匂いが人間は大好きです。

なぜ、ねこたちは人間をうっとりさせる匂いを発せられるのでしょうか。

ねこのこれらの良い匂いは、ねこの全身に点在する「アポクリン腺」が影響します。

このアポクリン腺は汗とともに、たんぱく質や脂質などを体内から排出するための場所です。

この腺から排出されたものが、人間はいい匂いと感じるようです。

もちろんねこによって、体臭は異なりますが、においが人間をリラックスさせていることは間違いありません。

特に首回りは、おすすめのポイントです。

人間が大好きなねこの匂いを感じられるだけでなく、ねこにとっても気持ちよく感じられる場所だからです。

 

3.猫吸いのやりすぎに注意

過度な猫吸いは、人間にとっても、ねこにとっても良くありません。

気持ちの面でも良くありませんが、人間の場合は最悪、病気になってしまう可能性があります。

そのため、ねことのキスや過度にねこを口の中に入れるのは止めた方が良さそうです。


 

3-1.ねこのストレスにならないように気を付ける

前述のように、ねこにとっては、そもそも猫吸い自体が嫌いなので、常にやめて欲しいと感じているねこもいます。

中には態度には出さないけれど、本当は嫌だと感じているねこも当然います。

猫吸いをする前に、ねこの気持ちになって吸っても大丈夫か考えてみましょう。


 

3-2.飲食後の猫吸いは控える

ねこを介して病気をもらってしまうケースは、口から始まることがほとんどです。

食事後に、ねことたわむれるのは控えましょう。

食事中の猫吸いはもってのほかです。

どうしても、食事のときでも気持ちが高まってしまい、ねこと遊びたくなってしまうのであれば、ごはんの時だけは、ねこと離れるようにするなどの工夫が必要です。


 

3-3.猫吸いによる感染症に気を付けよう

ねこ由来で、人間に移ってしまう病気はいくつかあります。

主な病気を紹介しますので、それぞれの病気の特徴と対策・予防をよく覚えておくようにしてください。

誤ってねこの毛が口の中に入ってしまった場合は、すぐに吐き出して、口をゆすぐようにしましょう。

特に赤ちゃんや、幼い子供は見たものをなんでも口に入れてしまいますので、注意してください。

そして、普段からねこと遊んだあとにはしっかり手洗いを励行することが最も大事です。

中には、完治しにくい病気もありますので、忘れずに行ってください。

・トキソプラズマ症

トキソプラズマ症は、ねこの糞にある寄生虫の卵を摂取することで、かかってしまう病気です。

罹患しているのにも関わらず無症状の場合もあり、症状が出る際は発熱やだるさを感じます。

この感染症の厄介なところは、妊婦がかかってしまった場合、おなかの中の赤ちゃんにも影響が出る可能性があるという点です。

ねこの排泄後は、触れるのを我慢するのとともに、しっかりトイレの教育もしておく必要があります。

おしりを触った手で毛づくろいをしたのちに、猫吸いをしてしまうと感染してしまう可能性が高いので、気を付けましょう。

・回虫症

トキソプラズマ症と同様にねこの糞や毛にある、虫の卵を摂取し発症してしまう病気です。

症状もトキソプラズマ症とほぼかわりません。

虫の卵が目の中に入ってしまった場合は、失明ということも起こり得ます。

ねこも人間もお互いがきれいな状態の時に触れ合うようにしましょうね。

・サルモネラ症

これは、ご存じの方も多い病原菌です。

サルモネラ菌という食中毒菌を体内に入れてしまった場合に発症してしまう病気です。

猫を介して発症することもあり、高齢者や子供が発症してしまうと重篤化することもあります。

胃腸炎のような症状が現れることが多いようです。

・バルトネラ症

猫ひっかき病ともいわれるものです。

猫ちゃんにひっかかれたり噛まれたりすることで感染してしまいます。

傷口から菌が入り化膿すると、発熱や頭痛を引き起こします。

飼い猫の爪が伸びきってしまう前に、爪を定期的にカットすることで防げます。

また街で遭遇した野良猫ちゃんに不用意に触らないことです。

もしもひっかかれたり、噛まれたりしたら、すぐに傷口を水で洗いましょう。

 

猫吸いのまとめ

猫吸いは、人間を癒やしてくれる幸せなねことのコミュニケーションの取り方です。

ちょっと変わったかわいがり方ですが、疲れた時や、癒やされたい時によくする人はいるのではないでしょうか。

飼い主からねこへの愛情表現でもあり、双方に信頼関係がなければできません。

ねこをクンクンしながら吸ったり、顔に乗せたりとバリエーション豊富で、人それぞれのやり方があります。

一度やってみると心地よい幸福感を得られ、何度も何度も猫吸いしたくなってしまうでしょう。

お腹や背中、上級者になると肉球で猫吸いをする人もいます。

信頼関係を十分に築き、愛猫の機嫌が良い時に試みれば問題ありませんね。

その一方で、猫吸いにより、感染症にかかってしまう可能性もあります。

ねこの排泄直後の猫吸いは避けて、ねこも人間も清潔な状況の時にするようにしましょう。

口に毛が入ってしまったらすぐにうがいをして口をゆすぐ、引っ掻かれてしまったらすぐに傷口を洗う、そしてねこと触れ合ったあとには、しっかり手洗いをすることも忘れずにしましょうね。

 

 

 

 

   
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