綺麗な毛並みが特徴で人間が大好きなバーミーズ(burmese)。
当然、その魅力の虜になる方も多く、根強い人気のある猫種です。
しかし、バーミーズは大きく分けて2種類存在することをご存知でしょうか。
そんな不思議と魅力たっぷりのバーミーズについてご紹介していきます。
バーミーズを探している方は必見です。
バーミーズと一言で言っても、大きく分けるとアメリカンバーミーズとヨーロピアンバーミーズがいることをご存知でしょうか。
祖先は同じ猫種なのですが、育った環境や交配したねこの違いにより、ちょっとだけ違った猫種となっています。
なぜそのようなことが起こったのか、そこにはバーミーズの歴史を見てみるとその原因がわかります。
バーミーズの祖先はミャンマーで暮らす猫種でした。野良猫としてもバーミーズの祖先は存在していたのですが、1930年頃にアメリカへと渡ります。
そこで、シャム猫との交配を行い、現在のバーミーズが生まれたのです。
バーミーズとして登録されたのは1936年なので、猫種の中でも比較的古くから存在していると言えます。
猫種として認められたバーミーズでしたが、1947年に一度認可が取り消しとなっています。
理由としては、シャム猫との交配をしすぎてしまい、どんどんシャム猫の血が濃くなって風貌が変わってしまったからです。
ここで、3代に渡って混血を繰り返すことを行わないという条件を約束し、1953年に再び猫種として認められることとなります。
アメリカに渡り繁殖されたバーミーズでしたが、ヨーロッパにもバーミーズの祖先は持ち込まれていたのです。
そこで交配を行うも、なかなか猫種としての確立が難しく、一度ヨーロッパでは廃れてしまいます。
しかし、1948年に今度はアメリカからヨーロッパへバーミーズが渡ってくることとなります。
ちょうど猫種としての認可が取り消されていた間なので、ヨーロッパのブリーダーたちはチャンスとばかりにバーミーズをヨーロッパへ持ち込み、繁殖を行います。
そこでいよいよ猫種として登録しようとした際に、元々いるバーミーズと同じ猫種であるとは認められないという事件が起こります。
見た目の違いにより猫種登録を取り消されたバーミーズですから、見た目にはとにかく厳格になっていたのです。
結果的に、ヨーロッパで生まれたバーミーズは、アメリカで生まれたバーミーズよりも明らかに顔が丸いということで、別の猫種とされたのです。
環境の違いによって生まれてしまったに種類のバーミーズですが、現在はアメリカンバーミーズとヨーロピアンバーミーズという呼ばれ方で愛されています。
顔つきの違いから、一緒に暮らす際にはどちらが好みであるかを確認して探される方もいらっしゃいます。
同じ猫種でもよく見ると顔つきが異なりますが、バーミーズはそれ以上です。
明らかに顔つきが異なるので、猫種の中でも珍しい分類に含まれます。
顔つきの異なるアメリカンバーミーズとヨーロピアンバーミーズですが、性格は同じと言っても良いです。
そこで、バーミーズの性格や特徴について見ていきます。
性格を知ることでどのようにねこと接すれば良いのかが見えてきますので、もしバーミーズと一緒に暮らすことを考えていたり、すでに暮らしている方は必見です。
ねこの理想とする接し方をすることで、仲良くなれれば人間とねこ、どちらも幸せに暮らせるようになります。
バーミーズの性格は、おしゃべりで運動好きという、人間が接しやすいねこです。
何か話しかけると答えてくれ、鳴き声もあまり大きくないので喋っている感覚にしてくれます。
さらには遊んだり撫でられたり、スキンシップがとっても大好きなねこです。
コミュニケーションを取ったり遊ぶことによって、バーミーズであれば関係がどんどん深くなっていきます。
もしバーミーズと暮らす際には、たくさん構ってあげましょう。
バーミーズの祖先はミャンマー出身ということもあり、寒さにはあまり強くありません。
バーミーズに限らず、暖かい場所出身のねこを見ると、どうしても日本の冬の寒さには弱いケースが多く見られます。
日本も地域によりますが、あまり室温が低くなる場面を作らないであげてください。
体調不良に繋がったり、寒さがストレスになってしまうケースもあります。
暖房をつけっぱなしにするということが最善かもしれませんが、火事の危険性が低いねこ用のヒーターなどを準備するなどの工夫を行いましょう。
人間と接するのが大好きなバーミーズですが、その反面お留守番は苦手です。
日本のねこの印象だと、1人でいるときは自由に過ごしているイメージがあるかもしれませんが、バーミーズのように留守番が苦手なねこも存在します。
そのため、極力家にいて1人にさせず構ってあげることがバーミーズにとって幸せです。
とはいえ、仕事などでなかなかずっと一緒にはいられない方も多いと思います。
その場合、多頭飼いなどの工夫によってお留守番を寂しくないようにしてあげましょう。
誰かと一緒にいることが好きなねこなので、多頭飼いに向いている猫種であるとも言えます。
バーミーズとの接し方はとにかく構うことですが、健康のために日々注意すべき点をご紹介します。
人間も日々の食生活や運動習慣など、健康を維持して生活することによって回避できる病気が多いように、バーミーズにも健康に注意すべき点があります。
イエネコは肥満になりやすく、運動不足を解消するためにたくさん遊ぶことは必要ですが、バーミーズに関しては遊びが大好きなのでねこをその気にさせる苦労は少なくて済みそうです。
しかし、ねこ独自の病気リスクもたくさんありますので、一つずつ意識しながら生活習慣を整えましょう。
バーミーズは短毛種のわりに皮膚トラブルの多い猫種です。
ねこは自分で毛繕いを行いますが、自分ではできない箇所があったり、毛繕いだけではなかなか皮膚までケアできません。
さらに、バーミーズは本来シルクのような毛並みですので、皮膚病回避以外にも毛並みを維持するために毛のケアは必要です。
ねこのほとんどが体を濡らすことを嫌がります。一度濡れてしまうと乾くまで時間がかかり、体力が奪われてしまうので水を嫌う猫種が多いのです。
そこで、毛をケアする際にはこまめなブラッシングを行うことが最善とされています。
ブラッシングを行うことによって皮膚トラブルが回避でき、綺麗な毛並みも維持されます。
さらに、部屋中に落ちているねこの毛が少なくなったり人間の猫アレルギーリスクを軽減できることから、ブラッシングは必須事項となります。
ねこ発祥の地はエジブトだとされており、乾燥地帯に住んでいたねこは元々水をあまり飲まなくても生きていける動物です。
ただし、水をあまり飲まなくても良いというのはあくまで若いうちだけで、歳をとると尿路結石などの病気にかかりやすくなります。
バーミーズも同様に尿管結石には気をつけなければなりません。
人間と同様に、水分をこまめに摂取することで回避できる病気ですが、ねこに「水を飲みなさい」と言っても言うことを聞いてくれるわけはありません。
そこで、部屋の色々なところに水を設置して水を飲むチャンスを多くしてみてください。
また、水を切らさないことも重要です。こうして、ねこが水を飲むことに気付きやすい部屋作りを行いましょう。
習慣づけることによって、徐々に水を飲む量も増えてきます。
バーミーズの病気として外耳炎にかかりやすいという症例もあります。
こちらも耳に細菌がたまり、免疫力が下がったり微かな傷ができた際に炎症へとつながる病気です。
中耳炎、内耳炎にもつながる病気なので、早期治療と予防が大切になる病気です。
外耳炎の予防法は耳を清潔に保つことです。
ねこ用の綿棒もありますし、外耳であれば清潔な手で撫でることでも一定の清潔を保てます。
普段からねこと遊んだり撫でることにより、リスクはグッと下がる病気です。
ねこと一緒に暮らすのに、性格が気になってしまう方にとってバーミーズはとてもおすすめのねこです。
ねこは懐くと常に近くにいたり甘えてきます。猫種の中でもバーミーズは懐いてくれやすい猫ですし、個体差はありますが猫種の中でも病気に強いねこです。
一緒に暮らす決心がついたら、たくさん思い出を作れる猫種だと言えます。